投資を始める際、失敗して資産を減らしてしまうのは絶対に避けたいですよね。
世界情勢の影響や為替の影響を受けるので必ずしも成功できるわけではありませんが、それでも気付かぬうちに「失敗しやすいミス」を犯している人は大勢います。
そこで本記事では、投資で失敗したくないと思っている人が犯しやすいミスを解説し、資産を増やすための成功のコツをご紹介します。
これから投資を始めようと思っている人はもちろん、すでに投資に取り組んでいて上手く資産を増やせずに困っている人も参考にしてみてください。
投資の失敗とは
投資での失敗とは、投資した金額よりも投資後残高が減ってしまうことをいいます。
市場では金融商品の価値が上下するため、価値の高い時に買ってしまうと、価値が下がった時に売れる金額が購入金額を下回り、損してしまう原因となります。
中には借金をして作った投資の元手が0になったり、レバレッジによって所持金がマイナスになってしまったという事例もあります。
以上のように、投資をすることで投資前よりも所持金が減ってしまった状態のことを投資の失敗と呼びます。
投資で失敗する人が気付かない「犯しやすいミス」
投資で失敗してしまう人は、気付かぬうちに次のようなミスを犯している可能性が高いです。
投資で失敗する人が気付かない「犯しやすいミス」
すでに投資に取り組んでいる人、失敗から投資をやめてしまった人も少なくないかもしれませんが、気付かぬうちにこれら4つのミスを犯していた可能性があります。
それぞれの特徴について解説していくので、ひとつひとつ確認していきましょう。
銘柄を深く調べずに投資してしまう
投資を行う際、初心者の人こそ犯しやすいミスが「銘柄を深く調べずに投資してしまうこと」です。
たとえば、雑誌で紹介されている株式投資の銘柄ランキングや、大企業の有名株などの理由で、安易な気持ちで投資先を選ぶと高い確率で失敗してしまいます。
ビギナーズラックという言葉があるように、銘柄を調べなくても利益が出る場合もありますが、長期的に利益を得ることは難しいといわざるを得ません。
投資先の価値が上がるからこそ利益を得られるわけですから、投資の基本的な知識はもちろんのこと、その銘柄の特徴や将来性を考慮して、慎重に検討する必要があります。
また、株主優待の内容や配当金の高さだけで銘柄を購入するのもおすすめできません。目先の利益だけで投資を行うと間違いなく失敗してしまうので絶対にやめましょう。
損失を取り返そうと意地になる
投資で損失が出ると、損失分を取り返そうと意地になってしまいがちで、冷静な判断ができなくなってしまいます。
損失が出た場合、「損切り」という言葉があるように、今後の値上がりが期待できない場合には現時点で損失を確定させて被害を食い止める必要があります。
ですが、維持になって損失を取り返そうとすると、その銘柄の値下がりは一時的なものなのか、今後も下がり続けてしまうのかといった判断ができません。
冷静沈着な判断ができないと投資で成功するのは難しいので、たとえ損失が出たとしても落ち着いて判断できるようになりましょう。
投資資金と生活資金を切り分けていない
投資で失敗してしまう人が犯しやすいミスとして「投資資金と生活資金を切り分けていないこと」も挙げられます。
投資はあくまで余剰資金で取り組むべきで、いまの生活に支障が出てしまうほどの資金を投資するのは本末転倒で意味がありません。
「損失が出たから」「今後伸びるから」と一喜一憂するのではなく、あらかじめ予算を決めておき、その予算の範囲内で投資に取り組むことを心がけましょう。
過去の成功体験から自信過剰になってしまう
人は過去の成功体験から自信過剰になりがちな生き物です。
相場は常にさまざまな理由で変動するものなので、過去の成功体験にこだわって無闇に資金を投資してしまうと、大きな損失が出てしまう可能性があります。
投資で成功するためには投資に対する知識をアップデートしていく必要があるので、情勢やその次代に即した情報を常に勉強することを心がけましょう。
投資に失敗する理由
ここまで投資で失敗してしまう人が犯しやすいミスについて解説してきました。
続いて、投資に失敗してしまう理由についても解説してきます。
投資に失敗する理由
投資の勉強を疎かにする
投資に失敗してしまう最大の理由は、投資の勉強を疎かにしてしまうことです。
上述の通り、雑誌で紹介されている銘柄ランキングや、急成長を遂げているベンチャー企業など、「なんとなく儲かりそうだから」という理由で投資をすると高い確率で失敗します。
投資対象の銘柄について調べるのはもちろんのこと、為替相場や世界情勢など、知っておくべき情報は山のようにあります。
最新の情報を勉強しておかないと投資で利益を得続けることは難しく、常に情報を仕入れているプロの投資家であっても確実に利益を得られるわけではありません。
軽い気持ちで始めると間違いなく損失を出してしまうことになるので、常に投資の勉強をし続ける気概を持って取り組むようにしましょう。
自分の感情や他人の意見に流される
投資で失敗してしまう人は、自分の感情や他人の意見に流されやすいという特徴があります。
損をしたくない、楽に儲けたいという気持ちはわかりますが、相場を見て常に冷静な判断で取り組まなければ、投資で成功するのは難しいでしょう。
また、人から情報を仕入れて自分の判断で投資に取り組むことが大切で、他人の意見に流されて資金を投資してしまうのは非常に危険です。
短期的な値上がり・値下がりで一喜一憂するのではなく、自分の感情をコントロールした上で投資に取り組むことを心がけてください。
資金の管理を徹底していない
投資で失敗する理由として、資金管理を徹底して行っていないことも挙げられます。
「今後伸びそうだから」などの理由で無闇矢鱈と資金を投資してしまうと、いまの生活が苦しくなって投資を続けられなくなってしまうことも起こりえます。
また、投資のために借金をすることは絶対に避けましょう。
損失が出た場合に冷静な判断を下せなくなる可能性が高く、最悪の場合は借金返済のために投資をやめざるを得なくなることも考えられます。
資金の管理を徹底して行い、生活資金とは区分けした余剰資金で投資を行うようにしてください。
投資で成功するためのコツ
ここまで、投資で失敗する理由について解説してきました。
ここでは、投資で成功するコツをご紹介していきます。
投資にはリスクがつきものなので、必ず利益が得られる方法は存在しません。
ですが、これらのコツを抑えておけば、投資で利益を出せる可能性が高くなるので、必ず目を通すようにしてください。
知識がないものに対して投資しない
投資で成功するためのコツ、1つ目は「知識がないものに対して投資をしないこと」です。
雑誌で取り上げられている銘柄や、他人の意見に流されて、自分が勉強していないものに対して投資をするとほぼ確実に失敗します。
投資商品の中には、シンプルな仕組みのものもあれば、デリバティブの取引やオプション取引といった複雑な内容のものまでさまざまです。
視覚的に魅力のある投資商品だとしても、その内容や仕組みを理解しておかないと、大きな損失が出た場合にどうすればよいかの判断ができません。
投資で成功するためには、投資対象についての情報収集を怠らず、それでも仕組みを理解できないものについては、どれだけ魅力的な内容でも手を出さないようにしましょう。
短期売買を繰り返さない
投資で成功するためには、短期売買を繰り返さないことも大切です。
短期間で大きな利益を得たいと考えている人も多いかと思いますが、利益を得るなら一般的には「長期投資」が基本とされています。
その理由は、短期で一時的な損失が出たとしても、長期的に見た場合に価値が上昇するケースが多いためです。
短期売買を繰り返してしまうと、将来的に価値が上がっていたかもしれない銘柄を、一時的な損失で手放すことになりかねません。
投資で成功するためのコツとして、短期売買を繰り返さないということを覚えておいてください。
長期目線で分散投資を行う
上記の内容と似ていますが、投資で成功するためには長期目線で分散投資を行うことが必要不可欠です。
たとえば、100万円の資金をひとつの金融商品に投資した場合、その金融商品の価値が下落して50万円になってしまったら、50万円もの大きな損失が出たことになります。
一方、同じく100万円の資金で4つの金融商品に投資していれば、いずれかで価値が下落しても他の金融商品の価値が下がっていなければ、被害を最小限に食い止められます。
短期的には損失が出たとしても、長期目線で見れば利益が出るケースも少なくないので、投資で成功するためのコツとして「長期で分散投資を行うこと」を心がけてください。
一回あたりの投資額に上限を設ける
投資で成功するためのコツとして「一回あたりの投資額に上限を設けること」も覚えておきましょう。
金融商品は元本が保証されていないケースが大半で、場合によっては元本割れを起こして大きな損失になってしまうこともあります。
そうした場合に、投資額に上限を設けておかないと損失を取り返そうと追加投資をして、さらなる損失を出すことになりかねません。
投資初心者の人であれば、毎月一定額を投資する「積立投資」という方法がおすすめです。
これは“ドルコスト平均法”とよばれる手法で、価格が安いときは購入する数量が増加し、価格が高いときは購入数量を減少させ、相対的な購入価格を平準化することができます。
投資初心者の人でも利益を出しやすい方法として知られているので、投資経験が少ない人は、少額から積み立てられる金融商品を選ぶのが良いでしょう。
投資の勉強をして自分なりのルールを決める
投資で成功するためには、投資の勉強をして自分なりのルールを決めて、そのルールを遵守することが大切です。
人は感情に流されやすい生き物なので、値上がりしそうな銘柄を見つければすぐに購入したくなりますし、損失が出るとすぐに売却してしまいたくなるでしょう。
ですが、感情に流されて投資を行っていても利益を得続けることは難しいので、明確なルールを設けてそれを守り続けるようにしてください。
たとえば、銘柄を購入する際の価格上限や損切りのタイミング、利益を確定させるタイミングなどはあらかじめ決めておきたいところです。
また、ルールを決めたあとも常に見直す癖をつけておき、過去のルールに縛られすぎないことも大切です。
常に投資に対する勉強を続けて、経済情勢や為替相場に合わせて投資を行うことを心がけましょう。
株式投資は失敗しやすい?
投資で失敗というと、株取引を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
実際に、株取引は失敗例も多い投資です。
最後に、株式投資における失敗について考えてみましょう。
株式投資で失敗する理由
株式投資で失敗する理由は、急激な価格変動に見舞われてしまうためです。
株式というものは、企業の評価と連動しています。
ある商品が一気に売れるとその企業の株の価値も上がるし、一方で何か問題を起こしてしまうと、その企業の株は一気に下がります。
このようにして想定外の価格変動に巻き込まれることで一気に損をしてしまうことで株式投資の失敗となります。
株式投資での失敗リスクを下げる方法
株式投資で失敗リスクを下げるためには、少額分散投資をすることです。
業界、企業を分散させて多方面の企業の株を買うことによって、1つの想定外が起こったとしても全体的に損するリスクも少なく、市場の変動が起こった際も全体的な変動を少なく抑えることができます。
投資の失敗についてよくある質問 Q&A
投資の失敗についてよくある質問
Q. 投資で失敗した人の末路は?
投資で失敗することが人生の終わりになるわけではありません。
しかし中には、借金を背負って集中投資をしてしまい、その結果損をして大きな痛手を背負う人もいます。
投資には必ずリスクがあることを理解し、リスクを分散して計画的に投資すれば、多少の失敗も長期で見ると回収することができます。
Q. 投資で失敗すると借金が増える理由は?
投資で失敗して借金を背負う原因は2つあります。
1つ目は、借金をして元手を用意しているケースです。この場合、投資で失敗すると元手分の借金が残ります。
2つ目は、レバレッジをかけて投資をして失敗するケースです。
レバレッジとは、本来持っているお金よりも大きなお金を動かすことです。
これによって本来持っているお金以上の損失を出してしまうことにより、借金をすることになります。
まとめ
投資をする以上、誰もが損失を出さずに成功させたいと思うものですが、気付かぬうちにミスを犯しているものです。
投資で失敗する人が気付かない「犯しやすいミス」
これから投資を始めようと考えている人はもちろん、すでに投資を始めているものの、そこまで上手く利益が得られていない人は、ぜひ本記事を参考にしていただければ幸いです。