投資知識が少ない人でも手軽に資産運用が始められる「ウェルスナビ(WealthNavi)」。
テクノロジーの力による自動判別で、資産運用に関する一切を代行してくれる投資一任型のロボアドバイザーですが、サービスを利用するためには一定の手数料が発生します。
資産運用を行う上では収益を得ることばかりに目が行きがちですが、運用を行うための様々なコストについても理解しておかなければなりません。
そこでこの記事では、初心者におすすめの「ウェルスナビ」の手数料や支払い方法、手数料に関する様々な疑問についてお答えしていきます。
ウェルスナビの基本的な仕組みについては、以下のコンテンツも合わせて参考にして下さい。
ウェルスナビの手数料は「預かり資産の年率1%(税込1.1%)」 + 「ETF保有コスト」
結論からお伝えすると、ウェルスナビの手数料は「預かり資産の年率1%(税込1.1%)」と「ETF保有コスト」を足した金額となります。
ETF保有コストとは、ETF(上場投資信託)の運用会社がETFを維持するための手数料のことで、日々のETF終値や為替レートで時価評価されるため、その都度で金額が変わります。
ただし、ETF保有コストはETFの中ですでに差し引かれているので、実際に口座から引き落とされるのは、預かり資産の年率1.1%(税込)のウェルスナビ手数料のみです。
たとえば、ウェルスナビで10万円を預け入れて資産運用を行う場合、税込で年率1.1%(税込)の手数料として1,100円の支払いが発生するということです。
なお、預かり資産が3,000万円を超える部分については、年率0.5%(税込0.55%)で計算が行われます。
つまり、4,000万円の資産を預け入れた場合は、3,000万円×1.1%+1,000万円×0.55%という計算式となり、1年間で385,000円の手数料が発生します。
その他、振込元金融機関の手数料がかかってしまいますが、それ以外は基本的に無料でウェルスナビの全サービスを利用できます。
株式などのように取引ごとに手数料が発生することはなく、入金時や出金時、リバランス(資産のバランス調整)の際に手数料が発生することはありません。
手数料はいつ、どのように支払われる?
ウェルスナビの手数料は、ウェルスナビ口座のポートフォリオにある「現金」の部分から、毎月初めの営業日に前月ひと月分が引き落とされます。
たとえば、100万円をウェルスナビで資産運用する場合、資産100万円×年率1.1%÷12ヶ月で、毎月およそ916円の手数料が請求される計算です。
投資家が自分で手数料分を振り込んだり、銀行口座から引き落とされたりすることはなく、ウェルスナビの中で自動的に手数料が支払われるので安心です。
ただし、実際には「運用口座の入出金」や「ETFの時価評価額」によって、預かり資産の金額は日々増減するため、1日分の手数料を毎日自動的に計算して、その合計額をウェルスナビの毎月の手数料としています。
また、入金合計額が最低投資額を上回って、実際に運用が開始されるまでは、手数料の計算期間の対象外となるので覚えておきましょう。
長く続けると手数料の割引が受けられる「長期割」
資産運用で収益を得るためには、長期間に渡って運用を続けることが必要不可欠です。
ウェルスナビでは、長期間に渡る資産運用を応援するためのプログラムとして、手数料が年率0.90%(税込0.99%)にまで割引される「長期割」を提供しています。
長期割は、ウェルスナビで資産運用を続けた期間と運用額に応じて、6ヶ月ごとに手数料の割引額が増えていきます。
ウェルスナビでの運用額が50万円以上なら半年ごとに0.01%ずつ、200万円以上なら0.02%ずつ手数料が割引され、最大で0.99%にまで手数料が安くなります。
たとえば、ウェルスナビで200万円を預け入れた場合、通常は年率1.1%で22,000円の手数料が発生しますが、最大まで割引されると、年率0.99%(税込)で19,800円の手数料となります。
資産運用は長く続けることが大切ですが、収益が得られるとついつい引き出して使ってしまうのが人間の性です。
そうした誘惑に負けないように、ウェルスナビでは長期間に渡る資産運用を応援するためのプログラムを提供しています。
ウェルスナビの手数料は高い? 他社ロボアドバイザーとの手数料比較
ウェルスナビの手数料について理解したところで、他社のロボアドバイザーとの手数料を比較してみていきましょう。
主要なロボアドバイザーの手数料や最小投資額を一覧表にしてまとめたのでご覧ください。
| タイプ | 最大手数料(税込) | 初回最小投資額 | 利回り | |
|---|---|---|---|---|
| ウェルスナビ | 投資一任型 | 〜3,000万円:1.1% 3,000万円〜:0.55% |
1万円〜 | 4.72〜9.31% |
| 楽ラップ | 投資一任型 | 0.715% | 10万円〜 | 3.86〜10.98% |
| THEO | 投資一任型 | 0.715〜1.1% | 1万円〜 | 2.59〜8.59% |
| 投信工房 | アドバイス型 | 0.38% | 100円〜 | - |
| マネックスアドバイザー | アドバイス型 | 0.3% | 5万円〜 | - |
※運用利回りは投資一任型のロボアドバイザーでのみ確認ができます※助言型の場合は利用者自身の運用結果に依存するため、利回りは当人にしか把握できません
※手数料は預かり資産の1%(現金部分を除く、年率・税込1.1%)。3000万円を超える部分は0.5%(現金部分を除く、年率・税込0.55%)
※ウェルスナビ:2016年1月〜2021年9月末日まで。365÷運用期間(日数)×利回りで算出した数値を記載参照:データで見るウェルスナビの資産運用|ウェルスナビ
上記の表をみると、ウェルスナビの手数料は他社のロボアドバイザーに比べて高めであることがわかります。
ウェルスナビは、一般NISA口座に対応していることに加え、税負担を自動で最適化するなど、資産運用を行う上で便利な機能を豊富に取り揃えています。
利用できる機能に対し、年率1.1%(税込)の手数料を高いとみるか、低いとみるかは、投資家それぞれで判断が異なる部分です。
手数料についても熟考した上で、利用するロボアドバイザーを選ぶようにしましょう。
手数料や初回投資額を抑えたいなら「楽ラップ」がおすすめ
ロボアドバイザーの手数料や初回投資額を抑えたいなら、楽天証券が提供する「楽ラップ」を利用するのがおすすめです。
楽ラップの特徴は、次のとおりです。
楽天証券・楽ラップの特徴
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ウェルスナビと同じ「投資一任型」のロボアドバイザーで手軽に資産運用が始められる
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年率1%未満の手数料で「固定報酬型」と「成功報酬併用型」の2パターンから選べる
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最低投資額は10万円から
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資産の運用状況によって手数料が安いコースに変えられる
- 市場の値動きが活発化したときの「下落ショック軽減機能」がある
楽天証券の「楽ラップ」は、ウェルスナビと同じ「投資一任型」のロボアドバイザーです。年率1%未満の手数料で資産運用が行なえます。
また、楽ラップでは「固定報酬型」「成功報酬併用型」といった2種類の手数料コースから、自分の考え方に合わせたタイプが選べます。
得られた利益に対して手数料が発生する「成果報酬併用型」を選べば、維持コストを節約しながら資産運用が進められるので、運用手数料を節約したい人におすすめです。
ウェルスナビの手数料に関するQ&A
最後に、ウェルスナビの手数料に関するよくある質問にお答えします。
Q. ウェルスナビの手数料の確認方法
ウェルスナビの手数料は、毎月初めの営業日になると、取引履歴の画面にある「手数料」の項目で確認できます。
支払日、受渡日、対象期間も表示されているので、合わせてご確認ください。
Q. 損益の表示は手数料は差し引かれてる?
ウェルスナビのホーム画面で確認できる損益は、支払った手数料を差し引いて計算しています。
また、手数料以外にも、分配金やキャンペーン特典の入金、ETFの売却による出金など、様々な要因も考慮した金額が表示されています。
Q. 入出金に手数料はかかる?
ウェルスナビで入出金を行う場合、基本的に手数料は発生しません。
ただし、ウェルスナビの3種類ある入金方法のうち、「振込入金」を選んだ場合の振込手数料はユーザー負担となるのでご注意ください。
ウェルスナビの入金方法と手数料
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クイック入金:特定の金融機関からの入金方法。3万円以上の振込から利用可能で手数料は無料
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振込入金:投資家専用口座に直接振り込む形での入金方法。振込手数料はユーザー負担
- 自動積立:毎月一定額を自動的に積み立てて入金する方法。手数料は無料
Q. ETFの売買には取引手数料がかかる?
ウェルスナビでETFの売買を行った場合でも、取引手数料は発生しません。
預かり資産の年率1.1%(税込)の運用手数料以外において、振込手数料を除いて手数料が発生することはないので安心してご利用ください。
まとめ
投資一任型のロボアドバイザー「ウェルスナビ」では、預かり資産の年率1.1%(税込)の手数料が発生します。
発生した手数料は、ウェルスナビ口座のポートフォリオにある「現金」の部分から、前月1ヶ月分が自動的に引き落とされます。
ウェルスナビは、様々な機能が無料で利用できる一方で、運用コストとなる手数料はロボアドバイザーの中で比較的高めです。利用する際は、運用コストについてもよく検討した上でご活用ください。
