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更新 更新:2022.06.03

トレンドの健康増進型保険とは?加入のデメリットや保険の特徴を分かりやすく解説

トレンドの健康増進型保険とは?加入のデメリットや保険の特徴を分かりやすく解説
監修者

諏澤 吉彦

京都産業大学教授
所有資格
博士(商学)、Master of Business Administration (Hons.)、Master of Science
専門分野・得意分野
保険、リスクマネジメント、社会保障
監修者

藤田 匡紀

ファイナンシャルプランナー(CFP)
所有資格
CFP資格、証券外務員Ⅱ種
専門分野・得意分野
生命保険全般、資産運用
執筆者

中村 翔也

ファイナンシャルプランナー
所有資格
ファイナンシャル・プランニング技能士3級
専門分野・得意分野
保険全般・金融全般・通信全般

健康増進型保険とは?

健康増進型保険とは、健康診断の結果や健康増進への取り組み姿勢によって、保険料割引などのリワードが付与される保険のことです。

ただし、「健康増進型保険」という名前の保険商品という訳ではなく、収入保障保険や医療保険などの生命保険に「健康増進特約」を付帯して契約するのが一般的です。

特約として付帯する場合、「特約保険料が無料のケース」と「毎月数百円程度の保険料がかかるケース」の2パターンがあります。

健康増進型保険としての保険内容は保険会社によって様々で、保険料割引の代わりに還付金が受け取れるタイプもあります。

昨今では自分自身や家族の健康に対する関心が高まってきており、健康寿命が重視されている傾向にあります。

「健康寿命」とは?
日常生活に制限のない年数を予測した数値のこと

健康寿命における「日常生活に制限がない」とは、長期入院や介護など、他人に頼ることなく健康に生活できる状態を指します。

健康増進型保険の主な特徴

健康増進型保険では、基本的に契約時の健康状態や健康診断の結果によって毎月の保険料が割引されます

また、契約後も一定期間ごとに健康状態の診断を行い、その結果によって保険料割引が継続されるかを再審査されるのが一般的です。

健康増進型保険でチェックされる項目の例は以下のとおりです。

  • BMI
  • 血液検査・血圧
  • 尿蛋白
  • 喫煙歴

保険会社によってはウェアラブル機器の貸し出しを行っており、1日の平均歩数が8,000歩以上の場合に還付金が受け取れる場合もあります

その他、健康増進を目的としたフィットネスジム利用時の料金割引などのユニークな特典もあり、私たちの健康に関する様々な特典が受けられることが特徴です。

タバコを吸わない人は保険料が安くなることがある

一部の健康増進型保険では、非喫煙者であればそれだけで保険料が割引となる「非喫煙体(ノンスモーカー)割引」があります

優遇される理由としては、非喫煙者には喫煙による血管や肺の病気(がん等)になるリスクが低いためです。

日本医師会によると、男性の喫煙者は非喫煙者に比べると咽頭がんのリスクは5.5倍、肺がんは4.8倍と言われています。女性においても、閉経前乳がんのリスクが4.8倍、子宮頸がんは2.3倍であると報告されています。参照:たばこの健康被害 | 日本医師会

喫煙歴があったとしても、過去1~2年以上タバコを吸っていなかったり、喫煙検査(コチニン検査)で陰性が証明されれば割引対象になることがあります。

健康増進型保険のメリット・デメリット

健康増進型保険のメリットとデメリットは以下のとおりです。

これらのメリットとデメリットをしっかりと理解した上で、健康増進型保険を比較するようにしましょう。

メリット1. 健康に対する意識が高まる

健康増進型保険は、契約者の健康状態によって毎月の保険料が変わります。

そのため、健康増進型保険に加入することをきっかけに、健康に対する意識が自然と高まることがメリットです。

また、今までに健康を意識しつつも運動や食事管理などの具体的な行動に移せなかった人でも、健康増進型保険に加入することで、行動に移すきっかけになります。

一部の保険では喫煙の有無によっても保険料が変わるので、健康増進型保険に加入して禁煙を始める人も少なくありません

諏澤 吉彦
ナビナビ保険監修
京都産業大学教授
諏澤 吉彦

健康増進型医療保険の仕組みは、保険会社や保険商品により様々ですので、自分に合ったものを選択することが望まれます。特に健康状態を測る指標が何かを確認することは重要です。
例えば、健康診断結果や歩数、健康増進活動への参加状況などに基づくものがありますが、自分に合ったできればコントロールしやすい指標を用いた保険に加入すれば、行動に移し易いでしょう。ただし、健康増進型医療保険のリスク指標の改善が、実際に健康増進につながるのかどうかは、個人や環境によって異なりますので、留意する必要があります。

メリット2. 保険会社の定める健康基準を満たせば、保険料が安くなる

健康増進型保険の最大の特徴は、保険会社の定める健康基準を満たせば毎月の保険料が安くなる点です。

保険会社によって健康基準は異なりますが、基本的には健康診断の結果や契約時の健康状態によって判断されるケースが一般的です。

それ以外に、保険会社から貸与されるウェアラブル機器を身につけて歩数や睡眠時間を計測したり、健康状態を年齢で表す「健康年齢」で判断されたりと、保険会社によって様々な基準が設けられています。

また、保険商品によっては喫煙の有無によっても割引金額が異なり、喫煙・非喫煙の差によって年間の保険料が1万円以上も変わる場合があります

普段から自身の健康について意識している人にとっては、通常よりも安い保険料で万が一の時に備えることができます。

デメリット1. 健康に不安のある人は恩恵を受けづらい

健康増進型保険は、保険に加入した後も一定期間ごとに健康状態の診断が行われます。

その結果、健康状態が悪化していた場合は割引が適用されなくなって保険料が値上がりしてしまう可能性があります

また、不慮の事故や突然の病気、仕事やプライベートが忙しくて健康に対する取り組み姿勢が見られないなど、保険会社の判断によっても同様に割引が適用されなくなってしまいます。

健康状態が悪い人の場合は、一般的な保険に比べて保険料が高くなってしまうこともあるので、健康に不安がある人や持病がある人にとっては恩恵を受けづらい保険だといえます。

持病や既往歴がある人が加入できる生命保険の種類や選び方は、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

デメリット2. 割引が適用されても他より保険料が高い可能性もある

健康増進型保険は健康状態によって割引が受けられることがメリットです。

ですが、もともとの保険料が高めに設定されていることがあるため、割引が適用されたとしても他の生命保険より保険料が高い場合があります

また、契約時の割引以外にどれくらいの割引が受けられるのかがわかりづらいこともデメリットといえます。

デメリット3. 保険商品によって特典が多岐にわたり、比較検討しづらい

健康増進型保険が登場した背景には、昨今の健康ブームが挙げられます。

そのため、数多くの保険会社から健康増進型保険が登場していますが、保険会社によって特典が多岐に渡り、正確な比較検討がしづらいというデメリットがあります

冒頭でもお伝えしたように、基本的には健康状態によって毎月の保険料が割引されますが、保険会社や保険商品によって割引率が異なります。

また、保険料割引の代わりに還付金が受け取れるタイプもあるので、どの健康増進型保険を契約すべきとは一概には言えません。

健康増進型保険の選び方

健康増進型保険は「健康状態によって割引が受けられる生命保険」です。

つまり、あくまでも「生命保険の契約」であり、保険料の割引を目的として選ぶべきではありません

生命保険を契約する上で最も重要なのは、万一の事態が起きた場合の経済的リスクに備えられるかどうかという点です。

そのため、健康状態による割引はあくまで特典として捉え、保障内容や保険期間を主軸として選ぶようにしてください。

生命保険の選び方は以下の記事でわかりやすくまとめているので、合わせてご参照ください。

諏澤 吉彦
ナビナビ保険監修
京都産業大学教授
諏澤 吉彦

日本においては公的医療保険への加入が義務づけられ、これにより基礎的な保障は得られます。ただし30%の自己負担分が設けられ、最先端医療の中には対象とならないものがあるなど、必ずしも十分な保障が得られない場合があります。それは財源確保が必ずしも容易ではないことや、医療費の高騰を回避するなどの理由によるものです。そのため、私たちは自らのリスクマネジメントのために、私的な医療保険を利用することになります。
しかし、保障が手厚いほどよいというわけではありません。私的な医療保険を検討する際には、自分自身の健康状態や預貯金の額や使途などを合わせて考慮に入れ、必要な保障を伴うものを選択することが求められます。

まとめ

健康増進型保険は、健康診断の結果や健康増進への取り組み姿勢によって、保険料が割引される保険のことです。

基本的には収入保障保険や医療保険などの生命保険に対して「健康増進特約」を付帯して契約する形が一般的です。

健康状態によって保険料が割引になるため、健康増進型保険に加入すれば自然と健康に対する意識を高められることがメリットといえます。

ただし、契約後も一定期間ごとに健康状態の診断が行われ、その結果によっては割引が適用されなくなったり保険料が割高になったりする可能性もあります。

また、保険商品によって割引額や適用条件、特典内容が異なるため、正確に比較検討しづらいこともデメリットです。

そのため、基本的には健康状態による割引はあくまでも特典として捉えておき、本来の生命保険としての役割(保障内容・保険期間など)で比較検討するようにしてください。

諏澤 吉彦
ナビナビ保険監修
京都産業大学教授
諏澤 吉彦

ICTを活用して、健康維持・増進努力を被保険者に促す「健康増進型医療保険」は、保険が損失の事後的補填という従来の機能に加え、保険金や医療費自体を削減する可能性を示す革新的な保険商品と言えます。
ただし、医療費削減効果は、あくまで被保険者全体として期待できるのであって、この保険に加入すれば、誰でも健康になるわけではありません。したがって、記事にもあるように、保障内容を最重視し、健康増進機能は付加的なものとして考えるのがよいでしょう。
また、現在すでに別の医療保険に加入しているのであれば、人によっては健康増進型医療保険に加入する必要がない場合もあるので、選択は慎重に行いましょう。

諏澤 吉彦

諏澤 吉彦

米国St. John’s University College of Insurance(現 Peter J. Tobin College of Business)において経営学修士(優等学位)および理学修士、そして一橋大学大学院商学研究科において博士(商学)を取得。損害保険料率算出機構に勤務した後、京都産業大学経営学部専任講師、准教授を経て現在は教授。Asia-Pacific Risk and Insurance Association理事などを歴任し、現在は生活経済学会理事、日本保険学会評議委員。
所有資格
博士(商学)、Master of Business Administration (Hons.)、Master of Science
専門分野・得意分野
保険、リスクマネジメント、社会保障
藤田 匡紀

藤田 匡紀

新卒で日本生命保険相互会社に入社し、販売企画・代理店営業など多様な業務に従事。13年間勤務した後「もっと多くの人に、保険の必要性を正しく理解してもらいたい」という思いを胸にエイチームフィナジーに入社、ナビナビ保険の運営に参画。金融機関における顧客向け相続セミナー・研修会の実績も多数あり。
所有資格
CFP資格、証券外務員Ⅱ種
専門分野・得意分野
生命保険全般、資産運用
中村 翔也

中村 翔也

携帯代理店法人部門にて営業職として2年半勤務後、2017年12月よりwebライターとして独立。通信ジャンルをメインに金融系、保険記事を毎月30本以上執筆。
所有資格
ファイナンシャル・プランニング技能士3級
専門分野・得意分野
保険全般・金融全般・通信全般

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