カードローン借り換えおすすめの5選！返済を楽にするなら低金利の銀行

大きく分けると、カードローンには消費者金融系と銀行系の2種類があります。消費者金融系のカードローンの多くは、銀行系に比べると金利が比較的高めに設定されています。そのため、多額の借入をしてしまうと、総返済額が大きくなり経済的な負担が大きくなりやすい傾向です。

そのような観点からも返済負担を下げるためには、「低金利の借り換えローン」選びが不可欠になります。特に銀行系カードローンは金利が抑えられているため、すでにある金利が高めの借入残高をすべて借り換えてしまえば、条件次第では数万円単位の支払削減ができる可能性もあります。

本記事では、低金利な銀行系カードローンを5種類ご紹介します。それぞれ特徴が異なるため、自身の状況を踏まえて最適な借り換え先を検討してみてはいかがでしょうか。

低金利な銀行カードローンでの借り換えおすすめ比較ランキング

借り換えに最適な低金利の銀行カードローンは以下の5種類です。

※ 当ページのランキング基準は上限金利を基準に選定されています。上限金利が同じな場合、下限金利を基準にしています。

上記のカードローンであれば低金利で借り換えができるだけでなく、利用可能額の範囲内であれば追加での借入もできます。必要に応じて借入と返済を繰り返したい人には最適です。

【第1位】auじぶん銀行カードローンでの借り換え

実質年率	通常金利：年1.48％～年17.5％ au限定割 誰でもコース：年1.38％～年17.4％ au限定割 借り換えコース：年0.98％～年12.5％
融資限度額	最大800万円
融資スピード	最短翌日以降
審査時間	最短翌日以降
Web完結	◯
土日祝の対応	-
電話による在籍確認	有
郵便物の有無	有
申し込み条件	契約時の年齢が満20歳以上70歳未満の人 安定継続した収入のある人（自営、パート、アルバイトを含みます） 保証会社であるアコム株式会社の保証を受けられる人  ※外国籍の人は永住許可を受けている場合に対象となる
返済方法	ATM 自動支払い

※限度額は通常、カードローン au限定割 誰でもコース：10万円以上800万円以内（10万円単位）、カードローンau限定割　借り換えコース：100万円以上800万円以内（10万円単位）となります。

auじぶん銀行カードローンは、金利が年1.48％～年17.5％（通常金利）のauユーザーにおすすめのカードローンです。auユーザーにおすすめな理由は、au IDがあれば契約時に年0.1％の金利優遇が受けられるためです。

また、他社からの借り換えをした場合は、最大で年0.5％の金利優遇が受けられます。詳細は以下のとおりです。

• au IDを持っている：年0.1％の金利優遇
• 他社からの借り換え：年0.5％の金利優遇

これら2点は併用できません。そのため、借り換えを検討している人は、年0.5％の金利優遇となります。年0.5％の金利優遇が適用された場合は、年0.98％～年12.5％※が適用金利の幅です。

※「借り換えコース」を申込んだ場合、審査の結果、利用限度額が100万円未満になると、「誰でもコース」の金利が適用されます。

※仮に限度額が100万円になった場合、金利は年12.5％です。

auじぶん銀行カードローン利用限度額ごとの借入金利

auじぶん銀行カードローンにおける利用限度額ごとの借入金利は以下のとおりです。

利用限度額	通常金利（借り換えコース）
10万円～100万円	年13.0％～年17.5％（年12.5％）
110万円～300万円	年7.0％～年13.0％（年6.5％～年12.5％）
310万円～500万円	年5.0％～年7.0％（年4.5％～年6.5％）
510万円～700万円	年3.5％～年5.0％（年3.0％～年4.5％）
710万円～800万円	年1.48％～年3.5％（年0.98％～年3.0％）

※「借り換えコース」を申込んだ場合、審査の結果、利用限度額が100万円未満になると、「誰でもコース」の金利が適用されます。

借り換えのケースだと金利優遇があるため、通常金利と借り換えの場合の2種類を記載しています。限度額が100万円未満になった場合は、借り換えコースだとしても金利が年12.5％の固定になります。

auじぶん銀行カードローン「カードローンau限定割　借り換えコース」の返済シミュレーション

続いて、au限定割の借り換えコースで借り換えをした場合の返済シミュレーションは以下のとおりです。

※参照元：auじぶん銀行

借り換えコースは通常金利よりも低く設定されているため、それに応じて利息の総額も減少します。300万円を超えるまでは上限金利が変わらず、100万円や200万円の借入であれば他社と比較して抑えた金利で取引ができるでしょう。

auじぶん銀行カードローン 約定返済額

auじぶん銀行カードローンの約定返済額は以下のとおりです。

借入残高	金利ごとの返済額
	年9.0％以下	年13.0％以下	年13.0％超
10万円以下	1,000円	1,500円	2,000円
10万円超～20万円以下	2,000円	3,000円	4,000円
20万円超～30万円以下	3,000円	4,500円	6,000円
30万円超借入残高が10万円増すごとに	1,000円を追加	1,500円を追加	2,000円を追加

返済方式が残高スライドリボルビング方式であるため、返済額が月1,000円からになります。借り換えの場合は比較的大きめな金額を借入することになるかと思いますので、借入額に応じて計算をしてみてください。

【第2位】みずほ銀行カードローンでの借り換え

実質年率	年2.0％～年14.0％
融資限度額	最大800万円
融資スピード	最短当日※
審査時間	最短当日※
Web完結	◯
土日祝の対応	◯
電話による在籍確認	有
郵便物の有無	有
申し込み条件	カードローン契約時の年齢が満20歳以上66歳未満の人 安定かつ継続した収入の見込める人 保証会社（オリコ株式会社）の保証を受けられる人
返済方法	口座振替 提携ATM みずほダイレクト

lass="annotation">※ 審査時間・融資時間：みずほ銀行の口座を持っている場合は最短当日～1週間程度、持っていない場合は2週間～3週間程度かかります。

みずほ銀行カードローンは、金利が年2.0％～年14.0％のカードローンです。返済額は月々2,000円からで、提携コンビニATMを利用して取引する際の手数料は条件を満たすと無料になります。返済額や返済時の負担を抑えたい人には最適なカードローンといえるでしょう。

みずほ銀行の住宅ローンを利用している場合は、金利が年0.5％下げられるため、年1.5％～年13.5％が適用される金利になります。今後住宅ローンの利用を考えている人は、あわせて検討してみてはいかがでしょうか。

みずほ銀行カードローン利用限度額ごとの借入金利

みずほ銀行カードローンの利用限度額ごとにおける借入金利は以下のとおりです。

利用限度額	金利
10万円以上100万円未満	年14.0％
100万円以上200万円未満	年12.0％
200万円以上300万円未満	年9.0％
300万円以上400万円未満	年7.0％
400万円以上500万円未満	年6.0％
500万円以上600万円未満	年5.0％
600万円以上800万円未満	年4.5％
800万円	年2.0％

※ 住宅ローンを利用している場合には、表の値からさらに0.5％の引き下げ

みずほ銀行カードローン借り換え時の返済シミュレーション

みずほ銀行カードローンで借り入れした場合の返済シミュレーションは以下のとおりです。

※参照元：返済金額シミュレーション｜みずほ銀行

表では3年完済のシミュレーションをしていますが、返済期間をさらに延ばせば毎月の支払い総額は減らせます。ただし、返済期間を延ばした分だけ利息の総負担額も増えるため注意が必要です。

みずほ銀行カードローン 約定返済額

みずほ銀行カードローンの約定返済額は以下のとおりです。

【2012年7月31日以降に契約の締結あるいは変更を行い、かつ利用限度額（変更を行った場合は変更後のもの）が 200 万円以上の場合】

前月10日の利用残高	金利ごとの返済額
2,000円未満	前月10日現在の利用残高
2,000円以上 20万円以下	2,000円
20万円超	利用残高が20万円増すごとに2,000円ずつ増額した金額

【上記に該当しない場合】

前月10日の利用残高	金利ごとの返済額
2,000円未満	前月10日現在の利用残高
2,000円以上 20万円以下	2,000円
20万円超	利用残高が10万円増すごとに2,000円ずつ増額した金額

約定返済額とは、毎月返済しなければいけない最低金額です。借入残高が20万円を超えると、20万円増加するごとに2,000円ずつ返済額が増えます。自身の借り換え予定の金額が20万円以上の場合は表の内容に当てはめて確認してみてください。

みずほ銀行カードローン審査に落ちた原因

カードローンの審査に落ちてしまう原因はさまざまですが、考えられる原因としては以下のようなケースが考えられます。

• 短期間に複数のカードローンに申込み、「申し込みブラック状態」になっている
• 複数社から借入している
• 信用情報に傷が入っている（ブラックリストに載っている）
• 本人に安定した収入がなく、返済能力が低いと判断されている

これらの原因は基本的にどのカードローンにおいてもいえます。そのため、仮に当てはまってしまった場合は、みずほ銀行以外のカードローンだとしても審査落ちする可能性が高いでしょう。

【第3位】楽天銀行スーパーローンでの借り換え

実質年率	年1.9％～年14.5％
融資限度額	最大800万円
融資スピード	最短即日※
審査時間	最短即日※
Web完結	◯
土日祝の対応	◯
電話による在籍確認	有
郵便物の有無	有
申し込み条件	満年齢が20歳以上62歳以下の人（※） 日本国内に居住している人（外国籍の人は、永住権または特別永住権を持っている人） 勤めの人で毎月安定した定期収入のある人 楽天カード株式会社または三井住友カード株式会社の保証を受けられる人 （※） ※ パート・アルバイトの人は60歳以下 ※ 楽天銀行が認めた場合は不要です
返済方法	口座振替 提携ATM インターネット 銀行振込

※審査完了までは個人差があります。また土日祝は営業していません。

楽天銀行スーパーローンは、金利が年1.9％～年14.5％のカードローンです。楽天会員ランクに応じて審査が優遇されるため、楽天銀行を利用する頻度が高い人にとっては最適なカードローンといえます。

楽天会員ランクとは、楽天ポイントの獲得数と獲得回数によって決められるランクのことです。ランクはレギュラーからダイヤモンドまでの5種類があり、ダイヤモンドが最も高いランクになります。ランクが高くなるほど審査が優遇されるため、審査に不安がある人はランクを可能な限り上げてから申込むのもひとつの方法です。

※必ずしもすべての楽天会員が審査優遇されるとは限りません

ランク名	ランク達成条件
レギュラー	ポイント対象の楽天サービス利用で、ポイントを獲得
シルバー	過去6か月で200ポイント以上、かつ2回以上ポイントを獲得
ゴールド	過去6か月で700ポイント以上、かつ7回以上ポイントを獲得
プラチナ	過去6か月で2,000ポイント以上、かつ15回以上ポイントを獲得
ダイヤモンド	過去6か月で4,000ポイント以上、かつ30回以上ポイントを獲得、かつ楽天カードを保有

参照元：ランクアップ・キープの仕組み｜Rakuten PointClub

また、楽天銀行スーパーローンでは期間限定で特典を打ち出していることが多いです。たとえば、2024年11月の時点だと「条件達成で最大32,000円分のポイントプレゼント」などの特典が開催されています。

特典内容は時期によって変わっている可能性があるため、申し込むタイミングで何か特典が打ち出されていないか確認してみてください。

楽天銀行スーパーローン利用限度額ごとの借入金利

楽天銀行スーパーローンの利用限度額ごとにまとめた金利の表は以下のとおりです。

利用限度額	金利
10万円以上100万円未満	年14.5％
100万円以上200万円未満	年6.6％～年14.5％
200万円以上300万円未満	年3.9％～年14.5％
300万円以上350万円未満	年2.9％～年12.5％
350万円以上500万円未満	年2.9％～年8.9％
500万円以上600万円未満	年2.5％～年7.8％
600万円以上800万円未満	年2.0％～年7.8％
800万円	年1.9％～年4.5％

300万円未満までは基本的に年14.5％が適用される可能性が高く、利用を続けていくうちに金利の引き下げに期待できるでしょう。

楽天銀行スーパーローン借り換え時の返済シミュレーション（通常金利）

楽天銀行スーパーローン借り換え時の返済シミュレーションは以下のとおりです。

200万円までは同様の金利での取引となりますが、300万円を超えてくると上限金利がグッと引き下げられてきます。そのため、300万円や400万円といった高額の利用を検討している場合には、特におすすめのカードローンといえるでしょう。

楽天銀行スーパーローン 約定返済額

楽天銀行スーパーローンの約定返済額は以下のとおりです。

利用残高	月々の返済額
10万円以内	2,000円
10万円超30万円以内	5,000円
30万円超50万円以内	10,000円
50万円超100万円以内	15,000円
100万円超150万円以内	20,000円
150万円超200万円以内	30,000円
200万円超250万円以内	35,000円
250万円超350万円以内	40,000円
350万円超400万円以内	45,000円
400万円超500万円以内	50,000円
500万円超600万円以内	60,000円
600万円超700万円以内	80,000円
700万円超800万円以内	100,000円

他社では10万円ごとに○○円増額のように計算するケースが多いですが、楽天銀行スーパーローンの場合は利用残高の範囲を設けて、そのなかで返済額が決められています。そのため、金額によっては他社よりも支払う額が少なくて済むケースもあるでしょう。

【第4位】横浜銀行カードローンでの借り換え

実質年率	年1.5％～年14.6％
借入限度額	10万円～1,000万円（10万円単位）
融資スピード	最短即日
審査時間	最短即日（仮審査回答）
Web完結	◯
土日祝の対応	◯
電話による在籍確認	有
郵便物の有無	有
申し込み条件	契約時満20歳以上69歳以下の人 安定した収入のある人、およびその配偶者（パート・アルバイトの人も可。学生の人は不可。年収には年金を含む） 次の地域に居住または勤めの人（神奈川県内全地域・東京都内全地域・群馬県内の以下の市（前橋市・高崎市・桐生市）） 保証会社（SMBCコンシューマーファイナンス株式会社）の保証が受けられる人 横浜銀行ならびにSMBCコンシューマーファイナンス株式会社の個人情報の取扱いに同意される人
返済方法	口座振替 ATM スマホアプリ「はまぎん365」 インターネットバンキング

横浜銀行カードローンは、金利が年1.5％～年14.6％のカードローンです。横浜銀行の口座を持っていなくても申込める※ため、横浜銀行で取引したことがない人にも適しています。

※横浜銀行に口座を持っていない人は、契約までの間に口座を開設する必要があります

また、カードローンを利用する際、提携ATMであれば手数料が無料です。回数も問わないため、好きなタイミングで借入・返済ができるでしょう。特に、東京・神奈川圏内であれば、約14,000台の提携ATMが設置されており、ATMを探すといった手間も最小限で済みます。

横浜銀行カードローン利用限度額ごとの借入金利

横浜銀行カードローンの利用限度額ごとの借入金利は以下のとおりです。

利用限度額	金利
100万円以下	年14.6％
100万円超200万円以下	年11.8％
200万円超300万円以下	年8.8％
300万円超350万円以下	年6.8％
350万円超500万円以下	年4.8％
500万円超600万円以下	年4.5％
600万円超700万円以下	年4.0％
700万円超800万円以下	年3.5％
800万円超900万円以下	年3.0％
900万円超1,000万円以下	年2.5％
1,000万円	年1.5％

100万円単位で金利が切り替わるため、楽天銀行スーパーローンのように「300万円未満までは上限金利が同じ」といったケースと比較すると、金利は比較的低くなりやすいでしょう。

横浜銀行カードローン借り換え時の返済シミュレーション

横浜銀行カードローンで借り換えをした場合の返済シミュレーションは以下のとおりです。

100万円までは金利がやや高めですが、200万円を超えてくると金利は年10.0％を切ってくるため、他社と比較しても抑えられた金利での取引が可能です。

同じ期間の取引であれば、300万円での取引よりも400万円の取引のほうが利息総額は減少するため、返済期間などによっては負担を最小限にしつつ大きなお金を借りられるかもしれません。

横浜銀行カードローン 約定返済額

横浜銀行カードローンの約定返済額は以下のとおりです。

前月の定例返済後の借入残高	月々の返済額
2,000円以下	前月の定例返済後の借入残高
2,000円超10万円以下	2,000円
10万円超20万円以下	4,000円
20万円超30万円以下	6,000円
30万円超40万円以下	8,000円
40万円超50万円以下	10,000円
50万円超100万円以下	15,000円
100万円超以降50万円増加するごとに	20,000円に5,000円加えた金額
500万円超以降100万円増加するごとに	60,000円に5,000円加えた金額

カードローンによっては、100万円を超えてくると10万円ごとに2,000円増加するケースもあるため、残高次第では返済額を抑えられる可能性があるでしょう。

【第5位】セブン銀行カードローンでの借り換え

実質年率	年12.0％～年15.0％
借入限度額	最大300万円
融資スピード	最短翌日
審査時間	最短翌日
Web完結	◯
土日祝の対応	◯
電話による在籍確認	原則無し
郵便物の有無	無
申し込み条件	セブン銀行口座を持っている人（個人） 契約時の年齢が満20歳以上満70歳未満の人 一定の審査基準を満たし、指定の保証会社（アコム株式会社）の保証を受けられる人 外国籍の人は永住者であること
返済方法	口座振替 セブン銀行ATM ダイレクトバンキングサービス

セブン銀行カードローンは、金利が年12.0％～年15.0％、全国のセブン-イレブンで24時間借入可能なカードローンです。申込みから契約までアプリで完結できるため、手持ちのスマートフォンから簡単に利用できます。

また、Myセブン銀行からの申込みであれば最短翌日に借入が可能です。キャッシュカードがなくても利用できる点は、スマートに借入・返済したい人にとっては最適なサービスといえます。

なお、セブン銀行以外のATMでは借入ができないため注意が必要です。とはいえ、いまや21,000店舗以上もセブン-イレブンはあるため、特に困るようなことはないでしょう。

※参照元：国内店舗数｜セブン-イレブン

セブン銀行カードローン利用限度額ごとの借入金利

セブン銀行カードローンにおける利用限度額ごとの借入金利は以下のとおりです。

利用限度額	金利
10万円・30万円・50万円	年15.0％
70万円・100万円	年14.0％
150万円・200万円	年13.0％
250万円・300万円	年12.0％

借入上限は上記の9パターンのみです。また、金利は4パターンのみで限度額によって固定で決められます。

セブン銀行カードローン借り換え時の返済シミュレーション

セブン銀行カードローンで借り換えした際の返済シミュレーションは以下のとおりです。

セブン銀行カードローンは限度額別で金利が4種類しかないため、上記のような表構成にしてあります。他社と比べるとやや金利は高めではありますが、借入額に応じた金利ではないため、300万円の限度額を設定できれば50万円の借入でも年12.0％が適用されます。

そのため、50万円、100万円といった借入額でも年12.0％が適用されれば、表よりもさらに利息総額を抑えられる結果となるでしょう。

セブン銀行カードローン 約定返済額

セブン銀行カードローンの約定返済額は以下のとおりです。

前月の約定返済日の利用残高	月々の返済額
10万円以下	2,000円
10万円超20万円以下	4,000円
20万円超40万円以下	6,000円
40万円超60万円以下	8,000円
60万円超80万円以下	10,000円
80万円超100万円以下	15,000円
100万円超150万円以下	20,000円
150万円超200万円以下	25,000円
200万円超	35,000円

200万円以上の借入では35,000円の定額になりますが、35,000円はやや高額となるため返済負担は大きいといえるでしょう。借り換えとはいえ、200万円以上の高額の借り換えだと条件がよくならない可能性もあるため、利用中のカードローンとよく比較してから利用を検討してください。

カードローンで借り換えるべき人

カードローンでの借り換えは、誰に対してもおすすめできるものではありません。借入状況や利用するサービスによっては、逆に負担を増やしてしまう可能性もあるでしょう。そのため、カードローンでの借り換えは以下のようなケースに該当する人が利用を検討してみてください。

既存の借入よりも低い金利で返済できるから利息も減る

既存の借入条件よりも低い金利での借り換えができれば、利息負担が減ります。具体的にどのくらい減っていくのかをシミュレーションしてみます。

【金利が年15.0％の商品から年12.0％の商品に借り換えた場合のシミュレーション】

• 借入額：200万円
• 金利：年15.0％→年12.0％
• 返済回数：36回（借り換え後も同じ回数を想定）

	年15.0％	年12.0％
返済元金	200万円	200万円
返済利息	48万8,811円	38万6,655円
返済総額	248万8,811円	238万6,655円

年3.0％異なると、およそ10万円の差がでます。もちろん、返済期間や借入総額によってその差は変化しますが、金利が低くなることで利息負担が減る点はご理解いただけたかと思います。

月々の返済額を今より減らせる可能性がある

月々の返済額は、カードローン各社で異なります。返済方式や毎月の返済額の設定が異なるためです。

金利が低くなれば利息が減り、返済の総負担額が減るのは当たり前ですが、そこからさらに毎月の返済額も減るとなれば、返済に負担を感じている人にとっては精神的な負荷の軽減にもなるでしょう。仮に、毎月の返済額を変更する必要がないと考える人だとしても、返済までのペースは短縮できるためメリットしかありません。

月々の返済額は借り換え先をどこにするかによって変わるため、もし確認したい場合は借り換え先の「返済シミュレーション」を利用してみることをおすすめします。

なお、繰り返しになりますが、本記事で紹介しているカードローンであれば、「借り換え時の返済シミュレーション」と「約定返済額」について詳しく解説しているため一目瞭然です。

減額できるかどうかは商品によって変わってくるため、利用中の返済額と、借り換え候補の約定返済額がどうなっているか見比べてみるとよいでしょう。なお、本記事で紹介している5種類のカードローンの約定返済額は、それぞれの前述しているため参考にしてみてください。

カードローンで借り換えをしないほうがよい人と借り換えのデメリット

一方で、以下のようにカードローンで借り換えをしないほうがよい人もいます。

すでに銀行系のカードローンを利用している人など、金利が低めの商品を利用している場合は、その商品よりも低い金利の商品が見つからなければ借り換えをしても意味がありません。そのため、返済負担が減る場合に限り、借り換えを検討しましょう。

また、信用情報に問題がある人も借り換えはおすすめできません。借り換えをするにしても、借り換え先を契約する際に審査は必要になります。そのため、信用情報に傷が付いている場合は審査に通らず借り換えができない可能性が高いです。

信用情報に傷が入る要因としては、クレジットカードの返済遅延や債務整理が挙げられます。

思い当たる点がある場合は、信用情報機関から履歴が消えるのを待つ必要があるでしょう。

【カードローンを借り換えるデメリット】

• 融資審査が比較的厳しい
• 約定返済額が減り返済期間が長期化して完済が遠のくことも

新たに審査を受けなければいけないため、状況によっては審査の通過が難しい可能性もでてきます。借り換えのメリットがあっても、審査に通らなければ利用すらできません。

また、カードローンによっては金利と約定返済額が低くなることで完済が遠のくケースもあります。毎月の返済が減らせても、返済期間が延びればそのぶんだけ利息が加算されてしまうため、結果的に返済の総負担が大きくなる可能性もあるでしょう。

融資審査が比較的厳しい

審査基準は各社で異なるため、一概にはいえませんが、融資審査が厳しいケースもあります。特に借り換えにおいては、すでにいくらかの借入がある状態であるため、返済比率を考慮して審査に通りにくくなる可能性もあるでしょう。

返済比率とは、年収などの収入に占める年間の返済額の割合のことで、この比率が高いほど返済の負担が大きいことを意味します。基準値は各社で異なりますが、審査項目としているケースは多いため、すでに返済負担が大きい人は審査に通りにくいでしょう。

約定返済額が減り返済期間が長期化して完済が遠のくことも

約定返済額も各社で異なるため、借り換えによっては金利が大きく変わらなくても月々の返済額を抑えられるケースがあります。とはいえ、利息の負担額は大きく変わらないにもかかわらず月々の返済額を抑えられることになるため、自然と完済までの期間は延長されてしまいます。

月々の返済額が軽減すると、そのぶんを貯蓄などに回せるようになるのが基本的な考えですが、もとから返済負担が大きくて悩んでいた人にとっては、軽減したぶんをそのまま生活費に充ててしまうこともあるでしょう。

そうすると、貯蓄が貯まった際に臨時返済をするといったこともできなくなるため、完済までの期間が延びたぶんだけ返済は続けなければいけません。

後悔しないカードローン借り換え先の選び方

カードローンの借り換え先は、選び方を間違えると逆に返済負担が増える可能性もあるため、利用中のカードローンと借り換え先をよく比較検討した上で決める必要があります。決める際のポイントは以下の4点が挙げられます。

• 金利
• 特典
• 返済条件
• 付帯サービス

金利は最も重視すべきポイントで、金利が下げられなければ利息負担を抑えるのは難しいです。ただし、金利が下がっても返済条件で毎月の約定返済額が低くなると、それだけ返済期間も延びてしまうため、総額で見ると金利が下がっても総返済額の負担が高まってしまう可能性があるため注意してください。

特典はカードローンの種類によって異なります。auじぶん銀行カードローンのようにauユーザーが金利優遇を受けられるなどの特典がある場合には、うまく活用すると返済負担を抑えやすいです。特典が受けられる条件に該当する場合には、メリットが大きいかを確認して借り換え先を決めるとよいでしょう。

カードローンを借り換えたときの返済シミュレーション

借り換えによって返済負担が下がることは、ここまでの解説でおおむねご理解いただけたかと思います。しかし、漠然としたイメージだけで、具体的な金額感を抱けていない人も多いのではないでしょうか。

以下では、実際に借り換えた際のシミュレーションとして、100万円から300万円の4パターンを紹介します。

借り換え先は本記事でご紹介しているカードローンのなかでも、もっとも上限金利の低いauじぶん銀行カードローン（借り換えコース）を取り上げます。借り換え前の金利条件は、法的な上限金利である年15.0％としています。

自身の借入額に近いものを参考に、返済額がどの程度変わる可能性があるのかを確認しておきましょう。

100万円を借り換える場合

100万円を借り換える場合のシミュレーション（返済回数36回）は以下のとおりです。

金利	毎月返済額	総支払額
年15.0％	35,894円	1,256,266円
auじぶん銀行カードローン（借り換えコース） 年12.5％	34,599円	1,210,935円

auじぶん銀行カードローン（借り換えコース）で100万円を借り換えると、毎月の支払額が1,295円ほど下がり、総返済額では45,331円も下がります。

150万円を借り換える場合

150万円を借り換える場合のシミュレーション（返済回数36回）は以下のとおりです。

金利	毎月返済額	総支払額
年15.0％	53,841円	1,884,411円
auじぶん銀行カードローン（借り換えコース）年12.5％	51,898円	1,816,426円

200万円を借り換える場合

200万円を借り換える場合のシミュレーションは以下のとおりです。

金利	毎月返済額	総支払額
年15.0％	71,788円	2,512,570円
auじぶん銀行カードローン（借り換えコース）年12.5％	69,198円	2,421,909円

auじぶん銀行カードローン（借り換えコース）で200万円を借り換えると、毎月の支払額が2,590円ほど下がり、総返済額では90,661円も下がります。

300万円を借り換える場合

300万円を借り換える場合のシミュレーション（返済回数36回）は以下のとおりです。

金利	毎月返済額	総支払額
年15.0％	107,682円	3,768,875円
auじぶん銀行カードローン（借り換えコース） 年12.0％	103,797円	3,632,884円

auじぶん銀行カードローン（借り換えコース）で300万円を借り換えると、毎月の支払額が3,885円ほど下がり、総返済額では135,991円も下がります。

カードローンを借り換える流れ

カードローンを借り換える場合の流れは以下のとおりです。

1. 利用中のカードローンの借入残高を確認
2. 利用中の借入残高以上の希望額で申込みをする
3. 申込み先の審査
4. 審査通過後、契約をすすめる
5. 利用していたカードローンを完済するためのお金を借り換え先から借入する
6. 利用していたカードローンの借入残高を一括返済する
7. 借り換え先で月々の返済をしていく

特に重要なのは、借り換え先の希望額です。利用中の借入残高よりも多く希望額を出さないと、全額の借り換えができません。中途半端な額を借り換えると逆に返済負担額が増えてしまう可能性があるため注意が必要です。

なお、借り換え時に行う一括返済の方法は利用中のカスタマーサービスに連絡して確認しましょう。金額が大きすぎる場合は提携ATMで一度に取引ができない可能性もあります。場合によっては振込での返済を推奨されるケースもあるため、金額が大きい場合は一度確認してから一括返済を試みてください。

カードローン借り換えの申込み審査は甘い？通りやすくする条件とは

「融資審査が比較的厳しい」でも触れましたが、カードローンの借り換え申込みの審査は厳しいケースが多いです。なぜなら、利用中の借入残高があるためです。

仮に借り換えで100万円を借りようとしている場合、審査時に確認される項目は借入予定の100万円だけではありません。借入中の残高も審査の対象となるため、100万円の残高がある場合は、「残高の100万円＋借入予定の100万円」の合計200万円が審査対象になります。

そのため、少しでも審査に通る可能性を高めたい場合は、借入残高を少しでも減らすか、年収を上げるなどの方法をとる必要がでてくるでしょう。とはいえ、いきなり残高を減らしたり年収を上げたりするのは無理があるため、できる範囲内で努めることが大切です。

借り換えローン審査のポイント

ここでは、借り換えローンを申込む際に知っておくべき審査のポイントを紹介します。

【借り換えローン審査のポイント】

• 審査時間は数十分で終わるものもあれば数週間かかるものもある
• 必要書類は「本人確認書類」と「収入証明書類（必要なケースのみ）」
• 返済方法が銀行引き落としの場合は、利用口座の詳細がわかる書類が必要（通帳、銀行印など）

基本的に借り換えといっても、新規での申込みと同様の流れで申込みから審査まで行われます。そのため、利用中のカードローンを申込む際に必要となった書類などは必要になることを覚えておくとよいでしょう。

なお、「収入証明書類」には、源泉徴収票や給与明細などが該当します。この書類を提出しないと借入ができないケースがあるため注意が必要です。

借り換え審査を通りやすくする手順・方法

繰り返しになりますが、借り換えを目的にカードローンを申込む場合は審査が厳しくなりやすいです。そのため、少しでも審査が通りやすくなるように努めることが大切になります。たとえば、以下のような手順で申込みに臨めば、審査に通る可能性が高まるでしょう。

1. 利用中の借入残高を少しでも減らしておく
2. あわせて収入アップも狙えるようであれば狙う
3. 借入残高が減って、借入総額を3分の1以内に納められる算段が立ったら申込み

利用中のカードローンの借入残高を少しでも減らしておく、収入を少しでも上げておく、などが審査通過には重要なポイントとなります。

もちろん、上記のようなアクションは簡単にできることではないですが、借入総額が年収の3分の1を超える可能性があると審査に通りにくくなるため、借入総額を抑えるためにもできる限りの減らしておいたほうがよいでしょう。

「カードローンの借り換えとは？」をわかりやすく解説

カードローンの借り換えとは、簡単にいうと、「今よりも条件のよいカードローンに乗り換えること」です。初めてお金を借りる人は、アイフルやアコムなどCMで宣伝しているカードローンが目に入りやすいため、これらの消費者金融を最初に利用するケースが多いでしょう。

消費者金融は比較的金利が高くて審査に通りやすいですし、利用を続けていくと親切に利用限度額の増額も提案してくれます。そのため、利用を続けるほど多額のお金を借りやすくなり、人によっては借入が増えすぎて返済負担の悩みを抱えてしまう人も少なくないです。

このような悩みを抱いたときに最適なのが、カードローンの借り換えです。金利が高めのカードローンから、金利の低いカードローンに乗り換えれば、利息は金利の減少分に応じて、返済負担が軽減します。

後述しますが、複数社から借入している分をすべてひとつのローンでまとめることは、借り換えではないため間違えないようにしてください。借り換えはあくまでも、1社のカードローンから条件のよいカードローンに乗り換えることです。

借り換えローンとおまとめローンの違い

おまとめローンとは、複数社の借入をひとつにまとめる商品です。借り換えと目的は同じで、返済負担を下げることです。

複数社で借入している場合、ほとんどのケースで月々の返済額は1社で同等の金額を借入しているケースよりも多いでしょう。そのため、返済負担の大きさに悩んでいる人は1社にまとめて返済をしたほうが、効率よく完済を目指せます。

なお、おまとめローンはカードローンとは異なり、借り換えた後に追加で借入するといったことができません。おまとめローンを利用すると、その後は返済しかできなくなるため、効率よく返済が進められるメリットがある反面、お金に困った際に追加で融資が受けられなくなります。

カードローン借り換えのよくある疑問

Q：カードローンの借り換え以外にお金を借りる方法はないのか？

カードローンの借り換え以外では、国の生活福祉資金貸付制度などの借入ができる制度を利用すれば低金利で借入できます。利用するには要件を満たす必要はありますが、借り換えの審査が通らなくて困っている人は一度検討してみてもよいでしょう。

なお、国の制度を利用して借入をしてもどうしようもならない場合には、債務整理などの手段をとるのもよいかもしれません。ただし、債務整理をしてしまうと、信用情報に傷が付くなどのデメリットが生じるため、よく考えてから行うか判断すべきです。

Q：カードローンの借り換え対象になるものは？

借り換えの対象になるものは、貸金業者や銀行ローン、クレジットカードのリボ払いなどです。基本的には使途を問わないカードローンであれば、問題なく借り換えができます。

Q：カードローンの借り換え審査に通らない理由は？

審査に通らない理由は申込み者によってさまざまです。利用中の借入残高が多すぎるのが理由として挙げられるケースもあれば、借入件数が多い、勤続年数が短い、年収が低い、などの理由で審査に落ちることもあります。

審査に落ちた理由は教えてもらえないため、上記のような理由から該当するものがないかを予測しなければいけません。また、予測した上で対策をとれる場合には、対策してから再度申込むのもひとつの方法です。

Q：ろうきんローンで借り換えるメリット・デメリット

ろうきん（労働金庫）のローンは、消費者金融や信販会社よりも金利が低い傾向にあります。たとえば、中央労働金庫のフリーローンの場合、金利が年5.825％～年6.325％とかなり低めに抑えられています。

参照元：無担保ローン金利｜中央労働金庫

年10.0％を下回る金利を設定しているのは銀行系カードローンでもそう多くはないため、ろうきんローンを利用できるのなら、そちらを申し込んでみるのがおすすめです。

まとめ

借り換えを検討するにあたり、借り換え先の審査に通るかどうかは重要なポイントです。本記事で紹介したようにおすすめのカードローンはいくつかありますが、審査に通らなければ本末転倒です。

しかし、借り換えさえできてしまえば大幅に返済の負担を減らせる可能性があります。借り換え先を冷静に検討し、シミュレーションなどを経て借り換え先を決めましょう。

また、借り換えでは返済負担が減るケースがほとんどですが、なかには負担が増えてしまう人もいます。借り換えをする前と借り換えをした場合の条件をよくチェックして、自身に最適なカードローンを選んでください。