年金定期便とは?
年金定期便(ねんきん定期便)とは、国民年金や厚生年金保険に加入している人全員に対して送られる書簡のことで、年金のこれまでの加入状況や将来的に受け取れる年金額の見込みなどが分かる重要な書類です。
日本では「国民皆年金制度」が導入されていて、20歳〜60歳の人は必ず国民年金に加入しています。
また、会社員や公務員は厚生年金保険に加入している人が大半なので、対象年齢の人や特定の職業に就いている人はほぼ全員が年金定期便を受け取ることになります。
年金定期便は、毎年の誕生日の月(1月生まれの人だけ誕生日の前月)に日本年金機構から送付され、年齢によって送られてくる年金定期便の書式や形状が異なります(ハガキまたは封書)。
老後に安心した暮らしを送るための情報が記載されている重要な書類なので、年金定期便の正しい見方を確認していきましょう。
また、年金制度について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
年金定期便の見方
この章では年齢別に分けて年金定期便の見方をご紹介します。
年金定期便は、以下のように、年齢により異なる形状の書類が届きます。
年齢別の年金定期便
- 50歳未満の方:ハガキ
- 35歳・45歳の方:封書
- 50歳以上の方(59歳の方を除く):ハガキ
- 59歳の方:封書
基本的には「ハガキ」で送られてくる年金定期便ですが、35歳・45歳・59歳になる年に関しては「封書」が届くので、内容を確認した上で紛失することがないように必ず保管しておきましょう。
また、記載内容を見て漏れや誤りがある場合は修正を行わなければならないので、最寄りの年金事務所か年金相談センターまでお問い合わせください。
50歳未満の方
画像引用:50歳未満の方(PDF)|日本年金機構
項目 | 箇所 | 内容 |
---|---|---|
照会番号 | 中央上部 | 年金定期便、ねんきんネット専用番号で情報を照会する際に使用する問い合わせ番号 |
加入実績 | 中央部 | 年金定期便を作成した時点における、これまでの年金加入実績に応じて計算された年金額 ウラ面の「3.これまでの加入実績に応じた年金額」の「(1)と(2)の合計」と同金額が記載 |
お客様へのお知らせ | 中央下部 | 年金に関する情報を個別に表示 |
国民年金(第1号・第3号)納付状況 | 右側の表内(左から2つ目) | 該当月に対する納付状況が「納付済み」「未納」「確認中」などのように表示される |
加入区分 | 右側の表内(左から3つ目) | 厚生年金の加入区分が表示される
上記の区分に応じて保険料納付額を表示 |
標準報酬月額・標準賞与額・保険料納付額 | 右側の表内(右から3つ) |
|
画像引用:50歳未満の方(PDF)|日本年金機構
項目 | 箇所 | 内容 |
---|---|---|
1.これまでの保険料納付額(累計額) | 上部 | これまでに納付した保険料額が区分けごとに表示される |
2.これまでの年金加入期間 | 中部 | これまでに加入していた年金加入期間が月単位で表示される (例:1年=12月、10年=120月) |
3.これまでの加入実績に応じた年金額 | 下部 | 加入実績に応じた年金額(年額)を表示される
補正する必要があるため、最寄りの年金事務所まで問い合わせの必要がある |
お客様のアクセスキー | 右側下部 | ねんきんネットのユーザIDを取得する際に使用する17桁の番号 |
音声コード | 右側下部 | 専用読み取り機、携帯電話・スマートフォンで読み取ることで年金加入記録を音声で聞ける |
50歳未満の人に届く年金定期便は、年金定期便の作成時点で集計した加入実績をもとにして作成されています。
そのため、年齢が若い人の場合は非常に少ない金額が表示されていますが、今後の加入実績に応じて実際に受け取れる年金額は変わってきます。
なお、65歳から受け取れるようになる公的年金は、自分がそれまでに払い込んだ保険料分を受け取る「積立方式」ではなく、その時々の現役世代が納めた保険料を受け取る「賦課方式」となっています。
人口構成の変化に応じて年金制度の改正が行われてきたので、今後も改正が行われることは十分予想することができ、将来的に受け取れる年金額を現時点で正確に把握することはできません。
そのような状況であるため、50歳未満の人に届く年金定期便では、それまでの年金制度への加入状況を把握する目的で確認するようにしましょう。
35歳・45歳の方
項目 | 箇所 | 内容 |
---|---|---|
照会番号 | 1・上部 | 年金定期便、ねんきんネット専用番号で情報を照会する際に使用する問い合わせ番号 |
加入実績 | 1・下部 | 年金定期便を作成した時点における、これまでの年金加入実績に応じて計算された年金額 ウラ面の「3.これまでの加入実績に応じた年金額」の「(1)と(2)の合計」と同金額が記載 |
1.これまでの保険料納付額(累計額) | 2・上部 | これまでに納付した保険料額が区分けごとに表示される |
2.これまでの年金加入期間 | 2・中部 | これまでに加入していた年金加入期間が月単位で表示される (例:1年=12月、10年=120月) |
3.これまでの加入実績に応じた年金額 | 2・中部 | 加入実績に応じた年金額(年額)を表示される 老齢年金の受け取りには120月以上の受給資格期間が必要 金額が表示されていない場合は以下の理由で年金加入記録の不備の可能性がある
|
備考欄 | 2・下部 | 過去に共済記録を持っていて「退職一時金等返還見込額」が表示されている場合、老齢厚生年金を受け取る権利を有することになった際、退職一時金等返還見込額を変換することになります(表示金額は見込み額) |
項目 | 箇所 | 内容 |
---|---|---|
加入制度 | 表内(左から2つ目) | 加入した年金制度が表示される
|
お勤め先の名称等 | 表内(左から3つ目) | 勤め先の名称が表示される 国民年金の場合は第1号被保険者、または第3号被保険者のどちらかが記載 |
資格を取得した年月日 | 表内(右から3つ目) | 年金制度に加入した年月日が表示される |
資格を失った年月日 | 表内(右から2つ目) | 年金制度に加入しなくなった年月日が表示される 現在加入中の場合は空欄となる |
加入月数 | 表内(右から1つ目) | 年金制度ごとの加入月数が表示される 被保険者の資格を失った年月日の属する月は加入月数には参入されない 国民年金の第1号被保険者の場合は、国民年金保険料の納付済み月数と未納月数の合計月数を表示 現在加入中の年金制度の場合は「年金定期便」の作成年月日の前々月までの月数を表示 |
国民年金(a) | 下部 | 国民年金の加入期間の月数が表示される |
船員保険(c) | 下部 | 船員保険の加入期間の月数が表示される |
厚生年金保険(b) | 下部 | 厚生年金保険の加入期間の月数が表示される 厚生年金欄の中段には厚生年金基金の加入期間の月数をカッコ書きで再掲 下段には国家公務員、地方公務員および私立学校教職員の各共済組合制度に基づく経過的職域加算額(共済年金)の支給対象となる期間の月数をカッコ書きで再掲 |
合算対象期間等 | 下部 | 年金定期便(2)の「2.これまでの年金加入期間」にある合算対象期間等と同じ内容が表示される |
項目 | 箇所 | 内容 |
---|---|---|
年度 | 4厚・左から1つ目 4国・左から1つ目 | 上段は年度が表示される 下段は加入制度をカッコ書きで記載
|
標準報酬月額と保険料納付額の月別状況 | 4厚・表内 | 標準報酬月額と保険料納付額の月別状況が表示される |
納付済月数等の内訳 | 4国・左から2〜5つ目 | 年度別の「納付額」「免除額」「学生納付特例等の猶予額」「合計額」が表示される |
未納 | 4国・左から6つ目 | 国民年金保険料を納めていない月数が表示される |
合算対象期間等 | 4国・左から7つ目 | 年金定期便(2)の「2.これまでの年金加入期間」にある合算対象期間等と同じ内容が表示される |
月別納付状況 | 4国・表内 | 国民年金保険料の月別納付状況が表示される |
年齢が35歳、45歳になる年の年金定期便は、それまでの「ハガキ形式」ではなく「封書形式」で送られてきます。
記載内容はこれまでに送られていた年金定期便とほぼ同じ(「50歳未満の方」参照)ですが、加入履歴や保険料納付状況についての別紙が追加されている点が異なります。
なお、35歳時点、45歳時点で送られてくる年金定期便でも将来的に受け取れる正確な年金額はわかりません。
人口構成の変化などから今後も年金制度の改正が行われる可能性は高いので、その時点における年金制度への加入状況を把握することに主軸をおいて確認するようにしてください。
50歳以上の方(59歳の方を除く)
画像引用:50歳以上の方(PDF):日本年金機構
項目 | 箇所 | 内容 |
---|---|---|
照会番号 | 中央上部 | 年金定期便、ねんきんネット専用番号で情報を照会する際に使用する問い合わせ番号 |
老齢年金の見込額 | 中央中部 |
|
老齢年金の見込額 (70歳まで遅らせた場合) | 中央中部 | 受給開始年齢を65歳から70歳まで遅らせた場合(老齢年金の繰り下げ受給)の老齢年金見込額が表示される 1か月あたり0.7%が増額されるため、1年あたりの年金額が8.4%加算される 最長5年間なので8.4%×5年間で最大42%増となる |
1.これまでの保険料納付額(累計額) | 上部 | これまでに納付した保険料額が区分けごとに表示される |
お客様へのお知らせ | 右側上部 | 年金に関する情報を個別に表示 |
国民年金(第1号・第3号)納付状況 | 右側の表内(左から2つ目) | 該当月に対する納付状況が「納付済み」「未納」「確認中」などのように表示される |
加入区分 | 右側の表内(左から3つ目) | 厚生年金の加入区分が表示される
|
標準報酬月額・標準賞与額・保険料納付額 | 右側の表内(右から3つ) |
|
参照:50歳以上の方(PDF):日本年金機構画像引用:50歳以上の方(PDF):日本年金機構
項目 | 箇所 | 内容 |
---|---|---|
2.これまでの年金加入期間 | 上部 | これまでに加入していた年金加入期間が月単位で表示される (例:1年=12月、10年=120月) |
3.これまでの加入実績に応じた年金額 | 中部 | 加入実績に応じた年金額(年額)を表示される 老齢年金の受け取りには120月以上の受給資格期間が必要 金額が表示されていない場合は以下の理由で年金加入記録の不備の可能性がある
補正する必要があるため、最寄りの年金事務所まで問い合わせの必要がある |
(1)基礎年金 | 中部 | 老齢基礎年金の見込額は国民年金の第1号被保険者期間、第3号被保険者期間および厚生年金保険・船員保険の被保険者期間の月数をもとに本来の受給開始年齢である65歳で計算された金額が表示される(付加年金の金額も含む) |
(2)厚生年金 | 中部 | 老齢厚生年金の本来の受給開始年齢は65歳からですが、厚生年金保険の加入期間が12月以上あり、かつ受給資格期間が120月以上ある場合は当分の間、60歳から64歳までの老齢厚生年金(特別支給の老齢厚生年金)が受け取れる |
お客様のアクセスキー | 下部 | ねんきんネットのユーザIDを取得する際に使用する17桁の番号 |
音声コード | 右側下部 | 専用読み取り機、携帯電話・スマートフォンで読み取ることで年金加入記録を音声で聞ける |
年齢が50歳を迎えると、それまでに届いていたものとは記載内容が若干異なる年金定期便が届くようになります。
50歳未満の人が受け取る年金定期便との主な違いは以下のとおりです。
「50歳以上の人」と「50歳未満の人」が受け取る年金定期便の異なる点(50歳以上の人の場合)
- オモテ面に「老齢年金の見込額」が記載される
- オモテ面に「老齢年金の見込額(70歳まで遅らせた場合)」が記載される
- ウラ面に「老齢年金の種類と見込額(年額)」が記載される
50歳以降の人が受け取る年金定期便は、これまでの年金制度の加入実績などをもとにして、実際に受け取れる年金額にかなり近い金額が記載されています。
1年間の受け取り見込額が表示されるようになるので、そちらを参考にしながら老後の人生設計を見直してみてください。
なお、「3.老齢年金の種類と見込額(年額)」については、60歳まで今と変わらずに継続加入したものと仮定して計算された金額が記載されているので、早期退職などで収入が減ってしまった場合には見込額が減少していく可能性はあります。
59歳の方
画像引用:59歳の方(PDF)|日本年金機構
項目 | 箇所 | 内容 |
---|---|---|
照会番号 | 1・上部 | 年金定期便、ねんきんネット専用番号で情報を照会する際に使用する問い合わせ番号 |
老齢年金の見込額 | 1・中央中部 |
|
老齢年金の見込額 (70歳まで遅らせた場合) | 1・中央中部 |
|
1.これまでの保険料納付額(累計額) | 1・下部 | これまでに納付した保険料額が区分けごとに表示される |
2.これまでの年金加入期間 | 2・上部 | これまでに加入していた年金加入期間が月単位で表示される (例:1年=12月、10年=120月) |
3.老齢年金の種類と見込額(年額) | 2・中部 | 老齢年金の見込額は「2.これまでの年金加入期間」に表示された被保険者期間に加え、現在の加入条件が60歳まで継続すると仮定して計算された金額が表示される
|
備考欄 | 2・下部 | 過去に共済記録を持っていて「退職一時金等返還見込額」が表示されている場合、老齢厚生年金を受け取る権利を有することになった際、退職一時金等返還見込額を変換することになります(表示金額は見込み額) |
画像引用:59歳の方(PDF)|日本年金機構
項目 | 箇所 | 内容 |
---|---|---|
加入制度 | 表内(左から2つ目) | 加入した年金制度が表示される
|
お勤め先の名称等 | 表内(左から3つ目) | 勤め先の名称が表示される 国民年金の場合は第1号被保険者、または第3号被保険者のどちらかが記載 |
資格を取得した年月日 | 表内(右から3つ目) | 年金制度に加入した年月日が表示される |
資格を失った年月日 | 表内(右から2つ目) | 年金制度に加入しなくなった年月日が表示される 現在加入中の場合は空欄となる |
加入月数 | 表内(右から1つ目) | 年金制度ごとの加入月数が表示される 被保険者の資格を失った年月日の属する月は加入月数には参入されない 国民年金の第1号被保険者の場合は、国民年金保険料の納付済み月数と未納月数の合計月数を表示 現在加入中の年金制度の場合は「年金定期便」の作成年月日の前々月までの月数を表示 |
国民年金(a) | 下部 | 国民年金の加入期間の月数が表示される |
船員保険(c) | 下部 | 船員保険の加入期間の月数が表示される |
厚生年金保険(b) | 下部 | 厚生年金保険の加入期間の月数が表示される 厚生年金欄の中段には厚生年金基金の加入期間の月数をカッコ書きで再掲 下段には国家公務員、地方公務員および私立学校教職員の各共済組合制度に基づく経過的職域加算額(共済年金)の支給対象となる期間の月数をカッコ書きで再掲 |
合算対象期間等 | 下部 | 年金定期便(2)の「2.これまでの年金加入期間」にある合算対象期間等と同じ内容が表示される |
画像引用:59歳の方(PDF)|日本年金機構
項目 | 箇所 | 内容 |
---|---|---|
年度 | 4厚・左から1つ目 4国・左から1つ目 | 上段は年度が表示される 下段は加入制度をカッコ書きで記載
|
標準報酬月額と保険料納付額の月別状況 | 4厚・表内 | 標準報酬月額と保険料納付額の月別状況が表示される |
納付済月数等の内訳 | 4国・左から2〜5つ目 | 年度別の「納付額」「免除額」「学生納付特例等の猶予額」「合計額」が表示される |
未納 | 4国・左から6つ目 | 国民年金保険料を納めていない月数が表示される |
合算対象期間等 | 4国・左から7つ目 | 年金定期便(2)の「2.これまでの年金加入期間」にある合算対象期間等と同じ内容が表示される |
月別納付状況 | 4国・表内 | 国民年金保険料の月別納付状況が表示される |
年齢が59歳になると、35歳・45歳のときと同じように「封書形式」で年金定期便が届きます。
基本的な記載内容は「59歳の方」と同じですが、これまでの年金制度への加入履歴や保険料納付状況が別紙で追加されている点が異なります。
なお、50歳以降に受け取れる年金定期便で、65歳以降に受け取れる公的年金のある程度の金額は把握できますが、年金定期便には記載されない項目も存在します。
年金定期便に記載されない項目
- 厚生年金基金の代行部分
- 加給年金
- 振替加算
これらの項目は、基本的に自分で試算を行うしか手段がありません。
詳細については最寄りの年金事務所、または年金相談センターまでお問い合わせください。
ネットで年金見込み額が分かる「ねんきんネット」
年金定期便は「ハガキ形式」や「封書形式」など紙ベースで送付されるため、どうしても紛失してしまう可能性があります。
そこでおすすめなのが、インターネットから自分の年金見込み額を確認できる「ねんきんネット」です。
ねんきんネットを活用することで、以下の情報を確認できるようになります。
ねんきんネットでできること
- 自分自身の年金記録の確認
- 将来的に受け取れる年金見込み額の確認
- 電子版「年金定期便」の閲覧
- 日本年金機構から郵送された各種通知書の確認
ねんきんネットの利用者登録の手順
ねんきんネットを利用するためには利用者登録を行う必要があります。
利用者登録の手順は以下のとおりです。
アクセスキーがある人 | アクセスキーがない人 | |
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事前準備 |
| |
手順 |
|
|
アクセスキーを持っている場合、ユーザIDの申し込み後に届くメールに記載されている申請受付番号が自分のものであることを確認した上で、メール内のURLをクリックします。
設定したパスワードを入力して「ユーザIDを確認する」ボタンをクリックすると、自分のユーザIDが確認できるのでそのページを印刷するか手書きでメモを取って保管しましょう。
アクセスキーを持っていない場合、申し込んでから5営業日程度で郵送されるハガキにユーザIDが記載されているので、そちらを大切に保管するようにしてください。
今後はユーザIDとパスワードを使うことで、ねんきんネットにログインできるようになります。
なお、ねんきんネットに登録した後もハガキ版の年金定期便は送られてくるので、郵送を停止したい場合はねんきんネットの「郵送意向登録機能」から郵送停止の意向を登録してください。
年金定期便に関するよくある質問Q&A
最後に、年金定期便に関する「よくある質問」にお答えします。
年金定期便に関するよくある質問Q&A
Q. 年金定期便が届いたら何か手続きをする必要はある?
A. 年金定期便が届いても特に手続きの必要はありません。
ただし、表示されている年金加入記録や、記載の氏名・住所などに漏れや誤りがないかという点は確認するようにしましょう。
漏れや誤りがある場合は「年金加入記録回答票」に必要事項を記入し、最寄りの年金事務所にご提出ください。
Q. 届いた年金定期便を紛失した場合、再発行は可能?
A. 年金定期便は再発行が可能です。
年金定期便・ねんきんネット専用番号に電話をすることで最新情報をもとにして作成した年金定期便が送られてきます。
年金定期便・ねんきんネット専用番号
- 0570-058-555
- 050で始まる電話の場合:03-6700-1144
- 受付時間
- 月曜日:8時30分〜19時00分
- 火〜金曜日:8時30分〜17時15分
- 第2土曜日:9時30分〜16時00分
※月曜日が祝日の場合は翌日以降の開所日初日に19時まで相談を受付※祝日(第2土曜日除く)、12月29日〜1月3日は受付不可参照:電話での年金相談窓口|日本年金機構
なお、電話で再発行を依頼してから2か月程度の時間がかかるのでご注意ください。
Q. 年金定期便が届かない場合は?
A.年金定期便が届かない場合は、2つの理由が考えられます。
年金定期便が届かない2つの理由
- 日本年金機構に届けられている氏名や住所が相違している
- 基礎年金番号導入時(1997年1月)以降で年金制度に加入したことがない場合や基礎年金番号をもっていない場合
年金定期便が届かない場合の相談窓口は、上記のどちらの理由であるか・被保険者資格によって相談する窓口が異なるのでご注意ください。
氏名や住所の相違と考えられる場合 | 年金制度に加入したことがない、または基礎年金番号をもっていない場合 |
---|---|
| 最寄りの年金事務所、または年金相談センター ※オレンジ色・青色以外の年金手帳をもっている場合は年金事務所に申し出る必要がある |
Q. 年金定期便に記載の氏名や住所に誤りがある場合は?
A. 年金定期便に記載の氏名や住所に誤りがある場合は、被保険者資格で異なる窓口に「氏名変更届」や「住所変更届」を提出する必要があります。
相談窓口
- 国民年金第1号被保険者:市区町村役場の国民年金担当窓口
- 第2号被保険者:勤務先の担当部署
- 第3号被保険者:配偶者の勤務先の担当部署
詳細については各窓口の担当者までお問い合わせください。
Q. 年金の加入記録に漏れや誤りがある場合は?
A. 年金の加入記録に漏れや誤りがある場合は、被保険者資格ごとに相談窓口が異なります。
相談窓口
- 国民年金第1号被保険者:市区町村役場の国民年金担当窓口
- 第2号被保険者:勤務先の担当部署
- 第3号被保険者:配偶者の勤務先の担当部署
基本的には上記窓口に相談をした上で「年金加入記録回答票」を提出することになります。
その際、漏れや誤りがあると思われる期間の記録がたくさんあり、回答票に書ききれない場合は便箋などを活用して記入し、年金加入記録回答表に同封して送付するようにしてください。
回答表を送った場合、日本年金機構による記録の調査が行われ、文書によって回答が行われます。
なお、回答文書が手元に届くまで2〜3か月程度の時間がかかるので覚えておきましょう。
まとめ
年金定期便(ねんきん定期便)は、年金のこれまでの加入状況や将来的に受け取れる年金額の見込みなどが分かる重要な書類です。
国民年金(20〜60歳の全日本国民が対象)や厚生年金保険(会社員や公務員が対象)に加入している人全員に対して、毎年の誕生日の月(1月生まれの人だけ誕生日の前月)に日本年金機構から送付されます。
年齢によって送られてくる年金定期便の書式や形状、記載内容が異なりますが、将来的に受け取れる年金の見込み額が分かるようになるのは50歳以降の年金定期便からです。
だからといって、対象年齢に達するまでの年金定期便が重要ではないという意味ではなく、それまでの年金制度の加入状況を把握するための非常に重要な役割を持っています。
再発行自体は可能なものの2か月程度の時間がかかってしまうので、手元に年金定期便が届いたら紛失しないように大切に保管するようにしてください。
そもそもの年金制度をもっと詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてください。