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更新:2020.11.20

定期預金のメリット・デメリットは?失敗しない選び方を解説します

定期預金のメリット・デメリットは?失敗しない選び方を解説します

定期預金とは

定期預金とは、期間を指定した上で銀行にお金を預け入れる預金のことをいいます。

一般的な預金は「普通預金」とよばれ、期間を決めることなくいつでも好きな時に引き出すことができますが、「定期預金」は原則として定めた期間を経過するまでは預金を引き出すことができません

定期預金にはさまざまなタイプが用意されており、預け入れる期間は1か月〜10年程度で設定するのが一般的です。

定期預金は将来に向けて貯蓄をするために用いられることが多い金融商品で、一般的には以下のような人に向いています。

定期預金が向いている人の特徴

  • 将来に向けて着実に貯金をしたい人
  • 金融商品への投資経験が少ない人
  • リターンよりもリスク重視で貯蓄を作りたい人
  • 長期的にお金を積み立てて老後資金を蓄えたい人

定期預金は元本割れのリスクがないことから、着実に資産を増やしていくことができます

その一方で、金利が低めに設定されていることからそこまで運用効率が高い訳ではありません。

そのため、「せっかく資産形成をするならより効率的な方法を試したい」と考えている人は、少額から始められる「iDeCo(個人型確定拠出年金)」や「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」を選んだほうが良いといえます。

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定期預金のメリット・デメリット

定期預金には、以下のようなメリットとデメリットが存在します。

それぞれのメリットとデメリットについてご紹介していきます。

メリット1. 一般的に普通預金よりも金利が高い

定期預金は、冒頭でもお伝えしたようにあらかじめ期間を定めた上で、銀行にお金を預け入れることが特徴です。

預入期間を定めることで預金が引き出しにくくなり、いつでも気軽に引き出せる普通預金に比べて金利が高めに設定されています。

お金を預け入れる銀行が同じでも、預入期間や時期、金額によって金利は変動するため、より多額の資金を長期間預け入れることで効率よく貯蓄を増やしていくことが可能です。

メリット2. 手数料が無料

定期預金を利用する際には手数料がかかりません

昨今では、最後の預け入れまたは払い戻しから2年以上取引を行っていない「休眠口座」に対して年間で1,000円を超える手数料がかかることが話題となりました。

ですが、これらは一定期間のうちに一度も取引をしていない「普通預金口座」に対して発生するものなので、定期預金口座に対しては手数料が発生することはありません。

今後の経済情勢によっては変更される可能性も考えられますが、2020年現在に至っては手数料の心配は不要です。

メリット3. 元本割れのリスクがない

定期預金には元本割れのリスクがありません

一般的な金融商品には元本割れのリスクがつきものなので、場合によっては元本が減ってしまい損をすることになりかねません。

なお、元本割れのリスクがない点は普通預金でも同様ですが、すでにお伝えした通り、定期預金は普通預金に比べて金利が高めに設定されています。

あらかじめ期間を定めておく必要はありますが、将来に向けて着実に貯金をしていきたい人には普通預金よりも定期預金を利用するのが向いているといえます。

メリット4. 預金保険制度の対象

定期預金は、預金保険制度の対象となります

「預金保険制度」とは?
銀行が破綻した場合に、預け入れていたお金とその利息分を最大1,000万円まで保証してくれる制度

万が一の事態が起きて経済情勢が悪化したとしても顧客の資産は守られているので、安心して定期預金を利用することができます

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デメリット1. 運用効率は高くない

資産形成をする上でリスクの少ない定期預金ですが、低金利状態が続く日本では定期預金の運用効率は高いとはいえません

たとえば、普通預金の金利が0.001%の場合に100万円を1年間預け入れた場合の利息はわずか10円で、その利息分に対しては20.315%(法人の場合は15.315%)の税金が発生します。

定期預金は普通預金の10倍以上の金利であるケースも珍しくありませんが、定期預金の金利が0.01%と仮定しても100万円を1年間預け入れた場合の利息は100円にしかなりません。

普通預金に比べて高い利率とはいえ、雀の涙ほどの差しかないため、一般的な金融商品への投資で得られるほどの大きな利益は期待できません

デメリット2. 気軽に引き出せない

定期預金として預け入れたお金は、原則として満期を迎えるまで引き出すことはできません

一部の金融機関では期日を迎える前に引き出すことも可能ですが、その場合には定期預金を「解約」しなければなりません。

定期預金の解約方法

  • 一部解約:預け入れ金の一部の額を解約する。一部解約した後の残額には預け入れ時点の金利が適用されることが多い。ただし、金融機関によって異なる場合もあるので事前に解約しておく必要がある
  • 中途解約:満期を迎える前に預け入れ金全額を解約する。中途解約時に受け取る利率は、普通預金金利と比較して低くなる

定期預金を途中解約してお金を引き出したとしても元本割れが起こることはありませんが、受け取れる利息は少なくなってしまいます。

そのため、普通預金のように気軽にお金を引き出せる訳ではないので、定期預金として預け入れる金額については慎重に検討する必要があります

デメリット3. 各銀行につき保証が1,000万円まで

定期預金をしている銀行が経営破綻した場合、預金保険制度によって預け入れたお金は保証の対象となります。

ただし、保証対象となるのは「一人あたり1つの銀行に対して1,000万円まで」です

つまり、「自身が持っているすべての口座を合算した金額」が1,000万円以下なら全額が保証されますが、超過分については保証が受けられないということです。

資産を複数の金融機関に分けて預け入れている場合は、それぞれの銀行で1,000万円までの保証が受けられます。

同一銀行内に複数の口座を持っている場合は1,000万円を超えていないかをあらかじめ確認しておきましょう。

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定期預金の選び方

定期預金で効率よく資産形成をするためには、以下の5つのポイントを踏まえておく必要があります。

1. 金利

お金を預け入れる銀行によって設定されている金利が異なります

昨今の日本では超低金利状態が続いていますが、その中でもできるだけ利率の高い銀行で運用をしたほうが将来的に得られる利益は大きくなります。

定期預金専用の口座を開設する時期によって、一時的に高金利となるキャンペーンを行っている場合もあるので、吟味してから申し込むようにしましょう。

2. 預入期間

定期預金にはさまざまなタイプがあり、自分の希望する預入期間に対応したタイプの定期預金を選ぶ必要があります。

銀行によって取り扱っている定期預金のタイプが異なるので、定期預金の種類と預入期間についても調査しておきましょう。

また、預入期間が長くなるほど金利が高くなる傾向にありますが、10年以上一度も取引をせずに放置してしまうと「休眠預金」扱いとなり、預金保険機構にお金が移管されてしまいます

移管されたお金は手続きを行わないと引き出せなくなってしまうのでご注意ください。

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3. 利息(単利か複利か)

定期預金の金利には「単利」と「複利」の2種類があります。

  • 単利:元金のみに利息が発生する
  • 複利:元金に利息を加えた金額に対して利息が発生する

たとえば、1000万円を金利0.1%で3年間預け入れることを想定した場合、金利が単利と複利のどちらであるかによって3年後の資産額は変わります

例:1000万円を金利0.1%で3年間預け入れた場合の資産
金利の種類 計算式 資産
単利 元本×(1+年利率×預入期間)
  • 1年後:1000万円×(1+0.001×1)=1001万円
  • 2年後:1000万円×(1+0.001×2)=1002万円
  • 3年後:1000万円×(1+0.001×3)=1003万円
複利 元利合計=元本×(1+年利率)年数
  • 1年後:1000万円×(1+00001)=1001万円
  • 2年後:1000万円×(1+0.001)2=1002.001万円
  • 3年後:1000万円×(1+0.001)3=1003.003万円

複利での利子計算の仕組み単利は元本に一定の利息がついていくのに対し、複利の場合は元本に利息を加えた分に対してさらに利息が発生します。

そのため、長期的な目線でお金を預け入れる場合、複利の定期預金を選んだほうが効率よく資産を増やしていくことができます。

4. 変動金利か固定金利か

定期預金には「変動金利」と「固定金利」の2通りがあり、基本的に6か月ごとに各銀行で金利の見直しが行われています。

  • 変動金利:金融市場の動向に応じて金利が変動する
  • 固定金利:金利は一定のままで金融市場の影響を受けない

一般的に、今後の金利が上昇傾向にある場合は「変動金利」、下降傾向にあるなら「固定金利」を選ぶのが良いとされています

ただし、金利の変動予測を行うのはほぼ不可能なので、一概にどちらが優れているとはいえない状況にあります。

5. 円か外貨か

定期預金は、日本の通貨で行う「円預金」と海外の通貨で行う「外貨預金」の2種類に分けられます。

一般的に、外貨預金は円預金よりも金利が高いことからリターンは大きくなりやすいですが、為替レートの影響を受けることから預金が減ってしまうリスクがあります

また、円を外貨に両替するための手数料が発生するため、円と外貨の差額が少ない場合には得られるメリットも少なくなります。

一方、円預金は為替リスクの影響を受けないことから損をすることはありませんが、昨今の低金利状態によって得られる利息は少ないことが特徴です。

それぞれに一長一短の特徴があるので、どちらを選ぶかよく吟味した上で申し込むようにしましょう。

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定期預金の種類と特徴

定期預金にはさまざまな種類があります。

それぞれの種類の特徴と、向いている人を簡単にまとめたので参考にしてください。

定期預金の種類と特徴
特徴 向いている人
一般的な定期預金 1か月、3か月、半年、1年といったように一定の選択肢の中から用途に応じた期間を設定して預金を行う。 貯蓄したお金の使いみちと時期が決まっている人
期日指定定期預金 一定期間経過後であればいつでも希望する日を満期日に設定できるタイプの定期預金。記念日やイベントなどを指定すれば目的別の預金であることを意識しやすくなる。 直近で大きなお金を使う予定がなく、将来のライフイベントに合わせて貯金をしておきたい人
積立定期預金 毎月一定額を積み立てて指定の金額になった時点で定期預金としての運用を開始するタイプ 定期預金にする程のまとまった資金はないものの、将来を見据えて着実に貯金をしたい人
大口定期預金 300万円以上、1,000万円以上などのように規定の金額以上を預金するタイプの定期預金。通常よりも利率が良いことがメリット ある程度資金に余裕があり、すぐに多額のお金を使う予定がない人
外貨定期預金 円貨を外貨に両替して、外貨で行う定期預金のこと。一般的に1か月〜1年の期間となり、預金保険制度の対象外。円定期に比べて高金利である一方、為替差損と手数料によって元本割れの可能性がある より大きなリターンを得たい人

上記以外に、預入期間が7日程度の「超短期型定期預金」や、15年満期の「長期定期預金」なども存在し、口座を開設する銀行によって取り扱われている定期預金の種類は異なります

そのため、定期預金をする際の金融機関選びは慎重に検討するようにしましょう。

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定期預金の始め方

定期預金を始めるためには、以下の手順に沿って手続きを行う必要があります。

定期預金の始め方

  1. 定期預金をする金融機関を選ぶ
  2. 定期預金の条件を決める
    (ア) 預入金額:一般的に1万円以上1円単位で始められる金融機関が多い
    (イ) 預入期間:長く預け入れるほど金利が高くなる。一方で途中解約すると得られる利息が少なくなるので注意
    (ウ) 預入期間後の取り扱い:満期を迎えた時の取り扱い(継続or自動解約)を選ぶ
    ① 元本自動継続:元本だけを定期預金として自動継続し、利息は普通預金に入金する
    ② 元利自動継続:元本と利息を合わせた金額を定期預金として継続する
  3. 定期預金の口座を開設する

定期預金は多くの金融機関で取り扱われている金融商品ですが、銀行によって選べる定期預金の種類は異なります。

そのため、事前に取り扱われている定期預金の種類を調査し、自分の希望にあった預入期間が選べる窓口で申し込むようにしてください。

なお、銀行窓口で定期預金口座を開設する場合には、各銀行の公式ホームページから事前受付をしておくとスムーズに手続きができるので覚えておきましょう。

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まとめ

定期預金は、あらかじめ期間を定めた上で銀行にお金を預け入れる預金のことをいいます。

一般的には普通預金よりも高金利であることがメリットとされていますが、それ以外にもいくつかのメリットが存在します。

その一方で、定期預金にはデメリットもあります。

これらのメリットとデメリットを見比べて、定期預金の特徴をしっかりと理解した上で申し込むようにしましょう。

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公開:2020.11.20
この記事の執筆者

中村 翔也

携帯代理店法人部門にて営業職として2年半勤務後、2017年12月よりwebライターとして独立。通信ジャンルをメインに金融系、保険記事を毎月30本以上執筆。
所有資格
ファイナンシャル・プランニング技能士3級
この記事の監修者

藤田 匡紀

新卒で日本生命保険相互会社に入社し、販売企画・代理店営業など多様な業務に従事。13年間勤務した後「もっと多くの人に、保険の必要性を正しく理解してもらいたい」という思いを胸にエイチームフィナジーに入社、ナビナビ保険の運営に参画。金融機関における顧客向け相続セミナー・研修会の実績も多数あり。
所有資格
AFP資格、証券外務員Ⅱ種
この記事の編集者

ナビナビ保険編集部

ナビナビ保険編集部は「どこよりも分かりやすい保険情報を届けること」をコンセプトにコンテンツの配信を行っています。

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