20代から50代の既婚男女437名に、「新型コロナウイルス感染症の流行前後の家計の意識調査」を実施しました。
調査の結果、新型コロナウイルス感染症の流行前後で、「家計にゆとりがなくなった」という回答が5割を超え、今後お小遣いにも変化がでてきそうという声も聞こえてきました。
調査結果では家計を見直す取り組みとして、とりあえず「食費」などの変動費の見直しをしている人が多いようですが、実は、保険、住宅、通信などの固定費を見直すことが、効果が期待できる定石と言われています。
効率的に家計の費用を見直して、様々な状況に備えたいものです。
調査サマリー
- 新型コロナウイルス感染症の影響による家計の変化について「ややゆとりがなくなった」「かなりゆとりがなくなった」を合わせると52.5%にのぼる
- 家計の見直しのために取り組んでいることの第1位は「変動費の見直し(食費)」
- 現在のお小遣い月額は1万円以上2万円未満が最多の25.1%
- 理想のお小遣い月額は2万円以上3万円未満が最多の18.1%
- 新型コロナウイルス感染症の影響でお小遣いが減った人は約3割
- 今後お小遣いが減る予定の人は36%も
調査概要
- 調査方法:インターネットによる調査
- 調査対象:全国にお住まいの20代-50代の既婚男女
- 調査期間:2020年5月7日~11日
- 調査エリア:全国
- サンプル数:437名
新型コロナウイルス感染症流行前の家計について、「ややゆとりがない」「かなりゆとりがない」を合わせて47.6%
新型コロナウイルス感染症流行前の家計について「ややゆとりがない」が最多の33.8%。
「ややゆとりがない」と「かなりゆとりがない」をあわせたゆとりがない人は47.6%でした。
新型コロナウイルス感染症の影響で家計に「ゆとりがなくなった」と感じている人は52.5%
続いて、新型コロナウイルス感染症の影響で家計にどのような変化がありましたかと聞いたところ、「ややゆとりがなくなった」が32.1%、「かなりゆとりがなくなった」20.4%で、合わせると52.5%にのぼり、新型コロナウイルス感染症の流行前に比べて「ゆとりがなくなった」と感じている人が増えているようです。
家計の見直しのために取り組んでいることの第一位は「変動費の見直し(食費)」
家計の見直しをするために取り組んでいることの第一位「変動費の見直し(食費)」でした。次いで「変動費の見直し(食費以外)」、「固定費の見直し(通信費)」でした。
現在のお小遣い月額は「1万円以上2万円未満」が最多の25.1%、理想のお小遣い月額は「2万円以上3万円未満」が最多の18.1%
今回の調査で「共働き夫婦」と答えた方は63.2%、また「お小遣い制度ですか」という問いに対して「はい(お小遣い制度)」と答えた人は約半数の51.4%でした。
お小遣い制度の方にお小遣いの月額を聞いたところ、「1万円以上2万円未満」が最多で25.1%、次いで1万円未満が19.5%でした。
理想のお小遣い月額を質問したところ、「2万円以上3万円未満」が最多の18.1%、次いで「4万円以上5万円未満」と回答した人が15.3%でした。
新型コロナウイルス感染症の影響でお小遣いが減った人は約3割
新型コロナウイルス感染症の影響でお小遣いにどのような変化があったか尋ねたところ、「お小遣いが減った」と回答した人が27.8%いました。
一方、「特に変化はない」と回答した人も63.9%いましたが、「増えた」と回答した人は7.7%のみでした。
「今後お小遣いを減らす予定」の人は36%
今後について聞いたところ、「今後お小遣いを増やす予定」と回答した人は11%、「今後お小遣いを減らす予定」と回答した人は36%でした。
新型コロナウイルス感染症の流行は今後も引き続き家計に影響を及ぼしていきそうです。
【まとめ】家計の見直しのポイント
新型コロナウイルスの流行により、雇用環境や収入に変化があった人も少なくないでしょう。
また、それに伴い自由に使えるお小遣いに影響があった方、もしくは今後影響がでてくる方もいると思います。
今回のアンケート調査から家計を見直す際に、変動費(食費)やお小遣いの見直しをするご家庭が多く見受けられました。
もちろん元々外食の多かった方や、お小遣いが高額な方であれば有効な手段です。ただし、これらはやりすぎることで金銭的・精神的な余裕がなくなるだけではなく、すべての方に大きな効果が得られる策とは言えません。
家計の節約を図りたい際は、まずは家計の中でも大きな割合を占めている固定費の見直し、特に手をつけやすい生命保険の見直しをおすすめします。
生命保険を見直すことで継続的な家計の負担減少、将来への貯蓄や資産形成へとつながります。ぜひ今こそご自身、ご家族の生命保険を見直してみましょう。(ナビナビ保険 石田直樹)