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更新 更新:2025.02.05

初心者にもおすすめの資産運用とは?メリット・デメリットや保険での資産運用方法もわかりやすく解説

初心者にもおすすめの資産運用とは?メリット・デメリットや保険での資産運用方法もわかりやすく解説
所有資格
立命館大学教授、パーソナルファイナンス学会理事
専門分野・得意分野
金融論、行動ファイナンス、実験経済学
所有資格
ファイナンシャル・プランニング技能士3級
専門分野・得意分野
保険全般・金融全般・通信全般

資産運用とは?初心者向けにわかりやすく解説

資産運用とは、金融商品や不動産などの自分が保有する資産を投資して、さらなる利益を求めていく方法のことです

昨今の日本では「老後2,000万円問題」が話題となったことや、少子高齢化が進んでいる事実も相まって、現役世代の今のうちから「安心の老後生活を送るための十分な貯蓄」を作りたいという方が増えてきています。

しかしながら、日本では超低金利状態が長く続いていることもあり、普通に銀行へお金を預けているだけでは利息がほとんど得られず利益は期待できない状況にあります。

そうした中で必要とされるのが、自分の保有する資産を効率良く運用して、減らすことなく着実に増やしていく方法です。

ただし、資産価値は常に変動しているために利益が得られることもあれば、逆に損失が出ることもあります

また、一口に資産運用といっても「何から始めればよいかわからない」という方も大勢いらっしゃることでしょう。

そこでこの記事では資産運用を行うことによるメリットやデメリットをご紹介した上で、初心者の方におすすめの資産運用方法をお伝えしていきます。

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資産運用と資産形成の違い

よく似た言葉として「資産形成」がありますが、資産形成とは「0→1」「1→2」というように着実に資産を増やしていく段階のことを指します。

資産運用と資産形成の違い

  • 資産運用:資産形成後に投資を行い、資産を減らさず着実に増やすこと
  • 資産形成:0→1といった形で着実に資産を作り上げる段階のこと

資産運用は、資産形成によって得られた資産を用いて投資を行っていきます。

そのため、投資するための十分な貯蓄を持っていない方は、資産運用の前段階として資産形成に取り組む必要があります。

なお、資産運用を行うための目安として、金融資産額が1,000万円を超えるまでは資産形成の時期と捉えて、着実に資産を増やすことに注力していくのが良いでしょう。

資産運用のメリット・デメリット

資産運用には、以下のようなメリットがあります。

資産運用を行うメリット

  • 将来のための資産形成ができる
  • 複利効果でお金を増やすことができる
  • 不労所得を得ることができる

最大の特徴は、資産運用を通じて自分が保有する資産が大きく増える可能性があることです。

また、投資商品によっては「複利」で運用できるので、さらに大きな利益が得られる可能性もあります。

「複利」とは?
運用して得られた利益をさらに投資して、元本+運用益に対する利息で利益を得ること。
投資期間が長くなればなるほど複利効果も大きくなり、結果としてより多くの利益が期待できる。

資産運用でお金に働いてもらうことで、自分が動かずとも資金が手に入る「不労所得」を狙うことも可能です

こうした魅力的なポイントが多い資産運用ですが、その一方で以下のように大きなデメリットも存在します。

資産運用を行うデメリット

  • 元本割れを起こす可能性がある
  • 資産運用に時間を費やす必要がある
  • 常に最新の情報を入手する必要がある

資産運用を行うことによる最大のデメリットは元本割れを起こす可能性がある点でしょう。

掛け金として拠出した金額が保証されているわけではないので、資産運用に失敗をすると元本割れを起こして損失が出てしまう場合があります。

また、資産運用は基本的に長期投資による利益を狙っていくものなので、利益が得られるまでに多くの時間がかかります

それに加えて、資産運用に対する最新の情報を入手していく必要があるので、より多くの分野について勉強をしなければいけません

資産が増えるというメリットばかりに目が行きがちですが、こういったデメリットがある点もしっかりと認識した上で資産運用を行うことが必要不可欠といえます。

監修者からひとこと
井澤 裕司
  • 井澤 裕司
  • 立命館大学教授
資産運用の基本は資産全体の配分(ポートフォリオ)を考えることです。現金・預金、国債などの債券、株式などの金融資産や、不動産などをそれぞれ期待される収益やリスクを考慮して、どのような比率で分散して運用するかを考えることが大切です。
株式投資は個別の株式だけではなく、株式市場全体の値動きや特定の産業の成長に連動するインデックス投資を活用することも考えてみましょう。リスク分散のためには、為替リスクを考慮しながら国内だけではなく国外の資産への投資を組み合わせることも重要です。

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初心者におすすめの資産運用9選を比較

資産運用にはさまざまな方法があります。

中にはハイリスクハイリターンな運用方法も存在するので、投資初心者がいきなり挑戦すると元本割れであっという間に損失を作ってしまうことでしょう。

資産運用には損失がつきものではありますが、やはり損失は最小限に抑えておきたいところですよね。

そこでこの項目では、投資初心者にもおすすめの資産運用方法をご紹介していきます。

それぞれの資産運用方法について概要を解説していきます。

1. 株式投資

株式投資は、企業が発行する株式を取得する運用方法です。

株式を取得することによる利益には大きく分けて2つの種類があり、株式相場の変動を利用した売買益(キャピタルゲイン)と、株主に対して分配される配当金(インカムゲイン)が挙げられます

株価の値上がりや配当金の増額はどちらも事業が好調であることの表れであることから、成長性が見込める企業といえるでしょう。

ただし、株価はその事業の成長性だけではなく世界的な情勢や経済状況による影響も強く受けるため、常に経済動向へ目を配り、さまざまな分野の知識を身に着けていくことが必要不可欠となります

株式は基本的に100株や1,000株を1単元として売買されることが多く、株式の取得には数十万円以上の資金が必要となるケースが一般的です。

ですが、昨今では数万円から取得できる株式(ミニ株)なども登場しているので、十分な資金を保有していない初心者の人でも少額から株式投資を行えるようになっています。

投資初心者の人は少額から始められるミニ株からはじめて、慣れてきてから徐々に本格的な株式投資を始めていくのが良いでしょう。

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2. 投資信託

投資信託は、大勢の投資家から資金を集めたファンドマネージャーが代わりに運用を行い、その運用によって利益が得られた場合に配当金を受け取る運用方法です。

投資信託による運用は、株や債券、不動産、その他金融資産などに分散して行われるため、リスクを分散しながら運用を行うことができます

さらに、少額の資金から資産運用を行うことができ、プロの専門家が代わりに運用を行ってくれることから初心者の人でも参入しやすいことが特徴です。

ただし、プロの専門家が運用をするといっても確実に利益が得られるわけではなく、時には元本割れを起こしてしまう可能性もあります

また、ファンドマネージャーへ依頼する際には運用管理や監査報酬、売買委託時の手数料などが発生するため、さまざまな運用コストが発生する点を考慮しておかなければなりません

資産運用を委託できる点が魅力的な投資信託ですが、運用先を選ぶ際にはある程度の投資知識が必要となるので、出資者自身も毎日の積み重ねで知識を深めておく必要があることを念頭に置くようにしてください。

3. 個人向け国債

個人向け国債は、簡単に言えば自分のお金を国に貸して運用を行う方法です。

国債を購入することで定期的に利息を受け取れるようになり、満期を迎えることで元本が返還されます。

国によって元本保証がなされており、年0.05%の最低利率が設けられていることから投資初心者の人にとって比較的安全性が高い運用方法と言えます

個人向け国債は大きく3種類に分けることができ、貸付期間によって種類が異なります。

個人向け国債の種類

  • 固定3年(金利0.05%):満期が3年間の国債
  • 固定5年(金利0.05%):満期が5年間の国債
  • 変動10年(金利0.09%):満期が10年間で半年に一度の頻度で金利が見直しされる
    ※金利は2021年3月時点における財務省が公表するデータを参照しています

参照:個人向け国債|財務省

固定3年・固定5年は満期を迎えるまで金利が変わることはありません。

さらに、加入してから1年を過ぎれば途中換金ができるようになり、元本割れを起こすこともないので突然お金が必要になった場合でも安心です。

銀行の普通預金として預け入れておくよりも金利が高めなので、すぐに使う可能性のある生活資金を除いた金額を個人向け国債で運用することで、元本保証を備えながらも着実に資産を増やしていくことができます

ただし、普通預金よりも金利が高いとはいえ、その差は0.01%以下と微々たるものなので、そこまで大きな利益が期待できない点は覚えておきましょう。

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4. 不動産投資(REIT)

資産運用でもスタンダードな不動産投資で期待できる収益源は大きく分けて2通りが挙げられます。

不動産投資(REIT)の収益源

  • 家賃収入:自身が保有する物件を賃貸に出す
  • 譲渡所得:値上がりで不動産価格が購入時よりも高くなったときに売却する

ひとつは自身が保有する物件を賃貸に出すことで入居者から得られる「家賃収入」、もうひとつは購入時よりも不動産価格が値上がりしたときの売却益による「譲渡所得」です。

家賃収入は一般的に不労所得と呼ばれており、その物件に入居者が住み続けてくれる限り半永久的に利益を得ることが可能となります

不動産を購入する際には多額の資金が必要ですが、昨今ではREIT(リート)と呼ばれる方法が登場しています。

REITは投資信託における運用先のうちのひとつで、運用対象がマンションや商業用施設といった不動産を中心としていることが特徴です

投資信託の特徴でもある「少額から始められる運用方法」である点が共通しており、十分な資金を保持していない人でも擬似的に不動産投資を始められます。

なお、投資信託と同様でさまざまな管理コストが発生する点や元本が保証されていない点には気をつけましょう

5. 生命保険

資産運用には、生命保険を利用する方法もあります。

生命保険は大きく分けると「掛け捨て型」と「貯蓄型」の2種類がありますが、貯蓄型の生命保険は毎月払い込んだ保険料が将来的に返還されることが特徴です。

保険商品によっては払い込んだ保険料の総額以上の金額が返ってくるタイプもあるので、長期的な保障を兼ね備えながらも将来に向けて着実に貯蓄を増やすことができます

貯蓄型の生命保険として代表的なものは以下の4種類が挙げられます。

貯蓄型の生命保険

  • 終身保険(低解約返戻金型終身保険):保険料払込期間中の返戻率が低めなものの、満期を超えると返戻率が一気に上昇するタイプの終身保険
  • 養老保険:被保険者が死亡した場合は死亡保険金、無事に満期を迎えた場合は満期保険金が受け取れる
  • 学資保険:子供の年齢に応じてお祝い金が受け取れ、満期を迎えれば満期保険金が受け取れる
  • 個人年金保険:自分で保険料を払い込んで将来的に公的年金とはべつの年金を受け取れるようになる

将来的に保険金が受け取れる点は非常に魅力的ですが、その分、掛け捨て型の生命保険に比べて毎月の保険料が割高な点には気をつけましょう

また、解約時や満期を迎えた際に受け取れる保険金は、必ずしも払い込んだ保険料の総額を超えるわけではないので、契約時には将来的にどれくらいの金額が受け取れるのかをよく確認してから申し込むようにしてください。

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6. iDeCo、新NISA(旧つみたてNISA・一般NISA)

投資初心者の方でも安心できる少額から始められる資産運用が「iDeCo」や「新NISA」と呼ばれる制度です。

これらの制度を利用することで、老後の生活資金を貯蓄できるばかりか、現時点の生活に置いても税制上の優遇が受けられるなどのメリットがあります

iDeCoと新NISAの違いやメリット・デメリットをまとめたので、以下の一覧表をご覧ください。

iDeCoと新NISAの違い

iDeCo(個人型確定拠出年金)は60歳以降の老後資金を貯蓄することが目的の制度です

2022年の制度改正で企業型DCとiDeCoの併用が原則可能(マッチング拠出利用者は不可)となったので、より効率的に老後資金の貯蓄を進めたいと考えている方にも向いています。

60歳になるまで一切の資産を引き出せませんが、掛金全額が所得控除の対象で運用益も非課税、受け取りの際にも大きな所得控除が受けられるなど、欠点以上に大きな利点があることが特徴です。

一方の新NISAは、2024年から始まったばかりの新しい非課税制度です。

年間360万円までの新規投資に対する配当金や売却益が全額非課税となり、非課税期間が無期限化(上限1,800万円まで)されました

また、これまでは非課税枠の再利用ができませんでしたが、新NISAでは資産を売却することで翌年以降に非課税枠が復活するため、さらに利便性が向上した制度となっています。

これらの制度はいずれも少額からスタートできるので、投資経験が少ない初心者の方でも取り組みやすいことが特徴です。

iDeCoと新NISAを併用すると税制上の優遇を受けながらも着実に貯蓄を増やしていくことができるので、これから初めて資産運用を行う方はこれらを利用するところから始めるのが良いでしょう。

なお、口座開設をする金融機関を選ぶ際には、ネット証券で国内株取引シェアが最も多く、商品のラインナップも充実している「SBI証券」がおすすめです。

手数料の安さや取引の際にTポイントが貯まることもおすすめ理由の1つですが、もちろん注意点等も存在しますので、以下ページをしっかりと読んで理解してから申し込むようにしましょう

7. ロボアドバイザー

ロボアドバイザーは、AIによって自分の年齢や資産状況、その時々のリスクに応じて投資先や金融商品を自動的に選んでくれるサービスです。

通称「ロボアド」と呼ばれる運用方法で、AIによる自動判別で資産運用を行うことができるので、投資知識の少ない方や仕事で忙しくて時間や手間をかけられない方たちから人気を博しています。

資産運用を代わりに行ってくれるロボアドを「投資一任型(投資一括型)」、投資家に対して適切なアドバイスをしてくれるものを「アドバイス型」と呼ぶなど、ロボアドの中にも種類があります。

人を挟む必要がないことから運用コストが低めに設定されていることが特徴で、十分な資金を保持していない投資初心者の方でも始めやすいことが特徴です

一方で、短期間では利益を得ることが難しく、基本的には長期投資を前提としたサービスである点には注意が必要です。

また、元本割れのリスクや株式投資に比べて管理コストが高めという注意点もあるので、その点を理解した上で利用する必要があります。

監修者からひとこと
井澤 裕司
  • 井澤 裕司
  • 立命館大学教授
資産運用のもっとも基本的な原則は、「フリーランチ(タダ飯)はない」ということです。収益を得るためには、必ずリスクを取るというコストを負担しなければなりません。それぞれの資産運用の方法に応じて、リスクの大きさや形態は様々です。しかし、リスクの内容を知ることは容易ではありません。
例えば、100万円で買った株が1年後に105万円になったっとすれば5%の収益を得たことはすぐに計算できますが、その収益を得るためにどれだけのリスクを負担したのは簡単には分かりません。自分が目指している収益は負担するリスクに見合ったものかをよく考えることが資産運用では重要なのです。

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8. 預貯金

預貯金とは、金融機関にお金を預けることで、一定の利息と将来の元本の支払を保障する方法のことです

預貯金は大きく分けると以下の2つに大別できます。

  • 流動性預金:普通預金や貯蓄預金など、預入期間の決まりがなく、自由に出し入れが可能
  • 定期性預金:定期貯金や定額貯金など、預入期間に決まりがある

預貯金のメリットは、金融機関が定期的な利息支払と将来の元本支払が保証されていることです。

ただし、低金利が続いているため、運用効率が低い点がデメリットです。

9. 外貨預金

外貨預金とは、日本円を外国通貨に換え、預金する方法です

たとえば、1ドル=100円のときに外貨預金に預けても、払い戻すときに1ドル=80円になっていたら、1ドルあたり20円損してしまいます(為替差損)。

逆に1ドル=120円のときに払い戻すと1ドルあたり20円分の利益を得られます(為替差益)。

そのため、なるべく円の価値が下がったとき(円安)に払い戻すことで為替差益を得ることができます

保険を活用した資産運用とは

続いて、保険を使った資産運用について詳しくみていきましょう。

保険を活用した資産運用の仕組み

保険を使った資産運用の仕組みは、貯蓄型保険というものを利用することです。

貯蓄型保険は、万が一の時のために保障を持ちながら将来への貯蓄ができる保険です。

貯蓄型保険では解約返戻金や保険金によって、お金を受け取ることができます。

保険を活用した資産運用のメリット

貯蓄型保険のメリットは、以下2つです。

貯蓄型保険のメリット

  1. 保障を持ちながら貯蓄もできる
  2. 貯蓄を継続することが苦手でも続けられる

万が一のことがあった場合は、貯蓄のみだと貯めた分しか残りません。

しかし、保険を活用する場合は、保障として遺族が受け取ることができます。

また、月々決まった保険料を支払うので、継続するのが苦手な方でも続けやすいのもメリットです。

保険を活用した資産運用のデメリット

保険を使った資産運用のデメリットは、支払った金額より受け取れる金額が下回る場合があるということです。

これは特に、早期に解約する場合に下回るケースが多いです。

また、保険料は保障にも充てられているため、資産を増やす目的だけであれば貯蓄型保険よりももっと効率的な方法が考えられます。

あくまでも保障を持ちつつ、将来にお金を残したいという方におすすめの資産運用です。

保険を活用した資産運用の選び方

保険を活用して資産運用するためには、貯蓄型保険を選ぶようにしましょう。

貯蓄型保険は、終身保険・養老保険・個人年金保険・学資保険など様々な種類があります。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

資産運用をはじめる際の4つの注意点

ここまで、初心者の人でも始めやすい様々な資産運用方法についてご紹介してきました。

早速今から資産運用を始めてみよう!と考えている人も多いかと思いますが、これから解説する注意点に目を通してから始めるようにしてください。

これらの注意点をしっかりと理解しておかないと、思わぬ損失に繋がる恐れがあります。

最悪の場合は借金を抱えることにもなりかねないので、最後まできっちりとご確認ください。

1. 目的と目標を明確にする

資産運用を行う際には、目的と目標を明確にしてから行うようにしてください

たとえば、iDeCoを利用する場合、その掛金は原則として60歳になるまで引き出すことができないので、万が一途中でお金が必要になったとしてもその資産を使うことができません。

逆に、新NISAは途中でお金を引き出すことができますが、ついつい引き出してしまったばかりに老後資金の貯蓄がまったく進まないといったことも起こりえます。

生命保険で運用している場合、短期間で解約してしまうと多くの場合元本割れとなり、払い込んだ保険料が損になってしまいます。

こうしたトラブルを防ぐためにも、「何を目的に資産運用を行うのか」を明確にしてから資産運用に取り組むようにしましょう

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2. 生活資金を除いた「余剰資金」で「少額」から始める

資産運用は、あくまで「資産を増やすための手段」であって、必ずしも資産が増えると確約されているものではありません。

景気や世界情勢の影響を強く受けることから、元本割れを起こして損失が出てしまう可能性も十分に考えられます。

そのため、「生活資金を除いた余剰資金で少額から資産運用を行う」というルールを徹底するようにしてください。

生活資金を使って資産運用を行うと、万が一の場合に生活そのものができなくなってしまい、最悪の場合は多額の借金を背負う羽目になってしまいます

非常に大きなストレスを抱えながら生活することになりかねないので、かならず生活資金を除いた余剰資金をもって資産運用に取り組むようにしてください。

3. リスク分散を意識した投資方法を選択する

資産運用を行う際には、以下の3つの投資方法を視野に入れておきましょう。

リスク分散を意識した投資方法

  • 長期運用:長期で運用することで価格変動リスクを抑えながら、複利による資産増加が期待できる
  • 分散投資:1種類の金融商品に集中すると値動きによる元本割れのリスクが高くなる。値動きが異なる複数の金融商品に投資をすればリスクを最低限に抑えられる
  • ドルコスト平均法(時間分散):時期をずらして購入し続けることで価格が下がったときは多く、価格が上がったときは少なめに投資を行うことができ、トータルで見ると価格変動リスクを抑えられる

資産運用で最も意識すべき点は、資産を増やすことではなく「いかにして減らさないか」ということです。

短期間で売買するとその手数料による負担が大きくなってしまうため、長期間における運用を心がけましょう。

また、どれかひとつの金融商品に絞ってしまうと、その金融商品が大幅な値下がりを起こしてしまった場合に大きな損失が出てしまいます

複数の金融商品に分散して投資をしていれば、そうした値下がりによる損失を最小限に留めることができるので、さまざまな運用方法を複合的に活用するのが望ましいといえるでしょう。

分散投資の一種である「ドルコスト平均法(時間分散)」は、投資を行う時期をずらすことで長期間の目線で見た場合に価格変動のリスクを大幅に抑えることができます

こうした知識を活用しながら、いかにして資産を減らさないかに焦点を当てて資産運用を行ってください。

4. 資産運用・投資の基礎知識を常に学んでいく

資産運用や投資を行う際には、その投資先に対しての十分な知識が必要です。

株式を例にあげれば、その企業がどのような商品を取り扱っていて、今後の事業展開や将来的な成長度合いを調べておく必要があるでしょう。

不動産においても、そのエリアは人気のあるエリアなのか、駅からどれくらいの距離で空き室の出る期間を少なくできそうか、といったことを考えなければなりません。

また、資産運用にはさまざまなコストがつきもので、コスト込みで考えないと実際に引き出した際に損失が出てしまうことも起こりえます

常に最新の情報を仕入れながら、その情報を精査して取捨選択しないと資産運用に失敗してしまう可能性もあるので、常日頃から勉強をして投資に対する知識を身に着けていく覚悟が必要です。

これらの注意点を頭に入れた上で、自分にとって取り組みやすい資産運用方法をお選びください。

監修者からひとこと
井澤 裕司
  • 井澤 裕司
  • 立命館大学教授
保有している資産が購入価格より値上がりしてるとき、「含み益」が発生していると言われます。含み益はあくまで利益を得られる可能性があるということで、実際に利益を実現するためには保有している資産を売る必要があります。
逆に、資産価格が値下がりしているときには「含み損」が発生していることになります。含み益や含み損はあくまで可能性ですので、長期保有を目指している場合にはそれに一喜一憂する必要はありませんが、どのタイミングで利益や損失を実現して資産の組み換えを行うかは投資の重要な意思決定になります。最近の金融市場は、金融政策から大きな影響を受けています。普段から経済ニュースには注意をして情報を得るようにしておきましょう。

保険を活用した資産形成についてよくある質問 Q&A

Q. 資産形成ができる保険のおすすめランキングは?

A. 資産形成のできる保険は、貯蓄性のある保険です

その中でも貯蓄性のある医療保険の最新ランキングはこちらをご覧ください。

Q. 保険を活用した資産運用の落とし穴は?

A. 保険を活用した資産運用では、万が一の保障を受けつつ将来的に受け取れるお金があるという2つのメリットがあります

しかしその一方で、途中解約によって受け取れるお金が少なくなってしまったり、それまでに払わなければいけない保険料が割高だったりという注意点があります。

長期の資産形成を目的にしているものが多いため、早期に解約した場合は支払いに対し受け取れるお金が少なくなる場合があります。

商品の特性を理解しないとデメリットが大きくなる場合があるので注意してください。

Q. 資産運用の代表例は何ですか?

A. 初心者にもおすすめの資産運用は、以下の9つです

各資産運用について詳細は、「初心者におすすめの資産運用9選」の章をご覧ください。

Q. 新NISAで月3,000円を20年間投資すると、収益はどれくらいになりますか?

A. 新NISAで月3,000円を20年間投資したことで得られる収益は以下のとおりになります

月3,000円で20年間投資したことで得られる収益シミュレーション

  • 年利1%:約7.7万円
  • 年利3%:約26.5万円
  • 年利5%:約51.3万円

参考:資産運用シミュレーション|金融庁

詳しくは、「iDeCo、新NISA(旧つみたてNISA・一般NISA)」の章をご覧ください。

まとめ

この記事では、投資初心者の方におすすめの資産運用方法についてご紹介してきました。

正しく資産運用を行うことが老後の生活資金を効率的に貯蓄するための近道です。

投資経験がない初心者の方は、この記事でご紹介した以下の9つの運用方法から取り組んでみることをおすすめします。

ただし、資産運用にはリスクがつきもので、さまざまな運用コストがかかるほか、時には損失が出てしまうことも起こりえます。

上記以外にも多くの注意点があるので、それらについてもしっかりと理解した上で資産運用に取り組むようにしてください。

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井澤 裕司
井澤 裕司
立命館大学教授
電力中央研究所研究員、摂南大学助教授、立命館大学経済学部教授などを経て、現在は立命館大学食マネジメント学部教授、パーソナルファイナンス学会理事。この間、行動経済学会幹事、京都市指定金融機関選定委員会委員長、立命館大学ファイナンス研究センター長などを歴任。
所有資格
立命館大学教授、パーソナルファイナンス学会理事
専門分野・得意分野
金融論、行動ファイナンス、実験経済学
中村 翔也
中村 翔也
Webライター/ファイナンシャルプランナー
携帯代理店法人部門にて営業職として2年半勤務後、2017年12月よりwebライターとして独立。通信ジャンルをメインに金融系、保険記事を毎月30本以上執筆。
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しっかり保険、ちゃんと節約。編集部
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しっかり保険、ちゃんと節約。編集部は「どこよりも分かりやすい保険情報を届けること」をコンセプトにコンテンツの配信を行っています。

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