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更新 更新:2022.06.16

大学生は保険に加入すべき?直面する可能性の高いリスクと必要性から考えるおすすめの保険とは?

大学生は保険に加入すべき?直面する可能性の高いリスクと必要性から考えるおすすめの保険とは?
監修者

前田 祐治

関西学院大学教授
所有資格
ARM(米国リスクマネジメント士資格)、CPCU(米国保険士資格)、PhD(博士)、MBA(経営学修士)
専門分野・得意分野
生命保険全般、リスクマネジメント、ファイナンス、経営学
監修者

藤田 匡紀

ファイナンシャルプランナー(CFP)
所有資格
CFP資格、証券外務員Ⅱ種
専門分野・得意分野
生命保険全般、資産運用
執筆者

中村 翔也

ファイナンシャルプランナー
所有資格
ファイナンシャル・プランニング技能士3級
専門分野・得意分野
保険全般・金融全般・通信全般

学生になると、それまでの生活と比べて一気に行動範囲が広くなります。

また、世間一般では大人として見られることから、様々なリスクに対しての責任を追わなければなりません

そのため、大学生といえども場面に応じた保険には加入しておくべきだといえます。

この記事では、大学生が直面する可能性の高いリスクと必要性から、本当に加入を検討すべきおすすめの保険についてご紹介します。

大学生が直面する可能性の高い3つのリスクとは?

はじめに、大学生が直面する可能性の高い3つのリスクから確認していきましょう。

大学に進学することで一人暮らしを始めたり、サークル活動をしたり、車を借りて友達と旅行に行ったりなど、これまでの生活に比べて行動範囲が大きく広がります

それらを踏まえると、大学生になることで高まるリスクは以下の3つが考えられます。

1. 本人の病気・ケガ

まず考えられるのは、本人の病気やケガに対するリスクです。

20歳前後とはいえ、いつ大きな病気にかかってしまうかわかりません。

大学生活をスタートするのと同時に一人暮らしを始める人も多く、近場に頼れる人がいないことから病気やケガが重症化する可能性が考えられます。

また、レンタカーを借りて友達と旅行に行ったり、通学にバイクを使ったりなど、これまでの学生生活に比べて交通事故に遭遇してしまうリスクは格段に高くなります

そのため、大学生になることで本人の病気やケガのリスクや、それらの治療費に対して備える必要があります。

2. 他人へのケガ・賠償責任

大学生になって車やバイク、自転車に乗る機会が増えることで他人へのケガや賠償責任のリスクも高まります

以下のグラフは年齢別、状態別にみた交通事故における人口10万人あたりの負傷者数を表したものです。

平成29年度 人口10万人あたりの負傷者数(年齢・状態別)

出典:警察庁交通局 平成29年中の交通事故の発生状況

大学生も含まれる年齢にあたる20歳から24歳までの事故が最も多く、その中でも自動車乗車中の負傷者が最も多いことが分かります。

過去の判決では加害者になってしまった大学生に3,000万円以上の高額な賠償責任が課せられた事例もあり、大学生にそのような高額な賠償金を支払う能力がある可能性は低いです。

また、サークル活動中の不慮の事故で相手を怪我させてしまう可能性も十分に考えられるでしょう。

こうした事故はどんなに気をつけていても起こってしまうものなので、支払い能力に乏しい大学生は保険に加入して賠償責任に対するリスクに備える必要があるといえます。

大学での新生活をきっかけに新たに自転車購入を検討されている人は、組み立て・整備済み、さらにアフターサポートも充実している、自転車通販サイト「cyma(サイマ)」のご利用も検討してみてください。

3. 火災や盗難(一人暮らし限定)

大学入学と同時に地元を離れて一人暮らしを始める人も多いですが、そういった場合には火災や盗難といったリスクがつきものです。

一人暮らしでは、自分自身の生活や借りている部屋の管理は全て自己責任となります。

なんでも自由にできる一方で、その行動には責任が伴うことになるので注意が必要です。

火災に関しては自分のみならず、同じ物件に住んでいる他人の命までをも奪ってしまうことになりかねないので、特に気をつけなければなりません。

そうした事態に備えるため、大学生であっても火災保険には加入する必要があるといえるでしょう。

前田 祐治
ナビナビ保険監修
関西学院大学教授
前田 祐治

大学生は若いから保険に入る必要がないということはありません。
例えば、自動車を運転する大学生の場合、もしもの時に支払い能力が十分でない可能性が高いので、自動車保険の任意保険は入った方が良いでしょう。

また、家を借りたときには、家主から保険に入るように要請もあるかもしれませんが、もし要請がなくても火災総合保険には入った方が良いでしょう。
アパートの場合、借りた家から火災が発生し、自分の家財が焼失した時には補償が必要になるかと思います。
なお、水漏れで他人に被害を与えた場合の個人賠償責任保険は、特約として加入すべきだと思います。

大学生に必要性の高い保険

ここまでにお伝えした3つのリスクに備えるためには、年齢が若い大学生であっても保険に加入しておく必要があるといえます。

ただし、学生結婚をして家族がいる人を除き、普通の大学生であれば「生命保険」に加入する必要はありません

これらは、自分自身に万が一のことがあった場合に遺された家族が生活に困らないようにするための保険だからです。

結婚をして家族がいる場合は加入を検討すべきですが、結婚をしていない大学生はこれらの保険に加入する必要はないといえます。

それでは、一般的な大学生が加入を検討する必要性の高いと考えれる4種類の保険についてご紹介します。

他人に対する賠償責任がある保険

大学生に必要性の高い保険として、他人の怪我に対する賠償責任がある保険には加入しておくべきだといえます。

その理由は、行動範囲が広がることから交通事故に遭遇するリスクが高まるためです。

最近では、大学生が運転する自転車事故のニュースを見かける機会が増えていますが、それらの原因はスマホのながら運転やイヤホンをしたままであることが多いようです。

過去の判例を見ると自転車事故で3,000万円以上の高額な賠償命令が課された事例があるので、賠償責任が発生した場合に補填してくれるような保険(自動車保険バイク保険自転車保険など)には加入した方が良いといえます。

なお、自転車事故では「ながらスマホ」による事故が多いので、自転車の運転中はスマホを触らない・イヤホンをしない・脇見をしないことを徹底し、日頃からブレーキが効くかの確認を行いましょう。

万が一の際の学費を賄う育英費用保険

奨学金やバイト代などで賄っている人もいますが、一般的には親が学費を支払っている世帯が多いかと思います。

そういった場合に、親に万が一のことがあると学費の支払いが止まってしまい、大学を中退せざるを得なくなることも考えられます

そんな事態を招かないためにも、親は子供の学費を賄えるだけの「育英費用保険」に加入しておく必要があるといえます。

育英費用保険は子供の在学期間中に限り養育費としての保険金が支払われる保険のことで、自動車保険の特約として付けられることが多いです。

また、育英費用保険に似た保険として、学資保険の特約として付けられる「育英年金」などもあります。

自分の子供が大学に進学する人は、加入中の保険に育英費用保険や育英年金などの特約が付けられるか確認しておきましょう。

火災保険(一人暮らしの場合)

大学生に勧められることが多い火災保険は、万が一の火災や水漏れ、ガス爆発などが発生した場合に保険金が支払われるです。

火災保険の中には盗難に対応している保険もあるので、一人暮らしを始める大学生の強い味方といえます。

火災保険は賃貸物件の契約をする際に加入を勧められることが多いので、内容をしっかりと確認した上で加入しておくことをおすすめします。

前田 祐治
ナビナビ保険監修
関西学院大学教授
前田 祐治

火災保険と言っても、今販売されているのは”火災総合保険”(オールリスクタイプ)のものが多いです。
偶然、突発、外来の事故で、火災、落雷、爆発、衝突、水災、風災などによる損害に対して、保険会社が補償します。
しかし、地震による損害は、地震保険を特約として追加しないと対象になりません。
また、地震による津波も地震保険でないと対応できません。
地震保険には、政府による再保険制度があり、ほぼ全ての保険会社が同じ料率で保険料を計算しています。
損害の査定方法も決まっており、すべての損害を担保するわけではないので、よく説明を聞いてから契約することをおすすめします。

自動車保険、バイク保険(車やバイクに乗る場合)

自動車やバイクを運転する機会が多い人は、自動車保険やバイク保険に加入することをおすすめします。

これらの保険は、運転中に発生した事故における「モノ」や「自分自身のケガ」などを保障するための保険です。

自動車やバイクを購入した際に必ず加入する「自賠責保険」は相手の身体的被害に対してのみの補償なので、事故で破損した相手の持ち物や自分自身のケガには対応していません

これらの保険に加入しておけば万が一の事態に備えることができるので、車やバイクを運転する機会が多い人は必ず加入しましょう。

ご自身にとって本当に必要な保険はどれなのか、判断が難しいという方は、プロのファイナンシャルプランナーに相談することをおすすめします。

大学生におすすめの3つの保険

ここまで、大学生に必要性の高い保険の種類について説明しました。

様々なリスクがあることから強い不安を感じる人も多いかと思いますが、大学生向けの保険が用意されているのでご安心ください。

この項目で紹介する大学生におすすめの保険は以下の3つです。

それぞれの保険の特徴について、わかりやすくご紹介します。

1. 大学生協の「学生総合共済」

大学生協の「学生総合共済」は、加入者がケガや病気をしたり、扶養者に万が一のことが起こったりした場合に共済金が支払われる保険です。

共済金は、学生総合共済に加入する学生・院生・教職員が出し合った金額から支払われる仕組みで、困った時に「学生同士の助け合い」を目的とした制度です。

学生総合共済の掛け金は年額14,400円で、基本的に以下のような場合に共済金が支払われます。

学生総合共済の保障内容
項目 保障内容 共済金
病気・ケガ 入院保障
(1日目から360日分)
10,000円/日額
長期入院保障
270日以上連続した入院
(1回の入院について1回のみ)
60万円/回
手術保障 5万円/回
重度後遺障害保障(1〜3級)
※障害の程度に応じて金額が変わります。
最高 600万円
学業復帰支援臨時費用
(重度後遺障害を負って復学した場合)
共済期間(1年)につき
1回 100万円
ケガ 通院保障 2,000円/日額
特定障害固定具保障 20,000円/1事故について定額
事故後遺障害 最高 600万円
こころ こころの早期対応保障
(精神疾患の診療を受けたとき)
共済期間(1年)につき1回
10,000円
本人死亡 死亡保障 100万円
事故死亡 上記にプラス 50万円
親扶養者の死亡 親扶養者死亡・親扶養者重度障害
(病気・事故問わず親・扶養者が死亡または重度障害となった場合)
50万円
扶養者事故死亡・扶養者事故重度障害
(扶養者が事故により死亡または事故により重度障害となった場合)
500万円

※火災共済は2019年4月1日以降新規募集をしておりません参照:生命共済BF|大学生協の学生総合共済

大学生にとっては非常に心強い保険と言えますが、契約申し込み時に既に発病していた病気に対しては共済金が支払われないなどの条件があるので注意が必要です。

2. 大学生協の「学生賠償責任保険」

大学生協の「学生賠償責任保険」は、大学生協が取り扱っている賠償責任保険のことです。

学生組合員専用の保険で、学生が日常生活または講義中に起こしてしまった賠償事故に対して保険金が支払われます

保障内容はプランによって異なります。

学生賠償責任保険
プラン名 学生賠償責任保険19H 学生賠償責任保険19HK
※一人暮らし特約あり
保険料 1,800円/年額 8,500円/年額
保障内容
  • 個人賠償責任保障:3億円まで/1事故
  • 人格権侵害賠償責任保障:500万円まで/年間
  • 感染事故損害防止費用保障:500万円まで/年間
  • 障害見舞費用保障:50万円まで/被害者1名
  • 後遺障害保障:10万円まで
  • 借家人賠償責任保障:1,000万円まで/1事故
  • 家財保障:200万円まで/1事故
  • 破損・汚損保障:50万円まで/1事故
  • 臨時費用:損害保険金の10%
  • 家財・自転車盗難保障:50万円まで/1事故
  • 現金盗難保障:10万円まで/1敷地内
  • 借用住宅修理費用保障:15万円まで/1事故
  • 水道管修理費用保障:10万円まで/1事故1敷地内ごと
  • 父母駆けつけ費用保障(救援者費用):10万円まで
対象外
  • 自動車、バイク(原付き含む)による第三者への賠償責任
  • スポーツにおける参加者間の賠償責任
  • 大学の管理責任下での賠償責任
  • 欠陥、腐食、さび、かび、その他自然消耗などを原因とする損害
  • 地震、噴火、津波による損害
  • 通路途上で財布を盗まれたような住宅街での盗難事故

参照:学生賠償責任保険19H、19HK|株式会社大学生協保険サービス

上記に加え、学生賠償責任保険には「示談交渉サービス」が付帯されており、被害者に対して保険会社が代わりに示談交渉を行ってくれるサービスが利用できます

学生賠償責任保険についての詳細は、大学生協までお問い合わせください。

3. 日本国際教育支援協会の「学生教育研究災害傷害保険」

日本国際教育支援協会の「学生教育研究災害傷害保険」は、学生が教育研究活動中に被った災害に対して必要な給付を行う災害補償制度です。

学校の教育研究活動の充実と発展に寄与することを目的として、昭和51年度から始められました。

「教育研究活動中」とは、具体的に以下の場面での事故を補償対象としています。

学生教育研究災害傷害保険の補償対象

  1. 正課中:講義、実験、実習、演習または実技による授業等を受けている間、指導教員の指示に基づき研究活動を行っている間の傷害事故
  2. 学校行事中:学校の主催する入学式、オリエンテーション、卒業式など教育活動の一環としての各種学校行事に参加している間の傷害事故
  3. キャンパス内にいる間:学校が教育活動のために所有、使用、または管理している学校施設内にいる間の傷害事故
  4. 課外活動(クラブ活動)中:学校の規則に則った所定の手続きにより学校の認めた学内学生団体・サークルの管理下で行う文化・体育活動を行っている間の傷害事故

参照:学生教育研究災害傷害保険|日本国際教育支援協会

また、上記に「通学特約」を付帯した場合は、通学中や学校施設間などの移動中における傷害事故も補償対象に含まれるようになります

保険料や保険金についての詳細情報は、かなり細かく分かれているので、詳しく知りたい人は日本国際教育支援協会に直接お問い合わせください。

前田 祐治
ナビナビ保険監修
関西学院大学教授
前田 祐治

スポーツ活動に力を入れている大学生の場合、傷害保険に加入することをおすすめします。

通院から担保され、入院時も日額で保険金が支給されます。手術なども種類により給付が違いますが、一時金が補償されます。保険料もそれほど高くないので入っていると安心かと思います。

よく医療保険と間違えられますが、疾病による通院や入院は傷害保険では担保されません。保険料も違いますので、よく注意してから傷害保険を契約しましょう。

大学生の頃に保険に加入していた方の口コミ

まとめ

大学生になることで行動範囲が大きく広がりますが、それに伴って様々なリスクに直面する可能性が高まります。

具体的には、以下のような3つのリスクがあると考えられます。

そのため、年齢が若い大学生であってもこれらのリスクに直面した場合に保険金が支払われる「火災保険」や「損害賠償保険」には加入しておくほうが良さそうです。

また、大学生向けに用意されたおすすめの保険もあるので、保険選びで迷った時は以下の3つの中からお選びください。

それぞれの保険は、保険金の支払い条件などが細かく設定されているので、保険の契約をする前によく調べてから加入しましょう。

前田 祐治

前田 祐治

インディアナ大学ビジネススクールにてMBA(ファイナンス)取得。その後、マーシュ株式会社、東京海上日動保険会社、滋賀大学国際センター特任准教授を経て、現在の関西学院大学 経営戦略研究科 教授に至る。
所有資格
ARM(米国リスクマネジメント士資格)、CPCU(米国保険士資格)、PhD(博士)、MBA(経営学修士)
専門分野・得意分野
生命保険全般、リスクマネジメント、ファイナンス、経営学
藤田 匡紀

藤田 匡紀

新卒で日本生命保険相互会社に入社し、販売企画・代理店営業など多様な業務に従事。13年間勤務した後「もっと多くの人に、保険の必要性を正しく理解してもらいたい」という思いを胸にエイチームフィナジーに入社、ナビナビ保険の運営に参画。金融機関における顧客向け相続セミナー・研修会の実績も多数あり。
所有資格
CFP資格、証券外務員Ⅱ種
専門分野・得意分野
生命保険全般、資産運用
中村 翔也

中村 翔也

携帯代理店法人部門にて営業職として2年半勤務後、2017年12月よりwebライターとして独立。通信ジャンルをメインに金融系、保険記事を毎月30本以上執筆。
所有資格
ファイナンシャル・プランニング技能士3級
専門分野・得意分野
保険全般・金融全般・通信全般
ナビナビ保険編集部

ナビナビ保険編集部

ナビナビ保険編集部は「どこよりも分かりやすい保険情報を届けること」をコンセプトにコンテンツの配信を行っています。

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