大手再保険会社スイス・リー・グループは、「アジア地域における死亡保障ギャップを埋める」調査レポートを公開しました。
- “死亡保障ギャップ”とは?
- 一家の主な稼ぎ手が予期せぬ死を迎えた場合の世帯の必要保障額と、家族の将来の生活水準を維持するために利用できる財源の差額を定義したもの。
日本、オーストラリア、中国などの10市場のアジアの世帯の死亡保障ギャップを調査したところ、『生命保険普及率はアジア太平洋地域で最大であるにもかかわらず、日本の世帯の68%は依然として過少保険』であることが判明しました。
過小保険の原因としては、死亡リスクに対する関心の相対的な薄さや、生命保険に関する意識があげられています。
調査によると、日本の回答者のうち96%は、死亡によるショックの中で、経済的に困窮しないようにできるという完全な自信はないと回答。
さらに、リスク削減のために生命保険の購入を検討した回答者は30%、最も好まれる戦略は「節約」でした。
また、日本では、社会の人口動態が変化するにつれて、女性の労働参加率が大きく上昇しているにもかかわらず、一部の消費者、特に女性の稼ぎ手にサービスが行き届いない点も示唆。
消費者の思考を理解し、ギャップを埋めていくことが課題として結論付けられました。