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更新 更新:2026.05.11

性病で保険はおりる?給付の条件や種類をわかりやすく解説

性病で保険はおりる?給付の条件や種類をわかりやすく解説
所有資格
日本FP協会 AFP認定者 2級ファイナンシャル・プランニング技能士

性感染症(いわゆる「性病」)にかかったとき、「治療費はどれくらいかかるのか」「保険でカバーできるのか」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

また、デリケートな部位の病気ゆえに「気になるけど、気軽に相談しづらい」という方もいるかもしれません。

性病であっても、医療保険の給付条件を満たせば、給付金を受け取ることができます

ただし、すべてのケースで支払われるわけではありません。

入院や手術を伴う治療かどうか、加入している医療保険の保障範囲に含まれるかどうかなどを踏まえ、契約内容や治療内容をもとに個別に判断されます。

この記事では、性病で保険がおりる条件に加え、保険の種類ごとに受け取れる給付金について、ポイントを分かりやすく解説します。

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性病で保険はおりる?

性病でも、保険会社が定める約款の支払い条件を満たしていれば給付対象になります

一般的に、医療保険では次のような場合に給付金が支払われます。

医療保険で給付金が支払われる場合

  • 病気やケガで入院したとき
  • 所定の手術を受けたとき

多くの医療保険では、疾病によって入院や手術を受けた場合に給付金が支払われる仕組みになっています。 

つまり、性病や性病による合併症を理由に入院や手術を受け、保険会社が約款で定める治療内容に該当する場合に、給付金の対象になる可能性があります

なお、対象となるかどうかは公的健康保険の適用有無ではなく、各保険会社の基準によって判断されます。

保険契約には細かい条件があり、実際の給付可否は保険会社や契約内容、約款によって異なります。

詳しくは、加入している保険会社に確認しましょう。

性病で保険がおりるための条件

性病による治療で給付金を受け取るには、主に次の条件をすべて満たす必要があります。

性病による治療で給付金を受け取るための条件

  1. 保険の保障開始後に発病していること
  2. 入院や手術など、保険金給付の対象となる治療であること
  3. 告知義務違反がないこと

それぞれ詳しく解説します。

保険の保障開始後に発病していること

医療保険では、責任開始日(保障開始日)より前に発病していた病気は給付対象にはなりません。

そのため、保険加入前から発症していた性病の治療は、給付対象外となる可能性が高いでしょう

一方で、保険加入後に性病に感染し、給付要件を満たす治療を受けた場合、給付対象となる可能性があります。

申し込みから保険責任開始時期までのフロー

入院や手術など、保険金給付の対象となる治療であること

一般的に、保険会社が定める所定の入院・手術などの治療を受けた場合に、給付金を受け取ることができます

治療内容や疾病によっては対象外となることもあるので、契約している保険の保障内容を確認するようにしましょう。

告知義務違反がないこと

保険加入時には、過去の病歴や通院歴を申告する「告知義務」があります。

「告知義務」とは?

契約申し込みの際に現在の健康状態や職業・過去の病歴など、保険会社が確認する重要な事項について報告する義務

過去の性病歴を隠して加入した場合や、治療中であるにもかかわらず告知を行わなかった場合は、契約解除となったり、給付金が支払われなかったりする可能性があります

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保険がおりる可能性のある主な性病

性病の多くは、抗菌薬の服薬・投与など、外来通院のみで治療を行います。

しかし、重症化した場合や合併症がある場合に、入院や手術が必要になるケースもあります

その場合は、医療保険の給付対象になり得ます

ここでは、保険がおりる可能性のある、代表的な性病について紹介します。

梅毒

梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌によって起こる性感染症です。

感染すると、口や性器にしこり、手のひらや足の裏にかゆみのない発疹が広がります。

主な治療方法には、抗菌薬(主にペニシリン系薬剤)があり、通常は外来治療を行います。

重症化し、神経障害や心血管障害などに進行した場合は、入院治療が必要になることがあります

参照:梅毒|厚生労働省

クラミジア

クラミジア感染症は、日本で最も患者数が多い性感染症の一つです

自覚症状が少ないものの、主に抗菌薬による外来治療で治癒が期待できます。

しかし、女性では骨盤内炎症性疾患(PID)、不妊症といった合併症が起こり、入院・手術が必要になる場合があります

参照:性器クラミジア感染症(詳細版)|国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト

淋病

淋菌という細菌による性感染症です。

男性では強い排尿痛、女性ではおりもの増加などの症状がみられます。

主な治療は抗菌薬による外来治療です。

重症化した際には、骨盤炎症性疾患や不妊症を引き起こすことがあり、入院治療が必要になることがあります

参照:淋菌感染症|厚生労働省

尖圭コンジローマ

尖圭(せんけい)コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)による性感染症です。

感染すると、性器や肛門周囲にイボ状の腫瘍があらわれます。

主な治療には外用薬や外科的治療があり、病変が大きい場合など、外科的処置(手術扱い)になることがあります

参照:尖圭コンジローマ|厚生労働省

HIV

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は、免疫機能を低下させる感染症です。

感染初期には発熱やリンパ節の腫れがみられます。

また、進行すると免疫機能が著しく低下し、エイズ(後天性免疫不全症候群)を発症することがあります。

主な治療は抗HIV薬による外来治療ですが、合併症を引き起こした場合に入院治療が必要になることもあります

参照:HIVとエイズ|厚生労働省

その他の性感染症

その他の代表的な性感染症には、以下のようなものもあります。

その他の代表的な性感染症

  • 性器ヘルペス
  • トリコモナス感染症

ただし、性病の多くは外来(通院)のみで治療が完了するため、入院や手術を伴わない場合は給付対象とならないケースもあります

参照:性感染症|厚生労働省

【保険種類別】性病で受け取れる給付金とは?

性病により、受け取れる可能性がある給付金の種類と保険の例として、次のものが挙げられます。

性病で受け取れる可能性がある給付金の種類と保険の例
給付金 保険
  • 入院給付金
  • 手術給付金
  • 医療保険
  • 女性保険
  • がん保険

医療保険で入院・手術給付金が受け取れる場合

医療保険では、以下のケースで給付金が支払われます。

医療保険で給付金が支払われるケース

  • 入院給付金:病気やケガで入院したとき
  • 手術給付金:所定の手術を受けたとき

医療保険では、責任開始日以降に発病した病気による入院・手術が給付対象となります。 

例えば、性病や性病による合併症を発症し、入院・手術を受けた場合は給付対象になる可能性があります

女性保険で給付金が受け取れる場合

女性保険は、女性特有の病気に対して給付金が上乗せされるものです。

女性保険と医療保険の違い

具体的には、子宮や卵巣、乳房の疾病に対して支払われます

性感染症そのものは対象外のケースが多いものの、クラミジア感染症が重症化して骨盤内炎症性疾患(PID)を発症し、入院治療を受けた場合は女性疾病保障の対象になることがあります

ただし、対象疾病や給付条件は保険会社ごとに異なるため、契約している保険の保障内容や保険会社の約款を確認しましょう。

がん保険で給付金が受け取れる場合

性感染症そのものは、がん保険の対象ではありません。

ただし、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって陰茎がんや子宮頸がんを発症し、治療を受けた場合に、がん保険の給付対象となる可能性があります

がん保険に加入している場合、がん診断一時金や放射線治療など、がん特有の治療に特化した保障を受けられます。

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性病と保険に関するよくある質問

ここでは、性病と保険についての質問に回答します。

Q. 性病にかかったことを保険会社に告知しないとどうなりますか?

A. 保険加入時に性病の既往歴を告知しない場合、告知義務違反になる可能性があります。

「告知義務」とは?

契約申し込みの際に現在の健康状態や職業・過去の病歴など、保険会社が確認する重要な事項について報告する義務

告知義務違反が認められると、契約解除や給付金が支払われない可能性があります

保険は加入者同士の公平性を保つ仕組みのため、健康状態の正しい申告が必要です。

Q. 性病の検査費用は、健康保険が適用されますか?

A. 医療機関で行う性感染症検査は、診察の一環として行われる場合は健康保険が適用されることがあります。

ただし、次のケースでは保険適用外となり、自費診療になることがあります。

自費診療の可能性がある検査

  • 匿名検査
  • 健康診断目的の検査
  • ブライダルチェックなど予防目的の検査

なお、自治体によっては、HIVや梅毒などの検査を無料で実施している場合もあります。

参照:HIV検査相談マップ|厚生労働省

Q. 過去に性病にかかったことがあっても、新しく保険に入れますか?

A. 保険会社の審査次第では、加入できる可能性があります。

ただし、審査の結果、以下のような条件が付くことがあります。

保険会社の審査により付く可能性のある条件
条件 内容

特定疾病不担保

特定の病気(今回の場合は性病など)について、一定期間または条件付きで保障の対象外となる

保険料の割増

通常よりもリスクが高いと判断された場合に、保険料が上乗せされる

引受不可

健康状態などの理由により、保険への加入自体ができない

なお、完治から一定の年数が経過しているなどの条件を満たしていれば、上記の条件が外れる場合もあります

保険会社や保険商品によって変わるため、確認するようにしてください。

Q.性病が原因で入院した場合、入院給付金の対象になりますか?

A. 医療保険では、保険会社が定める「入院」の定義に該当し、かつ責任開始日以降に発病した疾病による入院であれば、給付対象となるのが一般的です。

したがって、性病が重症化し、合併症を発症して入院した場合には、入院給付金を受け取れる可能性があります。

まとめ

性病でも、条件を満たせば保険の給付金を受け取ることができます。

基本的に外来治療によって、性病が完治するケースが多くあります。

そのため、性病が重症化して合併症が起こり、所定の入院や手術を受けた場合は、給付される可能性があるといえるでしょう

ただし、保険加入前に性病を発症していた場合や、告知義務違反があると給付金は支払われないため、加入している保険の保障内容や給付条件を改めて確認しておきましょう。

性感染症は早期発見・早期治療が重要です。

万が一の医療費に備えるためにも、定期的な検査や予防を心がけましょう。

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西尾 愛奈
西尾 愛奈
FPサテライト所属ファイナンシャルプランナー
東京都出身。大学卒業後、医療設備メーカーに勤務し、広報や営業推進業務に従事。結婚を機に、生きていくうえで欠かすことのできない「お金」について学びたいと思い、2級FP技能士、AFPを取得。現職の知識を活かし、医療に強く、お金の基礎知識を広めるFPとして活動している。医療分野の執筆業務を得意とし、ふるさと納税をテーマにしたセミナー開催の実績がある。
所有資格
日本FP協会 AFP認定者 2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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