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少額投資とは?メリット・デメリットと少額投資の種類を分かりやすく解説します

少額投資とは

少額投資は、明確な定義はないものの、一般的には10万円以下の金額から始められる投資のことです。

少額投資は投資経験がない人や資金が少ない人でも簡単に始められることが特徴で、中には100円から投資できる少額投資や、スマホのアプリで手軽に始められる少額投資など、幅広い種類の投資方法があります。

これまでの資産運用は「中高年の人がやるもの」「高額な初期費用が必要」といったイメージがつきものでしたが、様々な分野で少額投資が登場したことで、若い人でも資産運用に挑戦しやすくなっています。

また、近年では「老後2,000万円問題」が話題になったことで将来へ向けての資産運用を検討する人が増え、少額から始められる「つみたてNISA」や「iDeCo」などの運用方法が注目されています。

少額投資のメリット・デメリット

少額投資を始めることのメリットとデメリットは以下の通りです。

それぞれの内容について、分かりやすくお伝えします。

メリット1.リスクが少ない

少額投資は、その名前の通り少額から始められる投資方法です。

投資と聞いてイメージされることが多い「株式」の場合は、ほとんどの企業が100株や1,000株からでないと株式を購入できないため、投資を始めるためには少なくとも数十万円以上の資金を準備しなければなりません。

また、株式相場は常に変動しており、元本が保証されている訳ではないため、投資金額が大きければ大きいほど損失のリスクも大きくなります。

最悪の場合は借金を抱えて自己破産にまで発展するケースも考えられるため、投資経験が少ない内に大きな金額を投資に回すことはおすすめできません。

ですが、10万円以下から始められる少額投資なら損失額も大きくなりづらいため、一般的な投資に比べてリスクが少ないことが少額投資のメリットです。

メリット2.さまざまな投資を試すことができる(分散投資)

投資をするにあたって、複数の投資対象を選ぶ「分散投資」はリスクヘッジの意味でも有効的な方法とされています。

しかし、高額な資金が必要な大口の投資においては、投資に回すだけの十分な資金を準備するのにも限界があるでしょう。

少額投資なら一口あたりの投資金額が少額で済むため、一般的な投資に比べて様々な投資方法を試すことができます。

まずは少額投資で様々な投資方法を試していき、その中で知識と経験を身に着け、資金に余裕が出てきたら無理のない程度で大口の投資に挑戦していくのがおすすめです。

メリット3.税制上の優遇を受けることができる

投資で得た利益には、原則として20.315%の税金(所得税15.315%、住民税5%)がかかります。

ですが、少額投資の代表的な方法でもある「少額投資非課税制度(NISA・つみたてNISA)」や「個人型確定拠出年金(iDeCo)では、税制上の優遇を受けることができます。

具体的には、NISAやつみたてNISAでは資産運用によって得られた利益が一定額まで非課税で運用されるので、得られた利益に関しては税金のことを心配する必要はありません。

iDeCoでは、投資した金額を全額「所得控除」として申告することができるので、確定申告をする際に納める税金を節約することができるのです。

会社員の方なら年末調整時に申告することで、納めすぎた税金が還付金として返ってくる可能性もあるので、非常に大きなメリットだといえます。

メリット4.スマホアプリで手軽に資産運用ができる

近年の少額投資としては、スマホのアプリから手軽に資産運用を始められるサービスが数多く登場しています。

スマホアプリで始められる少額投資のサービス例

  • トラノコ:あらかじめ「おつり設定」で金額を決めておき、クレジットカードでの買い物をした際のおつりで投資ができるサービス
  • CREAL(クリアル):最低1万円から始められる不動産特化型のクラウドファンディングで毎月分配金が受け取れるサービス
  • FANTAS funding:不動産投資クラウドファンディングで知識がなくとも一口1万円から不動産投資が始められる
  • ネオモバ:SBIネオモバイル証券が運営する少額投資で、Tポイントを使って100円から投資が始められるサービス
  • One Tap Buy:スマホ専用の株式投資サービスで、口座開設から入金、株取引、決済までの操作をワンタップで行える
  • WealthNavi(ウェルスナビ):投資家ごとに最適なポートフォリオを構築してAIで自動的に投資が行えるロボアドサービス

上記で挙げたサービス以外にも、スマホアプリで簡単に始められる少額投資は数多く登場しています。

アプリをダウンロードして初期設定を済ませてしまえば、いつでも簡単に少額投資が始められるので、投資経験がない人には非常におすすめの方法です。

デメリット1.利益が少なく、まとまった利益を得るには時間がかかる

少額投資のデメリットは、掛金が少ないため得られる利益も少なく、まとまった利益を得るためにはある程度の時間がかかります。

また、少額とはいえ投資であることには変わりないので、世界情勢や金融相場の影響を受けて元本割れを起こして損益が出てしまう可能性もあります。

そのため、少額投資で大きな利益を得ようとするのではなく、投資の知識と経験を積むためのステップとして少額投資を利用するのが良いでしょう。

デメリット2.投資の際に発生する手数料で損益が出る可能性がある

少額投資は、投資の際に発生する手数料が割高になりやすく、利益が出たものの手数料によって損益が出る可能性があります。

手数料とはサービス運営者の利益となる部分で、投資をする際には手数料が上乗せされた金額を支払うことになります。

たとえば、100円の投資を行う際は手数料10円が上乗せされて、実際には110円を支払うといったです。

この手数料は、利益を引き出す際にも上乗せされることが多いので、投資を繰り返し行えば行うほど手数料の影響が大きくなってしまいます。

一般的な投資においても手数料の存在は大きな注意点といえますが、利益が少ない少額投資においては特に意識しておかねばならないポイントです。

利益が少ない内に少額投資を繰り返し行うと、上乗せされた手数料分で損益が出やすくなってしまうので、一度投資したらむやみに動かさず放置しておくことがおすすめです。

少額投資の種類

少額から始められる投資方法は数多く登場しています。

代表的な少額投資としては、以下の投資方法が挙げられます。

それぞれの投資方法について、簡単にご紹介していきます。

これから少額投資を始めようと考えている人は、ぜひ参考にしてもらえれば幸いです。

ミニ株(単元未満株)

通常の株とミニ株の違い

通常の株式は、100株や1,000株を1単元として売買されています。

そのため、株式投資を行う際にはある程度まとまった資金が必要となりますが、証券会社によっては1単元より少ない単位で株式の売買ができます。

これを「ミニ株(単元未満株)」と呼び、少額の資金でも株式投資を始めることができます。

単元数に達すれば株主優待が受けられるといったメリットがありますが、株主総会に出席できない・リアルタイムでの取引ができないなどのデメリットもあります。

株式累積投資(るいとう)

株式累積投資(るいとう・ドルコスト平均法)と定株数買い付けの違い

株式累積投資は俗に「るいとう」と呼ばれ、毎月決まった金額を積み立てて自分が好きな株式を購入していく投資方法です。

投資金額は1万円程度で始められることが多く、ドルコスト平均法によって大きな損失が出にくく安定した収益が見込めることがメリットです。

「ドルコスト平均法」とは?

毎月決まった金額で値動きのある金融商品を購入していく方法。
価格が高い場合は購入数が少なく、価格が安い場合は購入数を増やすことで1単位あたりの平均購入金額を下げることが期待できる。

また、毎月一定金額を積み立てていくので難しいことを考える必要がなく、投資経験が少ない人でも挑戦しやすい投資方法と言えます。

ポイント投資

ポイント投資は、各社が発行するポイントサービスの利用によって貯まっているポイントを使って投資を行う方法です。

具体的には以下のようなサービスが挙げられます。

ポイント投資のサービス例

  • SMBC日興証券:dポイント
  • SBIネオモバイル証券:Tポイント
  • 楽天証券:楽天ポイント
  • LINE証券:LINEポイント
  • クレディセゾン:永久不滅ポイント

ポイント投資には、大きく分けて「ポイント投資型」と「ポイント運用型」の2種類があります。

ポイント投資型は、保有ポイントを現金化し、その資金を以て投資信託や株式と交換する投資方法です。

ポイント運用型は、ポイント提供企業があらかじめ設定したコースに基づいてポイントを運用し、コースごとの値動きに応じてポイントが増減する投資方法です。

ポイントを保有したまま使っていない人も多いので、余ったポイントを有効的に活用できることから注目を集めています。

おつり投資

おつり投資は、買い物アプリなどの取引記録を読み取って、自動的に計算された「おつり金額」を設定して運用資金として積み立てていく投資方法です。

買い物をするたびに自動的に少額投資ができるので、難しく考える必要もなく簡単に資産運用が始められます。

また、アプリをスマホにダウンロードするだけで手軽に利用できるので、投資経験がない人や若い人でも試しやすいことが特徴です。

おつり投資で有名なサービスは以下の3つが挙げられます。

おつり投資のサービス

  • THEO(テオ)
  • マメタス
  • トラノコ

投資信託(ファンド)

投資信託(ファンド)の仕組み
投資信託(ファンド)は、投資家から集めた資金をひとまとめにして、その資金をプロの専門家が運用して利益を分配する投資方法です。

プロの専門家が株式や債権で運用を行い、その実績に応じて配当金が得られるので、自分で投資先を選ぶ手間がかからず知識がなくとも資産運用が始められます。

投資信託1万円程度から始められて、主な投資対象は以下の5種類が挙げられます。

投資信託の主要な投資対象
投資対象国内海外
債権国内債券型海外債権型
株式国内株式型海外株式型
不動産日本国内の不動産投資信託に投資外国の不動産投資信託に投資
コモディティ金・原油・穀物などのコモディティに投資
その他ヘッジファンドなどの金融先物、上記以外の金融商品に投資

※投資対象を限定せずに複数の資産に分散投資を行う「バランス型」もあります

ただし、専門家が運用するといっても元本が保証されている訳ではないので損失が出る可能性も考慮しておく必要があります。

外国為替証拠金取引(FX)

FXの仕組み
外国為替証拠金取引(FX)は、日本円と外国通貨の為替相場によって利益を得る投資方法です。

少額の資金で取引が始められることに加え、投資金額の最大25倍までの金額で取引ができる「レバレッジ」によって、元手が少なくても大きな利益が得られる可能性があることから非常に人気があります。

ただし、レバレッジによって高額なリターンが得られる可能性がある一方で、投資金額以上の損失が発生する恐れがあり、元本保証もされていません。

そのため、FXは少額から始められる投資方法ではあるものの、ある程度の投資知識が必要となります。

少額投資非課税制度(NISA・つみたてNISA)


少額投資非課税制度(NISA)は、その名の通り少額から投資が始められて、その運用によって得られた利益が非課税となる投資方法です。

NISAには3つの種類があり、いずれにおいても専用口座を開設し、毎年決められている一定金額の範囲内で資産運用を行っていきます。

NISAの種類
種類一般NISAつみたてNISAジュニアNISA ※
対象者日本国内で満20歳以上の人日本国内で満20歳以上の人日本国内の0〜19歳
※親権者が代理で資産運用を行う
非課税枠毎年120万円まで毎年40万円まで毎年80万円まで
投資期間最長5年間最長20年間最長5年間
対象商品公募株式投資信託、上場株式、ETF(上場株式投資信託)など公募株式投資信託、ETF(上場株式投資信託)
※金融庁が定めた諸条件を満たした金融商品のみ
公募株式投資信託、上場株式
注意点つみたてNISAとの併用不可NISAとの併用不可18歳まで資金を引き出せない

※ジュニアNISA口座の投資可能期間は、2023年で終了します。

これらの中でも「つみたてNISA」は、口座を開設した金融機関によって最低100円から資産運用が始められるので、まとまった資金がないために資産運用を諦めていた人でも気軽に挑戦できることが特徴です。

一般NISAとつみたてNISAは積み立てた資産をいつでも好きなタイミングで換金できるので、将来のライフイベントに向けて貯蓄をしながら、突然まとまった資金が必要になった時でも安心な投資方法だといえます。

個人型確定拠出年金(iDeCo)

イデコの仕組み

個人型確定拠出年金(iDeCo)は、老後資金を貯蓄することを目的とした制度で、毎月の掛金を積み立てて資産運用を行う投資方法です。

原則として満60歳までは積み立てた資産を引き出すことができませんが、掛金の全額を所得控除として申告できるので納めるべき税金を節約できることが特徴です。

また、運用によって得られた利益は非課税で運用でき、資産を受け取る際にも大きな所得控除が受けられるなどの様々なメリットがあります。

その一方で、60歳になるまで資金を引き出せない・専用口座を開設するために諸費用がかかる・毎年の拠出金額が決められているなどのデメリットも存在します。

ただし、少額から始められて、掛金の全額を所得控除として申告できることは非常に大きなメリットといえるので、これから資産運用を始めたいという初心者の人にうってつけの投資方法で非常におすすめです。

外貨建て保険

外貨建て終身保険の仕組み

外貨建て保険は、日本円ではなく外国の貨幣で資産運用を行う保険商品です。

円建て保険(日本円の資産運用方法)よりも毎月の保険料が割安でありながら、高利回りの外貨で資産運用ができることから注目を集めています。

また、外貨建て保険で払い込んだ保険料は生命保険料控除の対象に含まれるので、確定申告時の納税額を少なくできるメリットもあります。

一方で、常に為替リスクと隣り合わせであり、保険料支払い・受け取り・契約時・解約時など諸々の手続きを行う際に為替手数料が上乗せされるなどのデメリットも多いことが特徴です。

これから外貨建て保険で資産運用を行う場合は、以下の3つのポイントを抑えて比較するのがおすすめです。

外貨建て保険の選び方

  • 保険種別、保険期間:終身保険・養老保険・個人年金保険の3種類から将来の資産の使い方に合わせて保険種別と期間を選ぶ
  • 通貨、為替相場:為替相場や金利状況、為替手数料などを鑑みて投資対象の外貨を選ぶ
  • 保障内容:選ぼうとしている外貨建て保険の保障内容や保険金の支払い条件まで隈なくチェックする

変額個人年金保険


変額個人年金保険とは、株式や債券を中心に特別勘定で資産運用を行い、その実績によって将来的に受け取れる年金額が変動する個人年金保険です。

毎月の保険料が生命保険料控除の対象となり、運用実績に応じて将来的に受け取れる金額が大きくなるメリットがあります。

その反面、運用実績によっては保険料の払い込み総額を下回る金額しか受け取れなくなるデメリットも存在します。

資産運用の実績が将来の年金額に反映されることから、通常の個人年金保険よりも積極的に運用を行って年金額を増やしたいと考えている人に向いている投資方法だといえます。

まとめ

少額投資は、明確な定義はないものの、一般的には10万円以下の金額から始められる投資のことです。

投資経験がない・資金が少ない人でも簡単に始められることが特徴で、中には100円から投資できたり、スマホのアプリで手軽に投資できたりと幅広い種類の投資方法があります。

少額投資には「通常の投資に比べてリスクが少ない」「分散投資がしやすい」などのメリットがある一方で、「利益が少ない」「手数料によって損益が出る可能性がある」などのデメリットも存在します。

この記事で解説したメリットとデメリットをしっかりと理解してから、少額投資で投資経験と知識を身に着け、資金に余裕が出来たら無理のない範囲で大口の投資に挑戦していくのがおすすめです。

この記事の執筆者
中村 翔也
携帯代理店法人部門にて営業職として2年半勤務後、2017年12月よりwebライターとして独立。通信ジャンルをメインに金融系、保険記事を毎月30本以上執筆。
この記事の監修者
石田 直樹
所有資格
AFP資格、TLC(生保協会認定FP)資格
ソニー生命、東京海上日動あんしん生命保険、保険代理店等、保険業界を28年間勤務。支社長や管理職を経験、200回以上のセミナーや研修講師の登壇経験あり。その知識を活かし、もっと多くの人に保険の必要性を正しく理解してもらいたい!という思いを胸に、ナビナビ保険の事業立ち上げメンバーとして異業種のIT企業に転職し、現在に至る。
この記事の編集者
ナビナビ保険編集部
ナビナビ保険編集部は「どこよりも分かりやすい保険情報を届けること」をコンセプトにコンテンツの配信を行っています。
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