粉瘤とは皮膚の内側にできた袋状の構造物の中に、角質や皮脂が溜まってできた、良性の皮下腫瘍です。
自然消滅することはほとんどなく、徐々に大きくなっていくという特徴があるため、発症した場合は基本的に外科手術が必要になるといわれています。
もしもの時に備えて生命保険(医療保険)に加入しているものの、粉瘤で手術が必要になった時は給付金が受け取れるのか、気になる方もいるでしょう。
今回は、粉瘤が生命保険で保障対象になるのかわかりやすく解説します。
粉瘤の手術費用は生命保険の保険金(給付金)の対象となる?
粉瘤の手術費用が給付金の支払対象になるかどうかは、正式な手術名や商品などによって対応が分かれます。
治療を目的として粉瘤を手術した場合は、基本的に手術給付金の保障対象です。
粉瘤の手術は外来で受けられる場合も多く、その場合は外来手術給付金が支払われます。
しかし、保険商品によっては以下を支払対象外としているケースも少なくありません。
医療保険で支払対象外になる手術の例
- 創傷処理
- 皮膚切開術
- デブリードマン
- 骨、軟骨または関節の非観血的または徒手的な整復術、整復固定術および授動術外耳道異物除去術
粉瘤の手術は、上記の「皮膚切開術」で行われることもあり、給付対象外となる可能性があります。
また、同一の手術名であっても、商品によって、支払の可否が変わるケースも少なくありません。
支払対象になるかどうかは、保険会社の担当者やカスタマーセンターに確認したほうがよいでしょう。
粉瘤にかかる手術費用
粉瘤の手術費用は、大きさによっても異なりますが、1万円~2万円程度(3割負担の場合)です。
日帰りで手術を行うことが多くなっています。
参考:No.08 粉瘤(アテローム)の手術費用|おおしま皮膚科
粉瘤の生命保険に関するよくある質問
粉瘤の生命保険に関するよくある質問
Q. 過去に粉瘤で手術を経験していても生命保険に加入できますか?
A. 過去に粉瘤の手術を経験していても、 完治していれば、通常の生命保険に加入できる可能性が高いでしょう。
ただし、審査基準は保険会社ごとに異なるため、手術の時期や現在の健康状態によっては加入できない可能性もゼロではありません。
また、粉瘤は稀に悪性腫瘍に変化することがあるといわれているため、治療前の段階では加入できない可能性があります。
Q. 粉瘤の治療は保険適用ですか?
A. 粉瘤の治療は基本的に公的保険制度の対象です。
ただし、民間の生命保険における手術給付金の対象になるかは、手術名や粉瘤の部位、商品などによって異なるため、保険会社に確認しましょう。
まとめ
粉瘤の手術費用が生命保険の保険金や給付金の対象となるかどうかは、手術の種類や、加入している保険商品によって異なります。
生命保険や医療保険では、給付の対象となる手術があらかじめ決められていることが多く、粉瘤の手術がその条件に該当するかどうかは確認が必要です。
まずは加入している保険の内容を詳しく確認し、不明な点があれば保険会社に問い合わせてみましょう。
具体的な商品を検討したい方は、以下のページも確認してみてください。