保険を知る

生命保険の見直しポイントとは? 見直し手順と注意点を把握して家計を節約しよう

生命保険は、定期的に契約内容の見直しを行い、保障内容と生活背景を合わせることが大切です。

契約内容の見直しは、余分な保険料の支払いや、万が一の際の給付金が想定より少なかったといったことを防げるだけでなく、現在の生活環境・家族構成に合わせた過不足のない保障を設定でき、家計の節約にもつながります。

どんな保険も、一度加入してしまえば後は放置していてもずっと安心というわけではありません。

結婚・出産・住宅の購入といったライフステージの変化に合わせて、保険の契約内容も更新していくのがベストです。

生命保険の見直しをする際に確認したい内容、注意点を中心に分かりやすく解説します。

生命保険見直しで確認したいポイント

生命保険の見直しで確認したい項目は以下です。定期的とはいえ、手間がかかることは間違いないため、自分もしくは家族にとって漏れなく現在の契約内容がベストか確認できるようにしましょう。

生命保険の見直しで確認したいポイント

  • 保障内容
  • 保障額
  • 保障期間

上記の3つのポイントを意識することで、スムーズに見直しを進めることができますが、自分や家族にとって適切な契約内容が分からない人は、ファイナンシャルプランナーに相談しながら行うようにして下さい。

生命保険見直しの流れ

実際に、具体的なイメージが湧くように以下の例を参考に生命保険見直しの流れをシミュレーションしてみます。

生命保険見直しのシミュレーション例

  • 契約者:夫(35歳)
  • 家族構成:妻(共働き)、子供2人(4歳・2歳)

現在加入している保険の保障内容は、以下のとおりです。

現在加入している総合保障保険の内訳
保障内容 保証額 月払い保険料
死亡保障(定期保険) 3,000万円 16,456円(10年更新)
死亡時の収入保障 20万円/月
入院給付金 1万円/日
手術給付金 10万円~40万円

子供が小さいうちは高額な死亡保障が必要ですので、一見すると十分な保障に加入しているように見えますが、毎月の保険料負担が高額なため、10年後に同額更新すると保険料負担がさらに上昇することもあり、この家族は保険の見直しを考えています。

見直しにあたり、このご家庭が必要としている保障は以下の通りです。

万が一の際に必要になる保障

  • 万が一、夫が死亡した際、子供が独立するまでの家族の生活費用
  • 万が一、夫が死亡した際の葬儀費用・身辺整理代
  • 夫が入院や手術をする場合の医療費

また、夫に万が一のことがあった場合の遺族年金や、病気・ケガによる入院・手術の際に活用できる健康保険制度を考慮すると、さらに以下のことが分かりました。

遺族年金や健康保険制度を鑑みた上で、あると安心な保障

  • 遺族年金額と妻の収入を考慮すると、夫が亡くなった場合に子供が独立するまで必要な生活費・教育費は毎月15万円
  • 夫の会社の健康保険に「付加給付」があり、ひと月の医療費の自己負担額が25,000円で済むため、手厚い医療保障は不要

このような点に留意した上で保険を見直すと、適切な契約内容は以下のようになります。

保険見直し後の保障内容
必要な保障 加入する保険 保証額 月払い保険料
遺族の生活費 収入保障保険 15万円/月 2,800円(55歳満了)
葬儀代・身辺整理代 終身保険 300万円 6,954円(65歳払済)
入院費用・手術代 医療保険
  • 入院給付金 : 5,000円/日
  • 手術給付金 : 10万円
  • 先進医療特約
1,812円(終身払い)
保険料の合計 11,566円

夫に万が一のことがあった場合の生活費・教育費は、保険期間満了まで保険金を毎月受け取れる収入保障保険でカバーします。

保険期間は、下の子供が独立する(22歳)20年後まで保障することにするため、夫が35歳から20年後の55歳で保険期間が満了するように設定します。

夫の葬儀費用・身辺整理代は一生涯の死亡保障がある終身保険でカバーし、医療保険も最低限の保障にして老後も継続できるように終身払いとしました。

今回の保険の見直しで毎月の保険料が4,890円安くなり、年間で58,680円が節約できたことなります。

また、見直し後の保険には更新型のものがないため、将来同額更新した場合に保険料が上がる心配もありません。

生命保険を見直す際の注意点

生命保険を見直す際の2つの注意点について解説します。

現在の保険を解約する際に、元本割れを起こすリスクがある

生命保険の見直しは、一般的に必要な保障を洗い出して過剰な部分を削りつつ、足りない部分を付け足していきます。

保険を見直すからといって、現在加入している保険をすべて解約する必要はないのですが、解約を伴う場合は、元本割れによる損の可能性を考慮しておきましょう。

保険解約時に戻ってくる解約返戻金は、保険会社が保険金を支払うために積み立てているお金(責任準備金)のうち、解約控除が差し引かれた金額です。

そのため、保険の契約期間によっては支払った保険料の総額よりも解約返戻金が少なくなってしまう、いわゆる元本割れが起こりやすくなります。

利率の良い貯蓄型保険は、無理に解約しない方がよい場合も

ひと昔前に契約したり、親からもらった終身保険や養老保険といった貯蓄型保険の中には、現在に比べて契約時の予定利率が非常によい場合があります。これらの保険は「お宝保険」と呼ばれたりもします。

利率のよい貯蓄型保険は無理に解約せず、できるだけ継続するのがおすすめです。

必要ないからといってよく検討せずに解約してしまうと、利率の面ではこのような有利な保険には二度と加入できないため、注意が必要です。

保険継続が難しい場合は「延長(定期)保険」や「払済保険」を検討する

早期解約による元本割れのリスクも含め、保険の継続が難しい場合は、終身保険や養老保険を延長(定期)保険や払済保険に移行するのもひとつの選択肢です。

延長(定期)保険と払済保険

  • 延長(定期)保険 … 保険料の払込を中止し、保障額はそのままで定期保険に移行する仕組み
  • 払済保険 … 保険料の払込を中止し、保障額を減額し保障期間はそのままで保険を継続する仕組み

それぞれ解約による損失を回避できるため、ご自身の状況に合わせて選択するようにしましょう。

保険の見直しをするベストタイミングは?

保険を見直すべきタイミングについて説明します。基本的には、ライフステージに変化があるときに見直すことで、新しい環境に合わせて保障を最適化できると思っていただければ問題ありません。

ライフステージ別で見直す保険の一覧
ライフステージ 候補となる保険 見直しのポイント
就職
  • 就業不能保険
  • 医療保険
  • 終身保険
働けなくなったとき保障や入院・手術時の保障、万一の場合の葬儀費用をメインに考える
結婚
  • 定期保険
  • 終身保険
  • 就業不能保険
  • 医療保険
万が一、亡くなったり動けなくなった時に、遺された家族が生活に困らない保障を準備する
出産
  • 定期保険
  • 収入保障保険
子供の独立までの教育費と、万が一の際の手厚い死亡保障を準備する
住宅購入 住宅ローンを組み、団体信用生命保険に加入した場合は死亡保障額から住居費用を差し引いて見直しを
子供の独立
  • 医療保険
  • がん保険
  • 介護保険
大きな死亡保障が必要なくなる代わりに、医療保障や介護保障を必要に応じて検討する

上記の表を見ていただければ分かるとおり、ライフステージによって必要な保障は異なります。

特に、住宅を購入して団体信用生命保険に加入した際と、子供が独立した後に関しては影響金額が大きくなるため保険の見直しは忘れず行うようにしましょう。

ご紹介したのは、あくまで最低限の見直しをするタイミングです。

上記以外にも、生活環境に変化があったときは必要に応じて保険を見直すようにしましょう。

保険の見直しはどこでできる?

これまでの内容で、保険の見直しの必要性は理解できても、今の自分に最適な保険をご自身で選びなおすのは難しいことです。

保険商品は世の中に多くあり、種類や保障内容もさまざまです。ですので、いざ保険の見直しを検討する際は、中立の立場で相談に乗ってくれる保険ショップ、もしくは訪問型の保険代理店(訪問相談・FP相談)がおすすめです。

保険の見直しの主な相談先とその特徴
相談先 特徴 向いている人
保険会社の営業社員
  • 保険会社(支社)の窓口などで手続きできる
  • 担当職員が契約後もアフターフォローを担当してくれる
  • 比較する保険が、その会社の商品のみとなる
  • 懇意にしている営業職員がいる人
  • 契約の管理や保険金の請求なども担当者に任せたい人
銀行窓口
  • 銀行の職員が保険提案をしてくれる
  • 保険も含めた総合的な資産運用を相談したい人
  • お金の窓口をひとつにまとめたい人
通信販売・ネット完結商品
  • インターネットや郵送で手軽に加入手続きができる
  • 選べる保険商品はシンプルで、料金も割安なものが多い
  • ある程度加入したい保険が決まっていなければ、比較が難しい場合も
  • 手軽に保険に加入したい人
  • ある程度、加入したい商品が決まっている人
来店型の保険ショップ
  • 複数社の保険商品から比較して提案してくれる
  • ショッピングモールなど、身近な場所に店舗がある
  • 場合によって、待ち時間が発生する場合も
  • 複数社の保険商品から比較検討したい人
  • 気軽に保険相談したい人
訪問型の保険代理店(訪問相談・FP相談)
  • 複数社の保険商品を取り扱っている
  • 自宅や職場、最寄りのカフェなど都合の良い場所まで担当者が説明に来てくれる
  • 複数社の保険商品を比較して選びたい人
  • 保険ショップに行く時間を確保するのが難しい人

中でも、訪問型代理店は、顧客の都合がよい時間帯・場所まで説明に来てくれるため、移動の手間や時間を省くことができ「仕事が忙しくて都合がつけにくいが、保険はしっかり見直したい」という人におすすめです。

まとめ

保険見直しの必要性と、具体的なタイミングから確認したいポイントまで分かりやすく解説しました。最後に振り返りをしていきましょう。

まず、保険は定期的に契約内容を見直すことで、保障内容と生活背景を合わせることが大切です。

生命保険の見直しで確認したいポイント

  • 保障内容
  • 保障額
  • 保障期間

具体的な流れは、生命保険見直しの流れを参考にして下さい。また、見直しの前に以下の2つの注意点にも目を通しておきましょう。

保険の見直しをするベストタイミングは、ライフステージに変化のあるときです。

特に、住宅を購入して団体信用生命保険に加入した際と、子供が独立した後に関しては影響金額が大きくなるため保険の見直しは忘れず行うようにしましょう。

保険の見直しはさまざまな場所で行うことができますが、中立の立場で相談に乗ってくれる保険ショップ、もしくは訪問型の保険代理店(訪問相談・FP相談)がおすすめです。

自分や家族にとって適切な契約内容が分からない人は、ファイナンシャルプランナーに相談しながら行うようにして下さい。

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この記事の執筆者
品木 彰
所有資格
ファイナンシャル・プランニング技能士2級, 日商簿記検定3級
大手生命保険会社にて7年半勤務し、チームリーダーや管理職候補として個人営業、法人営業の両方を経験。その後、人材会社で転職コンサルタントとしての勤務を経て、2019年1月よりwebライターとして独立。
この記事の監修者
石田 直樹
所有資格
AFP資格、TLC(生保協会認定FP)資格
ソニー生命、東京海上日動あんしん生命保険、保険代理店等、保険業界を28年間勤務。支社長や管理職を経験、200回以上のセミナーや研修講師の登壇経験あり。その知識を活かし、もっと多くの人に保険の必要性を正しく理解してもらいたい!という思いを胸に、ナビナビ保険の事業立ち上げメンバーとして異業種のIT企業に転職し、現在に至る。
この記事の編集者
ナビナビ保険編集部
ナビナビ保険編集部は「どこよりも分かりやすい保険情報を届けること」をコンセプトにコンテンツの配信を行っています。
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