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更新 更新:2022.10.21

大学生は保険に加入すべき?直面する可能性の高いリスクと必要性から考えるおすすめの保険とは?

大学生は保険に加入すべき?直面する可能性の高いリスクと必要性から考えるおすすめの保険とは?
監修者

前田 祐治

関西学院大学教授
所有資格
ARM(米国リスクマネジメント士資格)、CPCU(米国保険士資格)、PhD(博士)、MBA(経営学修士)
専門分野・得意分野
生命保険全般、リスクマネジメント、ファイナンス、経営学
監修者

藤田 匡紀

所有資格
AFP資格、証券外務員Ⅱ種
専門分野・得意分野
生命保険全般、資産運用
執筆者

中村 翔也

ファイナンシャルプランナー
所有資格
ファイナンシャル・プランニング技能士3級
専門分野・得意分野
保険全般・金融全般・通信全般

大学生になると生協で保険の案内などもあり、必要か気になる人もいるのではないでしょうか。

大学生になると、バイトや旅行など行動範囲が広がり、何かあれば大人として責任を追わなければなりません。

ときには自分のお金で対応できない高額な負担が必要な場面もあり、大学生でも場面に応じた保険には申込を検討しておくべきだといえます。

この記事では、大学生が直面する可能性の高いリスクと必要性から、本当に加入を検討すべきおすすめの保険についてご紹介します。

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大学生が直面する可能性の高い3つのリスクとは?

大学に進学することで一人暮らしを始めたり、サークル活動をしたり、車を借りて友達と旅行に行ったりなど、これまでの生活に比べて行動範囲が広がりやすいです

そのため、大学生活が始まると以下の3つのリスクが高まると考えられます。

1. 本人の病気・ケガ

20歳前後とはいえ、いつ大きな病気にかかってしまうかわかりません。

大学への進学をきっかけに一人暮らしを始める場合、近くに頼れる人がいないと、病気やケガをしたときに医療機関を受診できず重症化するかもしれません。

また、交通事故に遭うリスクが高まる可能性もあります。例えば、レンタカーを借りて友達と旅行に行くことが多い人やバイクで通学をしたりする人は、交通事故に遭遇してしまうリスクが高まると考えられます。

大学生になることで本人の病気やケガのリスクや、それらの治療費に対して備える必要があります。

2. 他人へのケガ・賠償責任

大学生になって車やバイク、自転車を運転する機会が増えると、他人をケガさせたときや他人の所有物を壊したときに賠償責任を負うリスクが高まります。

以下のグラフは年齢別、状態別にみた交通事故における人口10万人あたりの負傷者数を表したものです。

平成29年度 人口10万人あたりの負傷者数(年齢・状態別)

出典:警察庁交通局 平成29年中の交通事故の発生状況

調査結果をみると、大学生も含まれる20~24歳の事故が最も多いことがわかります。特に多いのが、自動車乗車中の負傷者数です。

過去には加害者になってしまった大学生に、3,000万円以上の高額な賠償責任が課せられた事例もあります。(参考 : 自転車関連事故に関する高額賠償事例 | 岡山県交通安全協会)大学生にそのような高額な賠償金を支払うのは困難でしょう。

また、サークル活動中の不慮の事故で相手にケガをさせてしまった場合、過失があると認められると損害賠償を負うケースもあります。

こうした事故はどんなに気をつけていても起こってしまうものです。社会人と比較して、一般的に収入と貯蓄の両方が少なく、支払い能力に乏しい傾向にある大学生は、保険に加入して賠償責任に対するリスクに備えると安心でしょう。

3. 火災や盗難(主に一人暮らしの場合)

大学入学と同時に親元を離れ、アパートなどで一人暮らしを始める場合、火災や盗難のリスクについても考えなければなりません。

例えば、自分自身が住んでいる部屋で火災が発生すると、室内にある家具や家電、衣服などが燃えてしまい、同じものを買い直すために多額の支出が発生するかもしれません

室内の壁紙や床、水回り設備などが損壊すると、家主から損害賠償を請求される可能性もあります。

たとえ火災に気を付けていても、上下左右の住居から出火し、住んでいる部屋に燃え移る可能性も考えられます。この場合、出火元の部屋に住んでいる住人によほどの過失がない限り、損害賠償を請求することは法律で禁止されています。

また、住んでいる部屋に空き巣が入り、家具や家電などが盗まれてしまうリスクも想定しなければなりません。

前田 祐治
ナビナビ保険監修
関西学院大学教授
前田 祐治

大学生は若いから保険に入る必要がないということはありません。例えば、自動車を運転する大学生の場合、もしもの時に支払い能力が十分でない可能性が高いので、自動車保険の任意保険は入った方が良いでしょう。

また、家を借りたときには、家主から保険に入るように要請もあるかもしれませんが、もし要請がなくても火災総合保険には入った方が良いでしょう。

アパートの場合、借りた家から火災が発生し、自分の家財が焼失した時には補償が必要になるかと思います。なお、水漏れで他人に被害を与えた場合の個人賠償責任保険は、特約として加入すべきだと思います。

大学生に必要性の高い保険

リスクに備えるためには、保険に加入するのも方法のひとつです。

一般的な大学生が加入を検討する必要性の高いと考えれる4種類の保険についてご紹介します。

他人に対する賠償を補償する保険

他人のモノを壊したり、他人にケガを負わせたりしたときの損害賠償責任を補償する保険には「個人賠償責任保険」があります。

個人賠償責任保険は、法律上の損害賠償責任を負ったとき、一定金額を上限に保険金が支払われる保険です。

個人賠償責任保険は単独でも加入できるほか、自転車保険に付帯されています。また、自動車保険火災保険バイク保険などに特約として付けることも可能です。

もちろん、保険に加入するだけでなく、日ごろから他人に損害を与えないように気を付けることも大切です。

例えば、自転車の運転中はスマホを触らない・イヤホンをしない・脇見をしないことを徹底しましょう。また、定期的にブレーキのメンテナンスをすることで、事故を起こす確率を下げられます。

万が一の際の学費を賄う育英費用保険

奨学金やバイト代などで学費を賄っている人もいる一方で、親が学費を支払っている世帯も少なくありません。

学費を負担してくれている親に万が一のことがあると学費の支払いが止まってしまい、大学を中退せざるを得なくなる可能性も考えられます

そこで検討したいのが「育英費用保険」です。育英費用保険は、親権者である人が亡くなったり所定の高度障害状態に該当したりしたときに、養育費としての保険金が支払われる保険です。自動車保険の特約として付けられることが多いです。

育英費用保険の保険金は、一時金で支払われるものもあれば、子供が在学中のあいだ毎月一定金額が支払われるものもあります。

また、育英費用保険に似た保険として、学資保険の特約として付けられる「育英年金」があります

大学に進学するときは、育英費用保険や育英年金などに加入しているかどうかを父親や母親に確認してみると良いでしょう。

火災保険(一人暮らしの場合)

火災保険は、万が一の火災や水漏れ、ガス爆発などが発生して損害を負ったときに保険金が支払われる保険です。

火災保険の中には盗難が補償範囲に含まれているものもあるので、一人暮らしを始める大学生の強い味方といえます

また、賃貸物件向けの火災保険には、大家さんから損害賠償を負ったときに補償が受けられる「借家人賠償責任保険」を付けらられるのが一般的です。

賃貸物件の契約をする際、火災保険への加入を促されるのが一般的です。補償内容をしっかりと確認した上で加入しましょう。

前田 祐治
ナビナビ保険監修
関西学院大学教授
前田 祐治

火災保険と言っても、今販売されているのは「火災総合保険」(オールリスクタイプ)のものが多いです。偶然、突発、外来の事故で、火災、落雷、爆発、衝突、水災、風災などによる損害に対して、保険会社が補償します。

しかし、地震による損害は、地震保険を特約として追加しないと対象になりません。また、地震による津波も地震保険でないと対応できません。地震保険には、政府による再保険制度があり、ほぼ全ての保険会社が同じ料率で保険料を計算しています。

損害の査定方法も決まっており、すべての損害を担保するわけではないので、よく説明を聞いてから契約することをおすすめします。

自動車保険、バイク保険(車やバイクに乗る場合)

自動車やバイクを運転する機会が多い人は、自動車保険やバイク保険に加入すると良いでしょう。

これらの保険は、自動車やバイクなどを運転中に発生した事故で、事故相手の身体やモノに対する損害を補償します。また、自分自身や同乗者が負ったケガも補償の対象に含められます

自動車やバイクを購入した際に必ず加入する「自賠責保険」は相手の身体的被害に対してのみの補償です。事故で破損した相手の持ち物や自分自身または同上やのケガなどは補償しません。

車やバイクを運転する機会が多い人は、自動車保険やバイク保険に加入し、事故に手厚く備えることをおすすめします。

ご自身にとって本当に必要な保険はどれなのか、判断が難しいという方は、プロのファイナンシャルプランナーに相談することをおすすめします。

大学生におすすめの3つの保険

様々なリスクがあることから強い不安を感じる人も多いかと思いますが、大学生向けの保険が用意されているのでご安心ください。

この項目で紹介する大学生におすすめの保険は以下の3つです。

それぞれの保険の特徴について、わかりやすくご紹介します。

1. 大学生協の「学生総合共済」

大学生協の「学生総合共済」は、加入者がケガや病気をしたり、扶養者に万が一のことが起こったりした場合に共済金が支払われる保険です。

共済金は、学生総合共済に加入する学生・院生・教職員が出し合った金額から支払われる仕組みで、困った時に「学生同士の助け合い」を目的とした制度です。

学生総合共済のG1200コースの掛け金は年額14,400円で、基本的に以下のような場合に共済金が支払われます。

学生総合共済の保障内容
項目 保障内容 共済金
病気・ケガ 入院保障
(1日目から360日分)
10,000円/日額
長期入院保障
270日以上連続した入院
(1回の入院について1回のみ)
60万円/回
手術保障 5万円/回
重度後遺障害保障(1〜3級)
※障害の程度に応じて金額が変わります。
最高 600万円
学業復帰支援臨時費用
(重度後遺障害を負って復学した場合)
共済期間(1年)につき
1回 100万円
ケガ 通院保障 2,000円/日額
特定障害固定具保障 20,000円/1事故について定額
事故後遺障害 最高 600万円
こころ こころの早期対応保障
(精神疾患の診療を受けたとき)
共済期間(1年)につき1回
10,000円
本人死亡 死亡保障 100万円
事故死亡 上記にプラス 50万円
親扶養者の死亡 親扶養者死亡・親扶養者重度障害
(病気・事故問わず親・扶養者が死亡または重度障害となった場合)
50万円
扶養者事故死亡・扶養者事故重度障害
(扶養者が事故により死亡または事故により重度障害となった場合)
500万円

※火災共済は2019年4月1日以降新規募集をしておりません参照:生命共済BF|大学生協の学生総合共済

大学生にとっては心強い保険と言えますが、契約申し込み時に既に発病していた病気に対しては共済金が支払われないなどの条件があるので注意が必要です。

2. 大学生協の「学生賠償責任保険」

大学生協の「学生賠償責任保険」は、大学生協が取り扱っている賠償責任保険です。

学生組合員専用の保険で、学生が日常生活または講義中に起こしてしまった賠償事故に対して保険金が支払われます

保障内容はプランによって異なります。

学生賠償責任保険
プラン名 学生賠償責任保険19H 学生賠償責任保険19HK
※一人暮らし特約あり
保険料 1,800円/年額 8,500円/年額
保障内容
  • 個人賠償責任保障:3億円まで/1事故
  • 人格権侵害賠償責任保障:500万円まで/年間
  • 感染事故損害防止費用保障:500万円まで/年間
  • 障害見舞費用保障:50万円まで/被害者1名
  • 後遺障害保障:10万円まで
  • 借家人賠償責任保障:1,000万円まで/1事故
  • 家財保障:200万円まで/1事故
  • 破損・汚損保障:50万円まで/1事故
  • 臨時費用:損害保険金の10%
  • 家財・自転車盗難保障:50万円まで/1事故
  • 現金盗難保障:10万円まで/1敷地内
  • 借用住宅修理費用保障:15万円まで/1事故
  • 水道管修理費用保障:10万円まで/1事故1敷地内ごと
  • 父母駆けつけ費用保障(救援者費用):10万円まで
対象外
  • 自動車、バイク(原付き含む)による第三者への賠償責任
  • スポーツにおける参加者間の賠償責任
  • 大学の管理責任下での賠償責任
  • 欠陥、腐食、さび、かび、その他自然消耗などを原因とする損害
  • 地震、噴火、津波による損害
  • 通路途上で財布を盗まれたような住宅街での盗難事故

参照:学生賠償責任保険19H、19HK|株式会社大学生協保険サービス

上記に加え、学生賠償責任保険には「示談交渉サービス」が付帯されており、被害者に対して保険会社が代わりに示談交渉を行ってくれるサービスが利用できます

学生賠償責任保険についての詳細は、大学生協までお問い合わせください。

3. 日本国際教育支援協会の「学生教育研究災害傷害保険」

日本国際教育支援協会の「学生教育研究災害傷害保険」は、学生が教育研究活動中に被った災害に対して必要な給付を行う災害補償制度です。

「教育研究活動中」とは、具体的に以下の場面での事故を補償対象としています。

学生教育研究災害傷害保険の補償対象

  1. 正課中:講義、実験、実習、演習または実技による授業等を受けている間、指導教員の指示に基づき研究活動を行っている間の傷害事故
  2. 学校行事中:学校の主催する入学式、オリエンテーション、卒業式など教育活動の一環としての各種学校行事に参加している間の傷害事故
  3. キャンパス内にいる間:学校が教育活動のために所有、使用、または管理している学校施設内にいる間の傷害事故
  4. 課外活動(クラブ活動)中:学校の規則に則った所定の手続きにより学校の認めた学内学生団体・サークルの管理下で行う文化・体育活動を行っている間の傷害事故

参照:学生教育研究災害傷害保険|日本国際教育支援協会

学生教育研究災害傷害保険に加入すると、正課中や学校行事中などの傷害事故で亡くなっときや後遺障害を負ったとき、医師の治療を受けたときに所定の保険金が支払われます。

また「通学特約」を付帯した場合は、通学中や学校施設間などの移動中における傷害事故も補償対象に含まれるようになります

保険料や保険金についての詳細情報は、かなり細かく分かれているので、詳しく知りたい人は日本国際教育支援協会に直接お問い合わせください。

前田 祐治
ナビナビ保険監修
関西学院大学教授
前田 祐治

スポーツ活動に力を入れている大学生の場合、傷害保険に加入することをおすすめします。

通院から担保され、入院時も日額で保険金が支給されます。手術なども種類により給付が違いますが、一時金が補償されます。保険料もそれほど高くないので入っていると安心かと思います。

よく医療保険と間違えられますが、疾病による通院や入院は傷害保険では担保されません。保険料も違いますので、よく注意してから傷害保険を契約しましょう。

大学生の頃に保険に加入していた方の口コミ

大学生の保険に関してよくある質問 Q&A

Q. 大学生は保険に入らなくても大丈夫ですか?

大学生になって新しく保険を検討する前に、ご両親などに幼い頃かけてもらってる保険があるか聞いてみましょう。

もし無ければ大学生に必要性の高い保険の章をみて検討してみると良いかもしれません。

また、1人暮らしをしている場合は火災保険に申し込んでいることが多いので、気になる方は保障内容を見直してみましょう。

Q. 大学生の保険への加入率はどのくらいですか?

STUDENTS LABのデータによると、大学生で保険に入っている割合は約50%であることがわかりました。

その中でも大学で契約できる学生生活生協保険に関しては40%が加入していることがわかり、大学生でも保険を利用していることがわかります。

まとめ

大学生になることで行動範囲が大きく広がりますが、それに伴って様々なリスクに直面する可能性が高まります。

具体的には、以下のような3つのリスクがあると考えられます。

そのため、年齢が若い大学生であってもこれらのリスクに直面した場合に保険金が支払われる「火災保険」や「損害賠償保険」には加入しておくほうが良さそうです。

また、大学生向けに用意されたおすすめの保険もあるので、保険選びで迷った時は以下の3つの中からお選びください。

それぞれの保険は、保険金の支払い条件などが細かく設定されているので、保険の契約をする前によく調べてから加入しましょう。

マンガ・イラスト付き

保険は本当に不要なの??

パンフレット その保健不要論本当に正しいですか?
前田 祐治

前田 祐治

インディアナ大学ビジネススクールにてMBA(ファイナンス)取得。その後、マーシュ株式会社、東京海上日動保険会社、滋賀大学国際センター特任准教授を経て、現在の関西学院大学 経営戦略研究科 教授に至る。
所有資格
ARM(米国リスクマネジメント士資格)、CPCU(米国保険士資格)、PhD(博士)、MBA(経営学修士)
専門分野・得意分野
生命保険全般、リスクマネジメント、ファイナンス、経営学
藤田 匡紀

藤田 匡紀

新卒で日本生命保険相互会社に入社し、販売企画・代理店営業など多様な業務に従事。13年間勤務した後「もっと多くの人に、保険の必要性を正しく理解してもらいたい」という思いを胸にエイチームフィナジーに入社、ナビナビ保険の運営に参画。金融機関における顧客向け相続セミナー・研修会の実績も多数あり。
所有資格
AFP資格、証券外務員Ⅱ種
専門分野・得意分野
生命保険全般、資産運用
中村 翔也

中村 翔也

携帯代理店法人部門にて営業職として2年半勤務後、2017年12月よりwebライターとして独立。通信ジャンルをメインに金融系、保険記事を毎月30本以上執筆。
所有資格
ファイナンシャル・プランニング技能士3級
専門分野・得意分野
保険全般・金融全般・通信全般
ナビナビ保険編集部

ナビナビ保険編集部

ナビナビ保険編集部は「どこよりも分かりやすい保険情報を届けること」をコンセプトにコンテンツの配信を行っています。

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